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2012年10月07日

お願い









貴所属長以下全ての職員の方々へ、御伝達をお願いします。
もし「教育上、体罰が必要な時もある」「虐められる側にも原因がある」とお考えでしたら感情自己責任論 というwebサイトを御一読ください。
虐めや虐待・テロにも通じる「言って聞かなければ叩け」という体罰肯定論が抱える矛盾や社会に及ぼす影響等が解説してあります。
人権侵害に苦しむ人を一人でも減らすため、一人でも多くの方に御伝達くだされば幸甚です。
末筆ながら、今後益々の御健勝をお祈り申し上げます。返信不要匿名希望転載可
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2012年02月11日

お役立ちグッズ:カップラーメン用保温フォルダー取っ手付き

野外調査中、昼飯にあたたかいものを食べたいぞ、なんてことはよくあることですが、早朝に水筒へ入れたお湯しかないということもまたよくあること。カップラーメンを作ったはいいけれど、たいてい、お湯の温度が低くていまいち。

そんなときのために作ってみました。

カップラーメン用保温ホルダー。


R0011168s.jpg


カップヌードルビッグ専用です。
取っ手付きで食べやすい。


R0011169s.jpg

材料費は100円プラスアルファ。
100円ショップのカップとプチプチと空き箱。
下部には使い捨てカイロを入れるスペースがあります。
なかなかの優れもの。

R0011170s.jpg

なにが優れているかって、
なんと、メモリ付きの計量カップになるのです。


R0011171s.jpg





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2011年03月25日

GPSの話:番外2 「MapFan for iPhone 」が現在無料

mapfan.jpg
携帯圏外、オフラインでも使えるiPhone、iPodTouch用地図「MapFan for iPhone」がバージョンアップし、
地方の詳細地図が充実したり拡大縮小がやりやすくなったりしているのですが、
今現在、なんと、無料でダウンロードできます。

関連記事:
データをローカルに保存できる地図アプリ「MapFan for iPhone」が
無料になっています #jishin(ギズモード・ジャパン)
http://www.gizmodo.jp/2011/03/mapfan_for_iphone_jishin.html

東北地方太平洋沖地震発生を受け、
帰宅支援および避難経路確認などに役立て欲しいとのことで、
3月31日までの期間限定。

私はこの「MapFan for iPhone」をGPS機能付きクレイドルをつけたiPodTouchで使用していますが、
オフラインで使えるというのはやはり便利です。
それに、地図データをローカルに持っているので表示が早い早い。

そうやって、あっちゃこっちゃ行くたびに使っていると、
気になってくるのはこのアプリの使い勝手よりも先にGPS信号の受信状況や精度。
誤受信なのか、他の原因によるのかわかりませんが、
なかなかお茶目な現在位置を示してくれることがあります。

本州中部の山の中を車で走っているはずなのに、

写真.PNG


東海地方の平野部を走っているはずなのに、


写真--.png


赤い人になりかわって、
「おーい!」
と助けを呼びたくなります。
ちょっと寂しい気分かも。


#このような表示になってしまうのは、あくまでもGPSの問題であって、
 「MapFan for iPhone」の性能とは無関係のはずですので、念のため。



---関連エントリ---
GPSの話1 注文してみた:Dual GPS Navigation and Battery Cradle for iPod touch "XGPS251"

GPSの話2 iPodTouchを僻地使用可のマップ付きGPSに

GPSの話3 iPhone用アプリ「DIY GPS」をiPodTouchで使ってみる

GPSの話:番外 「DIY GPS」とXGPS251のアップグレード、その他

GPSの話:番外2 「MapFan for iPhone 」が現在無料
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2010年12月27日

GPSの話:番外 「DIY GPS」とXGPS251のアップグレード、その他

 以前から何度か書いているiPhone用GPSアプリ、「DIY GPS」がver 1.3.0にバージョンアップしました。また、iPodTouchにGPS機能を付け加える Dual GPS Navigation and Battery Cradle for iPod touch 「XGPS251」がiPod touch 4Gに対応しました。
 今回は主にこの二つの話題について。

 まずは、「DIY GPS」。
Default.png
 iPhone用GPSアプリ「DIY GPS」についてはGPSの話23で触れてきましたが、製作者様のサイトで「■ DIY GPSを紹介してくれたブログのまとめ」として当ブログの記事もリストアップしていただきました。
 かなりかなり使えるソフトなので、iPhoneをお持ちの方、ぜひ使ってみて下さい。携帯圏外でも宝の持ち腐れにならない貴重なソフトの一つです。開発者の想定外だったiPodTouchで人柱的に試した身としては、特に応援したいぞ、ってのもありまして。
 で、このDIY GPSがver 1.3.0にアップグレードし、GPSロガー機能が付きました。GPSの話3では、負け惜しみ的に、ロガー機能なんて無くてもいいよん、なんて感じで書きましたが、そりゃあれば使いますよ。もちろん。
 画面としてはこんな感じで、KML形式やGPX形式でエクスポートできます。
IMG_1036.jpg
(画像はDIY GPSホームページの機能説明より)
 ログ(トラック)は複数個保存できますし、それぞれのログについて、画面への再表示だけでなく記録の再開再停止も自在に出来るようになっています。これは、かなり使えますね。
 ログをとったり表示したりするiPhoneアプリは他にもいろいろあるわけですが、携帯圏外/オフライン環境下で、自分の使いたい地図と共にログを扱えるってのは、DIY GPSのものすごい強みです。クラクラしたっていいくらいだと思います。2万5千分の1地形図でも植生図でも1万分の1詳細図でも500分の一の図面でもなんでもOK、海図、湖底図、海底図や、過去の地図未来の地図も、必要とあれば、ボスからの秘密指令の暗号入り極秘地図から敵のスパイの目をくらますウソの地図まで、使用目的によって地図データを自在に取り替えられるハンディタイプのGPS機が、実は携帯電話ダッシュ、音楽プレーヤーダッシュのiPhoneやiPodTouchに450円のアプリケーションを入れたものってわけなんですから。

 他にも、いろいろと配慮の行き届いたバージョンアップになっていまして、特に僕としては「ツールバーを隠す」機能がとってもうれしい。誤って画面にタッチしてしまっても、これなら大丈夫です。


 さて、次は、iPodTouchをGPS機器に変身させるアタッチメントであり、予備バッテリーにもなるDual GPS Navigation XGPS251の件。
fbf7fdc2.jpg
 これまでXGPS251は初代〜3世代目までの対応でしたが、アップデートにより第4世代対応となりました。
 Firmware のバージョンを 10/10とし、樹脂スペーサーを取り付けることで4GのiPodTouch対応となったのですが、Firmwareが 10/10のユニットでない機械の場合、ユーザー側でアップデートを行うのは無理とのこと。
 なお、これはiPod touch 4G対応のためのみに必要なアップグレードで、iPod touch初代、2G, 3Gで使用するならば不要です。

 くわしくは以下。

「VC社長日記」
Dual GPS Navigation XGPS251が、iPod touch 4Gに対応
http://vintagecomp.livedoor.biz/archives/51584643.html
Dual GPS XGPS251のアップグレードを受け付けます
http://vintagecomp.livedoor.biz/archives/51591533.html
Dual GPS XGPS251 iPod touch 4G対応品が入荷
http://vintagecomp.livedoor.biz/archives/51588392.html

Vintage Computerによるアップグレード手続き代行の詳細はこちら。

Vintage Computer
Dual GPS Navigation XGPS 251 Firmware アップグレード+樹脂スペーサー
http://www.vintagecomp.com/shop/shopexd.asp

 私個人のことを言うならば、GPS機としては第2世代iPodTouchを使い続けるつもりなので、アップデートする予定はナシ。


 ところで、iPodTouchに XGPS251をとりつけてハンディGPSとして使う場合、サイズが大きくなるので普通に売っているiPodTouch用ケースは使えません。フィールド調査等、野外で使うときは、落としたり濡れたりといった危険があるため、これはなんとかしないと。
 ってことでいろいろ探してみましたが、とりあえずってことならば、100円ショップのストラップ付きカードケースで大丈夫でした。ジップロックのようにぴっちり閉じられるタイプで、大きさははがきサイズのもの。ちゃんと指先のタッチ操作も受け付けてくれます。これもiPhoneやiPodTouchの利点かな。キーボタンで操作するタイプじゃこう簡単にはいかないですから。
 無いよりマシということで、決しておすすめではないです。カッコ悪いってだけでなく、そもそもが100円の品物なので、耐久性の面で心配ですから。


 関連する話題をもうひとつ。
 DIY GPSは目的地の地図を準備しておく必要があり、Google等のマップは携帯圏外/オフラインでは使えない、ってことで、やはり日本全国の地図をいつでもどこでも見られるようにしたいという望みを叶えてくれるのはドラえもんかい、と思っていたところiPhone/iPodTouch向け地図・ナビゲーションアプリ「MapFan for iPhone」というのがAppStoreで買えるのでダウンロード。
「iPodTouchでは、ナビゲーション機能には対応していません」とありますが、GPSを使った機能についてはiPodTouch+XGPS251で普通に使えました(ただし、iPodTouchにはコンパス機能が無いので、方位情報を必要とするヘディングアップ表示は移動し続けている状況下でないとうまく働きません)。
 ルート検索、ルート案内により、カーナビとしても使えるようになっていますが(購入後最低1年間)、このあたりの詳しいことについては以下をどうぞ。
http://www.mapfan.com/mobile/iphone/
 実際のところ、画面が小さいこともあってカーナビとしての使用はなかなかきついです。また、ほんまもんのカーナビと違い、GPSの精度が悪くなったり、まるきり衛星を失ったりしたときにそれを補完するしくみがないわけですから、「トンネルを抜けると、そこは太平洋のど真ん中だった」なんてことも地図上では普通にあり得ます。なので、そのへんは予め想定した使い方をした方がいいだろうと思います。あと、慣れや好みの問題かもしれませんが、地図を詳細表示から広域表示にしていったときに、細い道や主要道路以外の道が省略されていくタイミングがちょっと早いかな、と。また、基本はドライブマップですので、田舎へいけば薄茶色の中に道路がいっぽん表示されるだけ、となってしまうことも多く、DIY GPSをカーナビ代わりにして地形図を表示させたときと違って、山や谷の形を確かめながら運転するなんてことはできません。

 それはそれとして、圏外/オフラインで地図が見られるってのはやはり便利ですし、地図データを自分で持っているわけですから動作も軽いです。
 一年間のオンライン機能による各種サービス込みで2,300円也。AppStoreのアプリとしては高い部類ですが、紙の道路地図で考えれば一冊か二冊くらいの値段ですね。一年経過後の各種オンラインサービスは別枠のようですが、地図データそのものはそのまま引き続き使えます。

---関連エントリ---
GPSの話1 注文してみた:Dual GPS Navigation and Battery Cradle for iPod touch "XGPS251"

GPSの話2 iPodTouchを僻地使用可のマップ付きGPSに

GPSの話3 iPhone用アプリ「DIY GPS」をiPodTouchで使ってみる

GPSの話:番外 「DIY GPS」とXGPS251のアップグレード、その他


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2010年11月13日

あったらいいと思うもの:こんな熊鈴

 クマが出そうな山の中を歩くときには、熊鈴(熊避け鈴、熊よけベル)は必須です。
 熊鈴の音をさせながら歩いていれば、こちらが気づくよりさきに熊が気づいて、面倒な接近遭遇を避けてくれるはずです。
 たぶん。

 でも、地図をみたりデータをとったりするために立ち止まったりしゃがみこんだりすると、無音になっちゃうんですよね。
 なので、ときどき腰をフリフリして音をたてたりしてみるわけですが、ちょっとおまぬけ。
 ということで、とまっていても音を鳴らしてくれる熊鈴があるといいかな、と。

 ちなみに、ラジオを鳴らしながら歩くなんて方法もクマ対策としてよく紹介されてますが、常に鳴りっぱなしのラジオはあちらの気配を感じずらくなってしまうのであんましよくないと思います。
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2010年11月12日

GPSの話3 iPhone用アプリ「DIY GPS」をiPodTouchで使ってみる

 前回、前々回に引き続き、GPSの件。
 手持ちのiPodTouch(第2世代)を地図表示出来るGPS機にすべく「Dual GPS Navigation and Battery Cradle for iPod touch:XGPS251」というGPSアダプタを装着し、AppStoreから「GPS Cradle Status Tool」「DIY GPS]というソフトをインストールしたところまで書きました。
 iPhoneを使えばこんな回りくどいことをする必要はないのですが、携帯は携帯で現状維持、既にあるiPodTouchの有効活用による格安高機能GPSゲット!ってのが狙いです。
xgps300.jpg

 ってことで、さっそくフィールドへ。USBで給電できるエネループの予備バッテリも一応準備。

 まずはXGPS251について。
 手順としては、iPodTouchにXGPS251を装着、XGPS251のスイッチをGPS側にオン、GPS Cradle Status Tool起動、ってな具合。そんだけです。
 ハードウエアの機能として、iPodTouchとXGPS251の組み合わせは特に問題なし。iPodには電子コンパスがついていないので、電子コンパス必須のアプリケーションが使えない点は残念ですが、これは最初からわかっていたこと、贅沢はいいますまい。電子コンパスが欲しければ、素直にiPhoneにするかGARMINかどこかのコンパス付き専用機を買うべきです。100円ショップのコンパスでも方位はわかるはずですが、こいつは精度に難あり。複数個買って比べると複数方向の磁極を示します。

 で、このXGPS251、衛星を捕らえるのがちょっと遅めかな、という気がします。あっけなくすぐに捉えてくれることもありますが、広々と空が見えているのにいつになっても探索中が続くこともありました。この間、衛星をおいかけている画面が出てきたりするわけではないので、ダイジョブか?と心配になってしまいます。この衛星キャッチ時に使う「GPS Cradle Status Tool」というアプリ、XGPS251を接続してもしなくても同じ画面表示ですので、おそらくハードウエアにトラブルがあってもわからないでしょう。特に野外で使用する場合、故障しているか否かの判断がつきずらいのはよくないですね。
 ま、一度衛星をとらえさえすれば、その後の働きは問題なさそうです。XGPS251の性能というより衛星しだいってことなのでしょうが、驚くほど正確に現在地を表示してくれます(標高や周囲の地形も正確さに関係するようですので、精度に関してはそのへんのことに留意しておく必要があります)。

 そんなわけで現在地の緯度経度データはXGPS251からちゃんと得られていますので、あとはそれをどう使うか。ソフトウエアの問題ですね。
 ということで、今回は前エントリから触れている「DIY GPS」というアプリケーションの使い勝手について、フィールドでテスト。
Default.png

 「DIY GPS」で出来ることについての詳細は製作者さまのサイトをご覧ください。
 衛星を捉えて現在地の緯度経度情報が表示されたら、「DIY GPS」を起動し山の中に突入します。
 歩いたところは、林道でも登山道でもなく、けもの道や、けものすら通った形跡のないただの藪とか。アカマツ林、コナラ林、竹林のほか、薄暗いスギ・ヒノキ植林とか常緑広葉樹林とか、まあ、いろんなところです。そんなところで果たして「DIY GPS」がうまく使えるのか。

 いや、ばっちりですよ。すごいすごい。

 あらかじめ準備しておいた地図は、二万五千分の一地形図をキャプチャしてちょっと加工したものです。カラー表示できるので、川がちゃんと水色表示されるのが嬉しい。モノクロの地図だと、川と道の区別がつきずらいんですよね。これ、かなり重要。
 で、自分で用意した地図ならなんでも使えるということは、自分が歩くべき道に線をひいたり、特別な用事のある場所に印をつけた地図をつくっておけば、そいつをそのまま画面に表示して使えるということ。かなり強力な機能です。
 例えば下の例。
IMG_0051-.png


 地名を隠そうとしてズームズームしたので画像が荒くなっているところはつっこまないで欲しいですが、赤線をたどりたかったのにちょっくら低いところを歩いてしまったのもちゃんと捉えてくれました(現在地が赤いプロット。青いプロットが「さっきいたとこ表示」。途中の軌跡が赤線から低い方にずれちゃってますね)。
 けもの道をたどっていったらこうなってしまった、ってところなんですが、歩きたかったラインからどのくらいずれてるかをひと目で見て取れるというのは、とにかく便利です。
 あとどれくらい歩けばいいんだっけ?と思ったときには、現在地と目的地を二本の指でタッチすれば、瞬時にその直線距離を表示します。結果、元気が出るかうんざりするかは状況次第ですが、この機能も手軽で便利。

 目的の場所へつくまで、カーナビとしても活躍しましたよ。普通のカーナビ画面だと薄茶の背景に白い道一本のみってところも、しっかり等高線で地形を表示してくれますからね(もちろん、その場所の地形図を自分で用意しておいたからなのですが)。

 一応書いておかねばと思いますが、電子コンパスを用いた機能は、もともとiPodTouchにそれがないので使えません。画面右上のコンパスは駐禁マークになりますし、進行方向にしたがって地図がぐるぐる回る機能は動作しません。でもこれはたいした問題ぢゃない。むしろ、「上を北に固定して地図を使わないとおばかになりそう」という危機感を無くしてくれます。方位に対する自分の動く方向を知りたければ、「さっきいたとこ表示」機能でことたります。

 地図の準備はちょいとひと手間かかりますが、使いようによっては高機能の地図表示機能付きハンディGPS専用機にまさるほどの「DIY GPS」。ホント、便利便利。すごいです。450円。使ってわかる「ウソッ」ってな値段。携帯圏外での活動や道なき道を歩くことの多いiPhone使いは、インストールしておいて損はないでしょう。

 ま、地図の準備の手間がもうちょっと軽減できるといいな、と思います。
 自分で実際にやってみてそこそこ楽できるノウハウなんてのもみつけはじめていますが、もっともっと簡単にできたらな、と。パソコン画面で地図をスクロールしながら大きなスクリーンショットをとることが出来ればずいぶん楽になるはずですが、今のところ適当なソフトを見つけられていません。Windows用ソフトはあるようですが、Mac用が欲しい。あ、カシミールもWindowsだけなんですよね。これ、結構つらい。

 使用感として、注文を付けたいのは以下の二点くらいかな。
 DIY GPSでは、iPhoneもしくiPodTouch+XGPS251を手にしてDIY GPSの画面を見ながら歩く場合が多いわけですが、フィールドノートやペン等といっしょに持っていると、ついつい、液晶画面にタッチしてしまいます。そうすると、いつのまにか画面が地図フォルダ画面に切り替わってしまっていたりします。てか、そういうことが結構多い。なので、画面の決められた一部分以外タッチを受け付けないモードがあってもいいかな、と。
 もひとつは、GPSが衛星を失ったときについて。
 最近のGPSはかなりうっそうとした森の中でも結構ちゃんと衛星を捉えてくれますし、実際今回のテストでも驚くほどちゃんと現在地をとり続けてくれました。が、それでもときには精度が大きく狂ったり衛星を見失ってしまったりすることがあります。そんなとき、よくあるタイプのGPSで軌跡表示モードにしておくと画面上にぴょんぴょん飛び跳ねたような軌跡が描かれます。でも、DIY GPSは「さっきいたところ表示」以外に軌跡を残さないので、衛星を失ってしまったかどうかの判別がしずらいんですよね。距離で示す「さっきいたとこ表示」とは別に、時間で示す「さっきいたとこ表示」があれば、そのへんがわかるようになるのかな、なんて思いました。

 以上、DIY GPSの使用感でした。
 軌跡のログをとって歩いた全行程を出力するとか、歩きながら任意のポイントをマークしてその座標を出力するとか、その手の機能があったらあったで使うかもしれませんが、「今日歩いたところのログデータ頂戴」といわれたとき、「やだ」でなく「無理、出来ない」と言い切れるのは魅力かも。

(追記: ver 1.3.0からロガー機能が付きました。その他、標高、速度、GPS座標精度表示追加等の変更あり。詳しくはこちらhttp://keijiweb.com/down/diygps/。歩きながら誤って画面にタッチしてしまっても大丈夫になったり、受信機が衛星を失ってしまったときに判別しやすくなったりと、格段に使いやすい設計になっています。またの機会に新バージョンの使用感として紹介したいと思います。)

 他、今回のテスト、バッテリのもちについてはiPodTouch+XGPS251の場合特に問題なし。
 途中、車移動時に短時間の充電をしたので連続使用がどんだけ大丈夫という話はできませんが、ほぼ一日歩きまわってiPodTouchはだいたい6割以上、XGPS251は8割以上残量がありました。予備バッテリは持ち歩いただけで全く使わずじまい。
 でも、iPhoneで同じようなことをしようとした場合、予備バッテリは準備しといた方がよさそうですね。

 あ、そうだ。
 iPodTouch+XGPS251だと、市販のiPod用ケースとかストラップとかが使えません。これは一工夫しておかないと不便ですね。深い山ん中で落として壊したら洒落にならない。遭難します。
 という悩みをもった人のために、XGPS251にはiPodTouch+XGPS251をがっちり固定するフォルダ付き吸盤がちゃんと付属してるんですよ。親切ですねぇ。さっそくおでこにペタリとくっつけましょ。
 カッコイイよ、きっと。違う意味で。

 
---関連エントリ---
GPSの話1 注文してみた:Dual GPS Navigation and Battery Cradle for iPod touch "XGPS251"

GPSの話2 iPodTouchを僻地使用可のマップ付きGPSに

GPSの話3 iPhone用アプリ「DIY GPS」をiPodTouchで使ってみる

GPSの話:番外 「DIY GPS」とXGPS251のアップグレード、その他





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2010年11月04日

GPSの話2 iPodTouchを僻地使用可のマップ付きGPSに

 前回エントリに、手持ちのiPodTouch(第2世代)に装着できるGPSアダプタ、「Dual GPS Navigation and Battery Cradle for iPod touch:XGPS251」を購入したことを書きました。
 目論見としては、携帯が圏外となってしまうような僻地や野山でも、地図付きでGPSを使用したい、と。

xgps300.jpg

 で、結果。

 製品到着→iPodTouchに装着→GPSスイッチオン→
 衛星キャッチ→マップアプリ起動→現在地表示→自分の動きに合わせて追従→OK、OK

 というわけで、普通に問題なく使えます。バッテリ内蔵なので心強し。

 ちょっと補足的に細かいことを書いておきますと、どんなGPS機器でも最初の衛星の捕捉には若干の待ち時間が必要ですが、今回の機器の組み合わせの場合それがいくぶん長いようです。なので、iPodTouchのWiFiをオフにして衛星探しに処理を集中させると早くなるとか、捕捉に専用アプリを使うといいとかいうTipsがあります。
 専用アプリというのはDual社による本機用のフリーソフト GPS Cradle Status Tool
http://itunes.apple.com/us/app/gps-cradle-status-tool/id389368520?mt=8

スクリーンショット(2010-11-04 9.12.40).png

 輸入(輸出?)元の社長さんによる説明はこちら(VC社長日記:Dual社よりGPS Cradle Status Tool がリリース)。
http://vintagecomp.livedoor.biz/archives/51562565.html

 これで、公衆無線LANの多い町中で遊ぶならなんら問題なく、現在地表示や軌跡の記録なんていうGPS専用機的な地味な使い方のみならず、iPhone用のGPSを使った多彩なアプリで楽しむことができます。
 めでたしめでたし。
(たぶんiPhone用のGPSアプリすべてで使用可というわけにはいかないと思います。個別に試してみないとわかりません)

 が、僕らには、眼の前にまだ大きな壁が立ちはだかっているのでした。

・圏外/オフラインのときにも地図を表示して使えなければ問題外。
・国土地理院二万五千分の1地図相当以上の等高線入り詳細図が使えないと話しにならない。

 ひとつ目については、iPhone用のオフラインでも使える地図「MapFan for iPhone」などが使えそうで、これがあればカーナビにもなります。
http://www.mapfan.com/mobile/iphone/
(iPodTouch&XGPS251で本当に使えるかどうかは、調べてみてないのでわかりません)
 また、googlemap等の地図画像をキャッシュとして保持しておけば、オフラインでも使えますし、好みの範囲を選んでiPodTouch内に保存しておけるアプリやツールも無いではありません(このへんについてはいろいろ面倒な問題がつきまとうようですが、めんどっちいので割愛)。
 ま、どうにかなるってことですね。

 が、二つ目の問題についてはMapFanでもGoogleMapでも解決できません。
 なんせ、GoogleMapで目的地周辺を拡大表示してみたところで、等高線の一本もなく、ただ、画面一面薄茶色にべったり塗られただけ、ってことがほとんどですから。
(GoogleMapでは、場所によっては詳細な等高線が表示されるようですね。どうもまだ、ごく限られた地域だけのようですが)

 うーん、どうして解決してくれよう・・・。

 と、悩んだフリをしてみましたが、実はこの問題を解決できるアプリがあるのでした。
 というか、このアプリの存在を知ったので、XGPS251をポチッとする気になったというのが本当のところです。

 DIY GPS ver 1.2.0

Default.png

 以下、webサイト上の説明

 山でiPhoneのGPSを使おうとすると困ります。

 1.3Gに接続出来ない場合が多く、Googleマップを表示できません。
 2.Googleマップを表示できても、登山道やコースタイムなど、登山に必要な情報は載っていません。
 
 そこで、事前に自分で地図の画像を用意して取り込み、その地図のどこにいるか知るためのアプリを開発しました。
 それがこのアプリ、「DIY GPS」です。

 一言で言うと、自前の地図画像のどこにいるのか判るようにするというアプリです。

 ■対象機種
 iPhone OS 3.0以上
 GPSが使える機種に限ります。iPodでは使用できません。
 ■App store
 http://itunes.apple.com/jp/app/diy-gps/id393724766?mt=8



 最後に「iPodでは使用できません」なんて気になることが書いてありまして、そこが最大の懸案事項でした。
 試して見るまで、内心ドキドキ。


 で結果は、というとバッチリグッド。使えました(ほっ)。

 画面はこんな感じ(AppStoreの画像より)。
 もちろん、地図は二本指のピンチで簡単に拡大縮小できます。

mzl.kkxgooas.320x480-75.jpg



 この「DIY GPS」、地図の準備に若干手間がかかりますが、それをはるかに上回る利点があります。

・国土地理院の「地図閲覧サービス(ウォッちず)」やカシミールの地図が使える。
 http://watchizu.gsi.go.jp/
 http://www.kashmir3d.com/
・調査で使う踏査ルートや各種ポイントの印が入った地図を、そのままGPS画面に表示して使える。

 とくにふたつめ、高性能のMy GPSをお持ちの方もうらやむほどではないかと。

 このアプリ、基本的な考え方はとてもシンプル。
 用意した画像の対角ふたつに緯度経度情報をもたせ、その画像を地図として扱うというものです。

 なので、その気になればこんなこともできるはずです。

・自分で書いたイラストマップでGPS散策とか宝探しゲームとか。
・昔の地図をスキャンして取り込み、タイムスリップ気分にひたってみるとか。
・全く別の場所の地図上に現在地表示させて(外国とか火星とか)ひとをからかうとか。
・迷路画像を表示させて、広い荒野で迷路遊びするとか。
・地図の代わりに写真や絵を表示させ、その上でうごめいて遊ぶとか。

 実際に使ってみての話は、また次回。

※注意:iPodTouch&XGPS251を環境調査、生物調査の現場で使えるかという観点のもとでこのエントリを書いていますが、厳密さが求められる調査においては、使用したGPS機器のメーカーや型番まで明らかにする必要があります。
 その場合、iPodTouch&XGPS251と「DIY GPS」の組み合わせは適当とはいえません。
 ここに書いている事柄は、あくまでも調査効率アップや自身の身を守るための個人の工夫の範囲ということで、ご理解下さい。

---関連エントリ---
GPSの話1 注文してみた:Dual GPS Navigation and Battery Cradle for iPod touch "XGPS251"

GPSの話2 iPodTouchを僻地使用可のマップ付きGPSに

GPSの話3 iPhone用アプリ「DIY GPS」をiPodTouchで使ってみる

GPSの話:番外 「DIY GPS」とXGPS251のアップグレード、その他





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2010年11月03日

GPSの話1 注文してみた:Dual GPS Navigation and Battery Cradle for iPod touch "XGPS251"

 山や森に入っての調査の場合、GPSを持つことが多いかと思います。ログをとってちゃんと踏査したかどうかを確認する、なんていういやらしい使い方はともかくとして、仕事を効率よくこなすため、自分の命を守るために、GPSは頼りになる強力なツールといっていいでしょう。
 とはいえ、画面に詳細な地図を表示できるタイプの機械となると気軽に買えるような価格でもないですから、ひとり一台 My GPS というのはなかなか難しい話です。
 と、前置きをしたところで、こんなものを試してみたのでご紹介。
 はたして、使えるものになるか否か。

 アメリカのDual Electronicsという会社から出ている「XGPS251」というiPod touch専用GPSアダプタ。
「XGPS251」というのは型番で、ちゃんというなら「Dual GPS Navigation and Battery Cradle for iPod touch」という長い名前になります。

xgps300.jpg

 GPSレシーバー、バッテリ、アンプ付きスピーカー、3.5mm オーディオ端子、mini USB端子、マイクを搭載。 カーマウントと充電用ケーブルが付属。
 早い話、GPS機能のついていないiPodTouchにGPSレシーバーを追加するアタッチメントです。これ自体にバッテリが内蔵されているので、iPod本体の電源に負担はかけませんし、iPodの予備バッテリーとしても使えます。
 素直にiPhoneにすればいいじゃない、という話も聞こえてきますが、野山で仕事するなら携帯はdocomoでないとね、という大きな声もまた聞こえてきますので、iPodTouchの有効活用をかねつつモノは試し、うまく使えたら大々ラッキー、と。

 てなわけで、ポチッとしました。
 ポチリ先はこちら、日本での取り扱いをしているVINTAGE COMPUTER
http://www.vintagecomp.com/shop/shopexd.asp

その後はこんな具合で一週間ほど。

GPS01.jpg

届きました。いつどこで入れたのか、クーポン券付き。

GPS02.jpg

割合にカッコいい二重のパッケージです。
丸い封印シールが一部剥がれてましたが、中身チェックされたんでしょうかね。

GPS03.jpg

パッケージングはちょっと予想外の綺麗さでした。ニッチなニーズ狙いのチープさを想像してたんですが。

GPS04.jpg

カーアダプタとか、ケーブルとかいろいろ入ってますが、ま、いいや。

GPS03-.jpg

主要なところはこんな感じ。

GPS05.jpg


とりあえず今回はここまで。

 実際には、GPSが使えるようになっただけでは意味はなく、クリアすべき大きな問題が残っています。

・圏外/オフラインのときにも地図を表示して使えなければ問題外。
・国土地理院二万五千分の1地図相当以上の等高線入り詳細図が使えないと話しにならない。

 そのへんについては、使用感を含めてまた後ほど。


---関連エントリ---
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2010年07月23日

投網について少々

 今回は投網の話を少しばかり。

●投網の特徴と調査での使用

 魚類調査に関し、採集方法のひとつに投網というのがあります。
 魚類採集は、採集対象が方法(漁具漁法等)によって決まってくることが多く、さらには調査者の技術というものがその成果を決定づける場合も少なくありません。投網もまた同様の事情にあるわけですが、網さえ広がればその下にいた魚はとれるはず、ということで調査や採集にはよく用いられます。

 が、実際にはどうかといえば、どんな網(目合い、形状、大きさ、重さ、袋の有無など)を選び、どう打つ(投げる)かというものが漁獲量=採集結果に直結します。また、魚をうまく網に入れたところで、手元に寄せる途中で逃げられては意味がありません。投網は打つよりも寄せる方が難しいなんてもいわれたりするように、寄せも重要な技術のうちですが、底の状態や流れの強さ、ゴミの有無が技術以前の問題として寄せの成否を左右します。漁師なら網を入れたがらないような場所にも打たなければならないのが調査というものですので、難儀な話です。
 技術というものの中に、網打ちや寄せだけでなく、どんな時間帯にどんなポイントを選んでどう網を入れるかというのを含めるなら、それによっても成果は大きくかわります。一見、釣りやトラップとくらべて恣意性が低く、定性調査ばかりか定量調査にさえ向くように見られることもある投網ですが、このサイズのこの種類の魚を捕るにはこの網でここをこう狙って投げる、というふうに、捕る対象を調査者が結構選ぶことのできる方法でもあります。また、捕りたい獲物を目で見て狙って投げる場合などは、選択的採捕そのものです。

 まあ、そんな特徴をもつ投網という採集方法ですが、調査の中身を決めるなんだかんだの書類に「◯◯の方法に準じ、このポイントで投網を5回」なんて書かれてしまっていれば、恣意性や選択性に関する疑問はわきにどけておかなければなりません。決められた道具を用い決められた場所で決められた回数の網をきちんと打つということで、定性性とある程度の定量性の確保が出来るはずだ、と。

 が、地図にバッテン印かなにかで記されて網を打つこと求められた「決められた場所」の瀬や淵でも、その瀬のどの石のどっちがわを狙うか、その淵のどのあたりに打ちどう網をしぼるか、とか、あるいは、群れて泳ぐ魚の行き先を予測できるかどうかで、まるで成果は違ってくるわけですので、やはり経験に裏打ちされたセンスというものがものをいってしまいます。
 精度はともかく、ある程度の定量性を念頭においた場合、調査者の恣意性を排除するため、決められた場所で何も考えずにただ機械的に5回打つべし、という最もらしい話がされることもありますが、実際それが出来るかというと結構難しい。打つべき場所に大きなコイが群れで現れたら、どうしても打つのをためらいます。網がきれたら面倒だし、暴れるコイがもっと重要な小さな種をみなけちらしてしまうからです。群れが来るのを待って投げないと捕りづらいタイプの魚の場合、やみくもに5回打ったところで全くとれない可能性が高いですから、たくさんいるのがわかっているのにデータ無し、ということになってしまいます。
 あと、方法統一によるデータの質の確保以前の問題として、去年の「決められた場所」にあった瀬が今年は陸になって草がしげってたということもままあったりします。「決められた場所」というものに異様に忠実なコンサルの担当者さんは少なからず存在するので、もしかしたら、求められるまま陸に網をうった経験がある調査員さんもいるのではないでしょうか。

●投げ方について少々

 投網の投げ方は、土佐流や細川流などいくつかの方法があります。二つ取り、三つ取り、すくい取りなどといった呼び方がされたりもしています。
 細かくみるならば、直接網を扱う体のパーツも、手だけだったり、手と肘、手と肩、手と歯、手と肘と肩と歯、などなど、国や地域、流儀流派で様々な工夫がされているようです。大きな網を豪快に振り回す細川流は見ていて惚れ惚れするほどダイナミックで美しい投法ですが、えっ?と思うような小さな動きできれいに網をひろげる技術もあったりします。

 ともあれ、打つ場所が川なのか、湖なのか、海なのか、流れが早いか遅いか深いか浅いか、遠くに広くうつべきか足元で狙い打ちするのが有効か、などなど、いろいろな事情に従ったいろいろな投げ方があるわけですが、共通して求められるのは当然ながら網を広げることです。投げ方を学び、練習しなければ広がりません。
 漁師ならば一生修行、日々精進、などとも云われるほどの難しさもある投網打ちですが、目指すところがとりあえず調査に支障の無い程度ということであるならば、実はそんなに難しいことではないんですね。美しさ、カッコよさってのは永遠のテーマであるとして、網をそこそこ広げること自体はちょっとしたコツをつかめばすぐできます。「こことここともって、こんなふうに重りの重さを利用して、右手の小指はこんな具合。んじゃ、いち、にい、さんっ。ほらねっ」てな具合。
 慣れてきたら、現場の状況にあわせて細長く投げたり四角く投げたり、三角になげたり、むこう岸ぎりぎりでおとすとか、水面に張り出した枝を避けて投げるとかして、手の延長のように扱える域を目指そうぜ、と。

 私自身はたいした腕はもっていませんし、「美しく投げる」など遠い遠い話ですが、とりあえず魚捕りができる程度には投げられるため、なんだかんだの事情で網の打ち方を教える必要にかられる場合があります。
 広げるだけならそんなに難しいことではない、と書きましたが、実際にはどうかといえば、ほんの二三度投げただけで上手に広げるひともいれば、何十回やってもなかなかうまくいかない人もいたりします。
 この差は何なのかといえば、ひとつには教え方のまずさがあるわけですが、頭で理解したことと体に納得させたことの両方がバランスよく機能しないとうまくいかないタイプの動作だということでもあるでしょう。
 先日も、ある人が投網を打てるようになりたいというので、レッスンめいたことをするために出かけていったのですが、どうにもうまく投げられるようになりませんでした。その人が四十肩で肘がうまく上がらないという理由もありはしましたが、教える側としては反省しきり。
 帰ってから考えた結果、手っ取り早く広げる感覚をつかんでもうらう方法をひとつ思いつきました。
 探った記憶は、子供も参加する投網打ち体験会。
 小学生くらいの子供だと、現実問題、網の重さに耐えることが出来ないので、投網体験とはいってもそもそも難しい話です。ですが、投網を投げたぞという感覚だけでも持って帰ってもらいたい。とすると、二人羽織のような体勢でいっしょに網を投げ、「おお!広がった!」という快感のみを持ち帰ってもらうしかないわけです。そんなとき、その様子を自分のことのようによく見ていた「お父さん」が、少ない投数で上手に広げられていたのでした。
 なので、大人に対しても実際に二人羽織風にやって、体で感触をつかんでもらえれば最短で広げられるようになるのではないかと。
 先日のレッスンのときもそうしたらよかったかな、と一瞬思いましたが、汗をだらだらかくような暑い日に、いい年した男ふたりが抱き合うようにしてるのも、ねえ。


●なげた網を寄せることについて少々

 ま、投網を打つ必要性にかられているのなら、うまいこと広がるように頑張ってもらうしかないわけですが、先程も書いたように、投げるより、むしろ、「寄せ」が気を使う難しい作業です。
 状況に応じて、寄せる方向、寄せる速さというのをよく見極めないと、魚がうまく袋の部分に入ってくれません(袋があるタイプの網の場合の話)。目合いがどうであれ、もたもたしすぎると逃げるやつは逃げます。寄せが速すぎれば重りが浮いて下から逃げられ、それに加え、底に邪魔な石や枝、ゴミがあるかどうかもうまく寄せられるかにかかわってきます。河口域で川底に牡蠣殻びっしりなんて場所なら、網はもうひっぱりようがない。
 なので、「寄せない」という手もあるわけです。網に入っている魚を潜って目で見て押さえるというのも、捕獲することが目的ならば当然アリ。
 逆に、普通以上に素早くよせることによって、その網の目合いでは捕れるはずのないサイズの小さな魚をからめてとる、なんて方法も状況によっては使えます。
 底にコンクリートブロックがあるような防波堤脇等の深い場所なら、網が底につく前にすぼめて引き上げる必要が出てきたりもします。金属製のリングを用いて網をしぼるという方法もあります。
 というわけで、うまく寄せないと魚がとれないわけですが、へたをしたら障害物にひっかけて網を切らざるをえない羽目になるというのも寄せの難しさです。


●寄せた後について少々

 つつがなく作業が進めば、網を寄せおわった段階で左手は次が投げられるように網をにぎっているはずですので、右手で重りあたりをパラパラやって捕れた魚を出したら、そのままひょいひょいと網をたぐって次を打つ準備完了。
 という流れでできれば一番いいのですが、そうもいかないことが多いです。
 投網は刺し網としての機能も併せ持ってしまうため、魚はずしがやっかいなときがあります。ヒレがひっかかりやすい魚は多いし、網目に頭を突っ込んでなかなかハズレてくれない状態になっているのもいます。ブラウントラウトの歯なんてのも結構面倒。
 で、魚はずしの次にやらなければならないのは、網に入った石やゴミを取り除くことです。きれいに取っておかないと、次に打ったときに網が広がりません。網にからまった木の枝をちまちま取り除くのは結構悲しくなる作業ですし、缶切りで開けた蓋のついている空き缶なんかも最悪。なので、可能な限り、こういった枝やゴミなどがあるところには打たないようにしたいもんです。いや、打てといわれればきっと打つことになるのでしょうが。


●ということで

 ここまでのところ、投網調査で得られたデータの定量性については、否定的に書いてきました。調査がマニュアルどおりに行われても、その結果の使用と解釈は、現場の事情を十分わかっていないと危険を伴ないます。まさに「道具は使いよう」なのが投網調査の特徴だとした方がいいと思うくらいです。なので、「定性調査としてタモ網調査、定量調査として投網調査」などとハナから決めてかかった調査レイアウトでもって調査対象域の魚類組成を知ったことにするのはちょっとどうよ、ってなわけです。
 投網がだめなら定量調査が出来ないじゃないか、といわれる方もいるかもしれませんが、現場の状況に応じてベターな定量方法を探り、精度を高めようとあれこれ腐心するのが、調査であり研究というものであるだろうと。
 求めるものが、とりあえず「今回も投網調査をやりましたぁ、こんなんが取れましたぁ」という事実だけなのであれば、「なんとかと道具は使いよう」ならぬ「言い訳とマニュアルは使いよう」ってことで、どうでもいいんですけどね。
 が、投網を効果的に用いて定量調査として成果を上げている例もちゃんとあります。対象魚種は1種、計画的に何人もの打ち手を配して船上から投網を打ち進むという浅い湖の調査の例などです。

●んで

 調査で使うという場面においては、捕獲成果としてのデータの扱いについては留意すべきことが盛りだくさんの投網ですが、河川や浅い湖、小規模な港湾内外等の魚類を対象とした調査において非常に有効なツールであるという点は誰もが認めるところでしょう。
 投網が打てれば調査の幅もひろがるってもんですが、くれぐれも、身の安全には十分注意していただきたいと思います。
 投網打ちに多用される胴長の危険性については何度か書いてきたとおりですし、網を扱うときは、思いもよらない絡まり方をしてしまうことがありますので要注意です。網さばきになれてきていても、手や足、服の留め具やボタン等、へんなところにへんなふうにひっかかってしまうことも無くはないでしょう。そんなときに、水流に流された網にひっぱられるというのは、かなり危険な状態です。へたしたら死にます。

 そういった危険性は別枠の話としても、投網打ちは楽な作業ではないです。
 難しいし、重いし、疲れる。汗はだらだら、泥ででろでろ、魚でぬるぬる、胴長むれむれ、重さでへろへろ。
 投網係に任命されたら、そのへんは覚悟しましょう。
 けど、投網って、結構おもしろいんですよね。
 せっかく「調査」という名目で、捕獲許可が出てるんですから、頑張って楽しまないと。






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2010年04月10日

川の増水映像

 春になって生き物も動き出し、川に入っての調査が多くなってきた方も多いことと思います。
 川の調査には危険が伴ないますので、特に新卒研生や新入社員の方、十分お気をつけ下さいませ。
 川の調査でよく使われる胴長(ウェーダー)の危険性については以前書きましたが、使わないわけに行かない場合も多いでしょう。便利でちょろい道具ですが、あっけない死を簡単に招く道具でもあります。せめて、どうなったときどうすればいいかという知識くらいは、頭にきちんとたたきこんでおかないといけないですね。新人は特に。慌ててしまうとそんな知識は簡単に吹っ飛ぶということも含め。

 で、古いものになりますが、たまたま川の水位上昇の経過を撮影した映像をみつけたので、リンクしておきます。
 たった10分間で2.71mも水位が上昇した、静岡県は黄瀬川の例。

http://www.cbr.mlit.go.jp/numazu/report/kisegawazousui20080704/kisegawazousui20080704.html
 監視カメラ映像の「標準」または「4倍速」の部分のクリックで動画が閲覧できます。

 川は、なめてかかるとえらいことのなるってのを改めて感じます。
posted by biobio at 16:18 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 機器/ツール/ノウハウ/アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月15日

写真関連ソフトをふたつ

 写真関連のソフトウェアをふたつばかりご紹介。
 ひとつは、このブログにコメントしていただいた3Dモデリングソフト、「SolidFromPhoto」。
 もうひとつはハイダイナミックレンジ画像作成ソフト、「Photomatix」。

 それでは、3Dモデリングソフトから。
「写真3Dソフト SolidFromPhoto 写真から3次元化するプログラム」
http://www3.plala.or.jp/SolidFromPhoto/
 写真から3次元化モデルを作成するプログラムです。
 橋脚の写真数枚から、みごとに3Dの橋脚モデルが作成されています。
 他のサンプルについては、私のPC環境ではプラグインの関係なのか、見られませんでした。残念。
 撮影した物体等を3Dで把握できるということですから、生物や環境の調査でもいろいろ応用が効くかもしれません。立体形状の把握だけでなく、3Dで動植物の分布を見てみるとか、いろいろアイディアがひろがりそうです。

 おつぎは「Photomatix」。
 Photomatixのホームページには「露出の異なる複数の写真を合成処理することにより、従来の写真では表現できなかった明るいシーンから暗いシーンまでの全てのディテールを再現し、 あなたの写真を「目で見たままの画像」に近づけることができます。」とありますが、まずはサンプル画像でびっくりできます。
http://www.zorg.com/store/products/photomatix/
 ここに書いてある「シュールで奥行きのある画像」という表現には「なんじゃそりゃ」と思いますが、肉眼で見たまま、もしくはそれ以上に遠近や陰影をはっきりつかむことができます。
 写真表現であれこれやっている人には定番ソフトかもしれませんが、私は知りませんでした。
 パワーポイントのプレゼンや紙の資料にこれで作った写真を使えば、伝えたいことをちゃんと伝えられそうです。素人が現場でパチリととった写真では、見えるはずのものが見えなかったすることが少なくないですからね。
 現場の写真を元に植生を解析してみようなんて考えている人にも、かなり使えるソフトかもしれません。普通に撮影した山の写真から植生を見るのは、なかなか難しいことですから。
 ただ、出来上がった写真は合成写真、加工写真の範疇に入るでしょうから、報告書用の記録写真としては却下されそうです。

 このソフトを知ったのは、先日ご紹介した「土と水を考える」の記事から。
 ここの管理人さんが作った実例もあります。
http://soilandwater.blog.so-net.ne.jp/2008-12-07

 体験版もありますので、暇ができたら私も作例を作ってご紹介できればと思ってます。
posted by biobio at 12:37 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 機器/ツール/ノウハウ/アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月12日

調査で使える家庭用品

 調査道具にはなにかとお金がかかるものですが、研究用に売られているものと同等に使える安価な家庭用品も結構ありますね。
 たとえば研究用機器カタログでタイトボックスを買うとそこそこの出費になりますが、100円ショップのタッパーで十分な場合も少なくありません。ビーカーのかわりに牛乳瓶やガラスコップなんてのもよくある話です。
 場合によっては経費削減効果のみならず、もっと便利に使えるものも。
 そんなものについて、定番もふくめ、思いついたものをいくつか書いてみようと思います。ただ、安いものは強度的に難がある場合多いし、密閉性が求められる容器系も不安ですね。目的を十分考慮した上でのチョイスが必要になります。特に、刃物系とビニール袋はケチらない方がいいんじゃないかと。バケツなんかも。

【袋物系】
・洗濯ネット
 水仕事をするときの濡れてもいい小道具入れとして。直接魚を入れることも。
・タマネギ袋
 採集した魚を地点別方法別等に小分けしておくのに便利。そのままバケツに放り込んでおけばしばらくは生かしておけます。が、歯や鰭がひっかかりやすいです。
・お茶パック
 小分けして採集した昆虫や、魚一匹一匹の消化管内容物(吐き出させたものなど)を入れるのに手頃なサイズ。口が開きそうで不安ならホチキスでガチャリと。で、そのままホルマリンやアルコールのボトルの中へ。
・排水口用ネット
 水生昆虫等に手頃ですが、目合いや伸縮性の有無に注意。

【器】
・タッパー、フィルムケース
 このへんは、定番でしょうか。
・ピルケース、アクセサリーケース
 昆虫や貝等、小さなものをわけて入れるのに便利
・おわん
 魚の卵に受精させる時に普通に使われるものですが、他にも意外と便利に使えます。柔らかい地面なら、穴もほれます。
・ボールとザル
 そのまんまですね。

【選別や小分け(ピンセットやピペットの代用として)】
・箸(割り箸)
 時にピンセットより便利に使えます。太すぎたら先を削ればいいし、長ければ折ればいい。汚れたら捨てられます。
・レンゲ
 お椀と組み合わせて生きた仔魚にダメージを与えずにすくうのに便利。すくった数も数えやすいです。
・おたま
 一杯だいたい何mlかを測っておくといいです。

【衣料品の流用】
・布製ベルト(穴の無いタイプ)
 任意の場所で固定できるのでなにかと使えます。
・軍手
 本来の使い方の他、器具についた泥を洗うときのスポンジ代わりにそのまま手にはめて。
・ストッキング
 適当に切った後枠につければ、簡易プランクトンネットに。メッシュサイズが重要な場合は不可。
・トートバッグ
 結構大容量ですし、水も汲めます。不要なときはたためるので便利。

【他】
・漫画週刊誌
 採集した植物をはさんでおけます。
・園芸用の支柱
 単純に棒として使う他、折り曲げて方形枠に。

■100円ショップ等で調達しておくと便利なもの

 100円ショップは、安いからというよりも色々な雑貨が手に入りやすいという面で価値があると思います。質の面では難のあるものも多いですが、それほど質を気にするようなものでもないものをいくつか。

・マジックテープ
 紐状のものや粘着テープ付きのシート状のもの等、いろいろあります。筆記具や時計等、ちょっとしたものを三脚にくっつけておいたりとか。
・紐、ロープ
 体重をあずける用途にはちゃんとしたものを使うべきですが、細々した場面で切って使ったり、メジャーがたりないときの代用などにもっていると便利。
・ルーペ
 計測にはちゃんとしたものを使った方がいいでしょうが、ちょっと拡大してみたいときには100円ショップのものでも十分。適度な距離を維持できる台座付きや、財布にも入れておけるフレネルレンズなどいろいろあります。
・距離計
 ゴルフ用のごくかんたんな距離計があります。ごくごく大雑把にあたりをつける程度の用途で。ただ、メモリがヤードのみの場合もあるので注意。
・ターボ式ライター
 野外で蚊取り線香に火をつけるにはこれ。
・コンパス
 オイル式の大きめのものがいいです。安くてもちゃんと北をさします。
・笛、呼び子
 ちゃんと音がでるか確認しましょう。
・チョーク
 目印付けに。幼児用のぶっといのが便利です。スプレー塗料の目印はあとまで残りますが、チョークなら雨で流れてくれます。
・ブルーシート等
 安いものは当然薄いですが、それでかまわなければ。荷物の雨よけ用途では、自転車やバイク用のシートもいいですが、100円ですので、やっぱ薄い。
・鉛筆用キャップ
 ちびた鉛筆を使うためのキャップがありますよね、あれです。ダブルクリップで野帳等にとめて、鉛筆ホルダーとして使えます。
・ビニールテープ
 本来の用途以外、ラベルや目印にもつかえてなにかと便利なんですが、これは100円ショップのものでない方がいいかもしれません。やたらとべたべたしたり、はがしたあとに粘着材が残ってしまったりするものがあります。

 まだまだあるでしょうがひとまず。


 研究用器具類として売っているものの目的外使用もコストカットに有効な場合がありますが、それはまた別の機会に。

 他にも現場経験者ならではの便利グッズをいろいろご存知の方は多いかと思います。コメント欄かメール投稿で情報をいただけると幸いです。






posted by biobio at 15:19 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 機器/ツール/ノウハウ/アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ひものしばりかた

 野外ではロープやひもを使うことが多いかと思います。
 ロープワークにはいろいろありますが、とりあえず様々な場面で便利、かつ覚えていないと出来ない縛り方をふたつばかり。
 実際の結び方については、画像で紹介しているサイトがたくさんありますのでそちらをどうぞ。
たとえば、
 http://www.artex.co.jp/Pages/OutdoorLife/ropework/index.html

■もやい結び
 頑丈です。ほどきやすくするには、最後の部分でロープを二重にして片側を残しておきます。

■巻き結び
 特に杭等、片側がフリーになっている場合に、とにかく簡単で便利。わっかを杭に二回かければいいだけですから。ほどくのも楽です。ただ、両側がフリーでない棒に結ぶ場合には手順が大きく異なります。
 滑りやすい材質の場合はゆるみやすいのでやめましょう。

 ついでに、シートを使うときに知っていて損がないのは、小石を使う方法。
 小石にシートをかぶせてそのままぐるっと縛れば、紐をつける穴がなくともシートをはれます。たるんだシートの中央をもちあげるときにも同様に。
 こんなこと知らなくても、現場で自力で思いつくことができますか、そうですか。

タグ:ロープ ひも
posted by biobio at 13:13 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 機器/ツール/ノウハウ/アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月12日

ピンセットと柄付き針

 細かい生き物を扱う仕事をしている人はピンセットにこだわります。
 というか、そうでなきゃ仕事にならない。
 先の尖ったもの、曲がったもの、丸いもの、腰の堅いもの、柔らかいもの、ボディーをおさえるとつかんだものを離すように出来ているもの・・・。
 ブラックジャックのメスセットのようにずらりと並べてもっていたりします。
 ついでに柄付き針なんかもこだわりの品でして、時には先を磨いで極小ナイフとして使ったりもします。

 私の場合、落として先がくるっと曲がってしまった柄付き針は重宝しました。
 引っ掛けて引っ張るということが出来るからです。
 が、同じものがもっと欲しいと思って、何度も何度も何本も何本も柄付き針を落としてみたのですが、結局のところ都合良くまがったのは最初の一本だけで、それをずっと大事に使っていました。

 ところで、普通の調査屋さんならまずピンセットを使う場面で、全く別の道具が意外と具合よかったりします。
 「箸」です。
 日本人ならではですね。

 ついでながら、いろいろな場面で「レンゲ」もかなり使えます。



posted by biobio at 01:24 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 機器/ツール/ノウハウ/アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月11日

危険な機器・装備−胴長(ウェーダー)

 胴長は危険です。
 胴長といえば水商売系コンサルのユニフォームのようですが、非常に危険な装備であることはあまり知られていないかもしれません。
 胴長をはいていて、膝程度の水深の川で水死してしまうという悲しい事故がいくつもおきています。転倒して胴長の上の部分から水が流れ込み、身動きできなくなったことによります。川歩きのベテランでもどうすることもできません。
 臨時の手伝いやアルバイト、別部署からの助っ人に余っている胴長を使わせることはありがちかと思いますが、胴長初心者にはその危険性を十分伝えるべきでしょう。また、川はそもそも滑るもの、転倒したところでなんら特別なことではありません。
#ひとが使った胴長をはくなんて、出来ればさけたいところですが。なんせ、臭い。

posted by biobio at 12:57 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 機器/ツール/ノウハウ/アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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