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2012年10月07日

お願い









貴所属長以下全ての職員の方々へ、御伝達をお願いします。
もし「教育上、体罰が必要な時もある」「虐められる側にも原因がある」とお考えでしたら感情自己責任論 というwebサイトを御一読ください。
虐めや虐待・テロにも通じる「言って聞かなければ叩け」という体罰肯定論が抱える矛盾や社会に及ぼす影響等が解説してあります。
人権侵害に苦しむ人を一人でも減らすため、一人でも多くの方に御伝達くだされば幸甚です。
末筆ながら、今後益々の御健勝をお祈り申し上げます。返信不要匿名希望転載可
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2009年04月10日

トキの試験放鳥について7(その他)

「トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)」、「トキの試験放鳥について5(他の生物関連)」、「トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)」に引き続き、その他の話題をピックアップ。

関連エントリ
 ・放鳥トキについての関係者たちの見解等
 ・他の生物関連
 ・調査関連、周辺事情
 ・その他(このエントリ)

このブログのトキ関連エントリ一覧は末尾に。

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【その他】

●トキ分散飼育地に石川、出雲、長岡が決定 - MSN産経ニュース(2008.12.19)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/081219/scn0812191149000-n1.htm

「環境省は19日、国の特別天然記念物、トキの分散飼育地を石川県、島根県出雲市、新潟県長岡市の3カ所に決定したと発表した。」
「分散飼育は、鳥インフルエンザなどの感染症による絶滅の危機を回避し、安定的な繁殖を図るための措置。」
「昨年12月、第1弾として多摩動物公園(東京都日野市)に4羽を移送した。」

●トキ分散飼育地の3首長が環境相と懇談 - MSN産経ニュース(2008.12.19)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/081219/scn0812191747001-n1.htm

「それぞれの場所での放鳥は考えていないことを明らかにした。」

佐渡の取り組みを慮ってのことでしょうが、放っておいてもトキの方で飛んでくるかもしれないですね。

●【主張】放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要 - MSN産経ニュース(2008年12月22日)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081222/env0812220310000-n1.htm

「環境省は、トキの野生復帰とそれに伴う死の意味を、国民に広くしっかり説明すべきである。子供たちに生態学の一端と命の重さを教える機会にもなる。」


という話に続いて、下記。

「膨大な税金が投入されていることも忘れてもらっては困る。」

大事なことだと思います。

●自民党国対委員長が鳩山総務相を注意 「トキ」発言で - MSN産経ニュース(2009.3.11)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090311/plc0903111117003-n1.htm

鳩山総務相:
  (東京中央郵便局の再開発計画をめぐり、局舎を特別天然記念物のトキにたとえ)「焼き鳥にして食べないで、トキの剥製(はくせい)が残るような(外観を損なわない)形で再開発してもらいたい」


 この人の発言を真に受けると、余計な時間と余計な金(税金)と余計な気苦労ばかりかかる気がします。
 一国の大臣の言葉を真に受けない方がいいだなんて困った話なのですが、それはともかく、トキの肉はかつて女性の冷え性や血の道によくきく薬として利用されたのだそうです。

●新潟→福島→宮城 トキ、1日に140キロ移動 (2009年4月5日)
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/K2009040401900.html


これにはこんなブログ記事。

「鳥インフルエンザを防ぐのがいかに難しいかわかるな。」(パッシブ+)
http://blog.goo.ne.jp/snowbugs/e/716a9a0c3621182129e02953a6273e86



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トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)
                  (2008年12月中旬まで)
 トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)
 トキの試験放鳥について5(他の生物関連)
 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
 トキの試験放鳥について7(その他)
                  (2009年4月上旬まで)
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トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)

「トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)」、「トキの試験放鳥について5(他の生物関連)」に引き続き、調査関連、周辺事情についての話題をピックアップ。

関連エントリ
 ・放鳥トキについての関係者たちの見解等
 ・他の生物関連
 ・調査関連、周辺事情(このエントリ)
 ・その他

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【調査関連、周辺事情】

●【探訪2009】トキ放鳥...想定外ずくめの4カ月 新潟県・佐渡島 - MSN産経ニュース(2008.1.18)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090118/trd0901180922006-n1.htm

  「日々の行動を観察し続ける日本野鳥の会佐渡支部副支部長の土屋正起さん(58)は、『今までのトキの常識がすべて覆された日々だった』と、想定外ずくめの4カ月を振り返る。
 土屋さんは環境省の放鳥プロジェクトに協力するトキモニターボランティアの一人。昨年9月の放鳥以後、トキの観察を続けているが12月からは休みなしだ。」


 ボランティアとして観察している人と仕事として観察している人の両方があると思うのですが、両者の関係や連携がどうなっているのか気になります。

 おや? 考えてみれば「観察」の「ボランティア」ってのも珍しい話じゃないでしょうかね。
(トキモニターボランティアの方々の活動は素晴らしいものだと思いますが、こういった場面での「ボランティア」という言葉自体には、どうしてもひっかかりを覚えてしまいます。なので、以下、戯言。)
 「モニターボランティア」って結構なんにでも使えるかもしれない。趣味でもなんでも、生物の観察をやってる人はこれを名乗ってみたらどうでしょうか。人間活動を含めた生態系は極めて複雑ですから、どこかでそれが社会奉仕活動に繋がっているかもしれません。
 いやいや、もっと広範囲につかえるな。各種方面のウォッチャーさんがみな「モニターボランティア」を名乗りだしたら面白いかも。「裁判」とか「北朝鮮」とか「政治」とか、いっそ大雑把に「テレビ」とか。「赤ちょうちん」なんてのもいいですね。
 「街角ファッションモニターボランティア」なんていったら、結構きわどいのが含まれてしまいそうですが。

●【ふるさと便り】トキ1羽がメ雪の十日町モに飛来 新潟 (1/2ページ) - MSN産経ニュース(2009.2.10)
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/090210/sty0902102021008-n1.htm

「トキ専門家会合では観察マナーの悪さがトキの定着を阻んでいるという意見も出ており、十日町市では静かに見守るよう市民に呼びかけている。」


「鳥追い」やねえ。

●asahi.com(朝日新聞社):トキ、さらに1羽が本州に ペア期待の雌、雄と別れ - 社会(2009.3.10)
http://www.asahi.com/national/update/0310/TKY200903100337.html

「環境省は「本州への移動は想定外で観察態勢が追いつかない」とし、業者委託など新たな態勢を検討する。」


 ご予算はいかほどなんでしょうか?
 競争入札するんでしょうかね。ならばその経過も是非公開/報道して欲しいと思います。
 もちろん、入札しないならば何故しないのかも。
 もう、どこかにありますでしょうかね。

●asahi.com:「トキへ配慮を」 県が工事業者に求める-マイタウン新潟(2009.3.23)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000903230004

「佐渡島中央部のトキのえさ場近くで行われている土木工事について県は、トキを驚かさないよう配慮しながら工事するよう業者側に要請した。業者側も『トキが近づいてきたらできるだけ作業を控えること」などを現場に指示した』」
「工事を請け負う菊池組(佐渡市両津夷)は「初めてのケースで正直とまどっているが、当面はトキが近づいてきたら大きな音を立てないなど、様子をみながら作業を進めたい」。
「 同振興局は昨年11月から、『工事現場近くでトキを見かけた場合は、監督員に連絡する』などの項目を定めた『トキの試験放鳥を支援するための特別仕様書』を発注工事の設計書に添付」


 猛禽類の営巣場所まわりでも多くなってきている話ですが、どの程度の配慮がどの程度の効果に繋がるか、ってのが難しいところですね。その配慮が業務遂行をどの程度圧迫するのかってのは、簡単にお金で計算できることでしょうが。

環境省の岩浅有記自然保護官:
「住民の日常生活が制限されてはならないのが原則だが、トキとの共生のため関係者が歩み寄りを模索していくケースは今後もでてくるだろう」

 関係者が歩み寄っても、その外側の人たちや団体が歩み寄りを阻むというのが、ありがちな話なんじゃないかと。


●本州トキ観察、マナー守って(新潟日報) - goo ニュース(2009.3.25)
http://news.goo.ne.jp/article/niigata/region/1-158021-niigata.html?C=S

「本州に渡ったトキをめぐり、飛来地で混乱が生じている。トキを一目見ようと大勢が押しかけ交通事故や地元住民とのトラブルが発生。トキがおびえると心配する声もある。県は25日までに、緊急に「観察のルール」を県民に呼び掛け始めた。」
「県によると、本州側のトキの飛来地では週末になると100人以上の見物人が押し寄せ、飛来各地で迷惑駐車に対する苦情が出ているという。魚沼市では見物人が脇見運転したことによる物損事故も相次いで起きた。」
「県は本州のトキが『見物人から逃げようとして頻繁に広域の移動を繰り返している可能性もある』と指摘。」


こりゃ、たいへんですね。
と、思いますが、多摩川のタマちゃんの例で考えれば想定内。

「佐渡市では、放鳥前にルールを周知したため大きな混乱はなかった。」

さすがだと思います。
が、そもそも人が少ないのだろうとも思います。


●asahi.com:(中)平野部の住民に悩みも-マイタウン新潟(2009.3.27)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000330903270001

現在トキの生活圏となっている平野部の住民たちが企画開催した、「国仲・大佐渡中央部 トキを語らう集い」にて。

「住民からは、環境省のモニタリング(観察)関係者への不満が噴き出した。
 『(観察のスタッフらしき人から)トキを脅かさないよう農作業も隠れてやってほしいと言われた。住民の行動が制限されている』
『犬の散歩をしないでほしいと言われた』
 間もなく田植えのシーズンを迎える。田んぼに機械を入れなければならない。どう行動すればよいのか……。
 その場にいた環境省の担当者は『普段通り生活してほしい』と強調したが、『本当にそれでいいのか』と釈然としない表情の住民もいた。」


 仕事としての観察だとすると、「農作業も隠れてやってほしい」「犬の散歩をしないでほしい」とまで言う調査員の存在は、ちょっと信じ難いですね。保護への熱意にあふれた人、というより、周りがよく見えていないのではないかと。
 私の知るかぎり、プロの調査員ならば地元の人とのよけいなトラブルは極力さけようとする姿勢が染み付いていますから。

 実際の観察員の声としては以下。

「観察スタッフの側にもストレスはある。早朝からフィールドスコープ(観察用の望遠鏡)に張り付いて観察しているのに、見物人らが近づいてトキを飛ばしてしまう。「注意したら、露骨に嫌な顔をされた」と不満を漏らす。」

 これは、農作業や近所人の犬の散歩とは違うようですね。
 一見さんとしての見物人たちはそのとき限りの話かもしれませんが、観察スタッフの方は一日に何度も何度もそんなことがあれば、いやにもなりまさあね。トキへの悪影響というのは脇にどけたとしても、「やっていることを邪魔される」ということそれだけで。
 だいたい、データをとれなきゃ仕事にならないわけですし。
 あ、いや、データなんてとれなくとも定められた時間フィールドスコープに張り付いてさえいれば仕事をしたことになりますか、そうですか。
 でもまあ、今は、摂餌場所、摂餌方法、頻度と量、種類なんていうデータをたくさん集めておきたいところですね。

 今後、一部で問題になっていきそうだと思えるのは以下のこと。

「トキのえさ場近くで工事する業者は、トキが近づいたら作業を控えるよう県から要請された。」

 工期の遅れは、現実的な損失となって返ってきます。
 実際に、そのしわ寄せがいくのはどこかと言えば、下請け業者や職人たちといったところでしょうか。
 仮に県や市がその損失を補填したとしても、しわ寄せを受けたところまでそれが行き渡るかというと、それはかなり怪しいんじゃないかと。

「かつてトキが暮らし、耕作放棄が進んだ山あいには、人工の水たまり『ビオトープ』が整備された。だが、トキは市街地に近い、天然の水田を選ぶ。」
「自らの水田に連日、トキが来ている内海正明さん(55)は『実際に見れば、かわいいもの。あくまで自然体で、譲れるところは譲るしかないのかも』と話す。」


 かつて害鳥といわれていた頃の様子が蘇りつつあるということでしょうかね。

「本州側の観察体制について、4月以降強化する方針。現在は「県野鳥愛護会」に観察を委託しているが、委託先の団体を増やすなどして、生態調査に力を入れたい考え」

  委託とありますが、ここに仕事として業務委託しているということなんでしょうか。
「新潟県野鳥愛護会」の活動に関連する記事はたくさんみつかりましたが、会のホームページがみつからなかったので詳細不明。

 昨年の放鳥以来、トキの観察調査がものすごい密度で行われているようですが、これが、調査関係者にとって、ぶっちゃけ「おいしい話」なのかそうでもないのか、そのへんのことも知りたいと思います。
 おそらく、いろいろな形でずいぶん多額のお金も動いているでしょうから。

●余録:戻ってきたトキ - 毎日jp(毎日新聞)(2009.4.2)
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20090402k0000m070134000c.html

「佐渡の地元ではかねて本州に渡ったトキを島に連れ戻すよう要望し、一方で鳥の専門家は捕獲に反対して観察続行を求めていた」


 アバウトに書かれていますが、「地元」対「鳥の専門家」という構図にしてしまうのはいかがなものかと。

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トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)
                  (2008年12月中旬まで)
 トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)
 トキの試験放鳥について5(他の生物関連)
 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
 トキの試験放鳥について7(その他)
                  (2009年4月上旬まで)
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トキの試験放鳥について5(他の生物関連)

「トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)」に引き続き、他の生物関連の話題をピックアップ。

関連エントリ
 ・放鳥トキについての関係者たちの見解等
 ・他の生物関連(このエントリ)
 ・調査関連、周辺事情
 ・その他

このブログのトキ関連エントリ一覧は末尾に。
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【他の生物関連】

●新発見の新種カエル トキのエサ 佐渡 (1/4ページ) - MSN産経ニュース(2009.3.1)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/090301/scn0903010105000-n1.htm

「国の特別天然記念物のトキ10羽が放鳥された新潟県佐渡市で、新種の可能性の高いカエルが発見された。本州以南に広く分布するツチガエルに似ているが、腹部が黄色で鳴き声も全く異なるため、佐渡の固有種とみられる。放鳥トキの大切な餌になっている。脊椎(せきつい)動物の新種が国内で発見されることは珍しい。」
「島の北西部でこの腹の黄色いカエルが「ビューンビューン」と奇妙な声で鳴いているのに気付き、『鳴き声が違う変種はない。新種と確信した』と関谷さん。」


ビューンビューンという声が実際どんなものなのか気になるところですが、出ましたね。なかなか面白くなってきました。

「関谷さんは『偶然の発見から13年もかかったが、トキとともに保護してほしい』と話す。」

さあ、どうなるでしょう。トキの件が無ければ、鳥に食べられないように保護ゲージで囲うなんてのがありがちな話と思いますが。

●トキ放鳥でダニ復活に注目 (1/3ページ) - MSN産経ニュース(2009.3.5)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/090305/scn0903052123002-n1.htm

放鳥されたトキにトキウモウダニというダニが住み着いていたそうです。

「日本では、昭和56年のトキの一斉捕獲にともなってトキウモウダニも野生絶滅し、環境省から絶滅危惧(きぐ)種の指定を受けている。」

復活ですね。祝!
ダニ研究者にも朗報でしょう。

「飼鳥野鳥病院の長堀正行獣医師によると、トキが特別天然記念物に指定されてからは、トキウモウダニも十分な調査ができず、トキ周辺のダニなどの生態系研究が滞っていたという。」

このダニに限らず、特定種の保護活動による他の生物や生態系への影響というのは、非常に興味があるところです。

●トキ:「有機の里」長野・木島平村に3日滞在 佐渡で放鳥 - 毎日jp(毎日新聞)(2009.3.5)
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/03/05/20090306k0000m040071000c.html

「この日午後には芳川修二村長と佐渡市の高野宏一郎市長が電話で協議し、同市がドジョウの差し入れを申し入れたという。」


 まるで気分は「お母さん」ですね。
 けれども、トキで生き物について十分学んでいるはずの佐渡市なんですから、他地域へドジョウを移植してしまうことの是非まで気にして欲しいと思います(まあ、きっと起原は「トキのために」と、どこかから佐渡へと持ち込まれたドジョウなんでしょうが)。

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トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)
                  (2008年12月中旬まで)
 トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)
 トキの試験放鳥について5(他の生物関連)
 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
 トキの試験放鳥について7(その他)
                  (2009年4月上旬まで)

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トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)

 放鳥されたトキの行方等については、詳しいサイトがいくつもあるため、ここでは、周辺事情等についてネットで読める記事をいくつかピックアップすることにしました。

 放鳥トキの情報サイト:
   例えば、「佐渡トキファンクラブ」
   http://toki-sado.jp/fanclub/
    トキのニュース
   http://toki-sado.jp/fanclub/0300/

おおまかに以下のように分け、別々のエントリにしました。
 ・放鳥トキについての関係者たちの見解等(このエントリ)
 ・他の生物関連
 ・調査関連、周辺事情
 ・その他

このブログのトキ関連エントリ一覧は末尾に。
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【放鳥トキについての関係者たちの見解等】
羅列してみるとそのままで結構面白いので、ちゃちゃ入れ無しで一気に行きます。
#木島平村の村長さんの言葉がちょっといいです。

●トキが舞う日(3)無農薬水田で餌場作り(読売新聞 2008.6.3)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/kankyo/20080530ft03.htm

「トキの田んぼを守る会」斎藤真一郎さん(46):
  「トキを利用するだけではなく、トキのために餌場を作ってあげる。持ちつ持たれつの関係なら、長続きする」

●山中に散乱するトキの羽根と脚輪・・・襲ったのはタヌキか - MSN産経ニュース(2008.12.14)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081214/env0812142252001-n1.htm

環境省佐渡自然保護管事務所岩浅有記自然官:
  「残念だが自然界のことなので想定していたこと。原因をしっかり追究し次の野生復帰の成功につなげることが重要」」

●「モルモットの実験」トキ放鳥で新潟県知事が批判 - MSN産経ニュース(2008.12.17)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081217/env0812171231002-n1.htm

泉田裕彦新潟県知事:
  餌を与えるなど人為的な支援はしないとする環境省専門家会合の合意について、「生物としての力を試すために放鳥したのではない。モルモットの実験のようなやり方で本当にいいのか」


なお、トキの野生復帰事業は、国が新潟県に委託し行っているそうですが、こちらの記事には放鳥の目的について、こうあります。

    【主張】放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要 - MSN産経ニュース(2008.12.22)
  http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081222/env0812220310000-n1.htm
    「今回の試験放鳥の目的は、日本の自然界から一度は消えたトキを復活させるための基礎データの取得である。」
    「今のトキに必要なのは「個体」の生命維持だけでなく、生態系の一員として生きていける「種」としてのトキの存続である。」


●【主張】放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要 - MSN産経ニュース(2008.12.22)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081222/env0812220310000-n1.htm

新潟県知事と佐渡市長:
  このトキの死を受けて、新潟県知事と佐渡市長は、環境大臣に要望書を送った。環境省の専門家会合が、厳冬期の暮らしもトキの自活力に委ねることにしている方針を「非情」とみて、その見直しを求める内容。

●asahi.com(朝日新聞社):放鳥トキ、200キロ「一人旅」 本州で1羽確認 - 環境(2008.12.25)
http://www.asahi.com/eco/TKY200812250278.html?ref=reca

記者:
  「トキが海を越えるとは誰も予想していなかった」

専門家:
  「えさの多い湿地をちゃんと見分けている」(と専門家らも舌を巻く)

トキがやってきた地域の声:
  「ずっと居着いてほしい」
  「できれば捕獲し、仲間のいる島内に連れ戻してやるべきだ」

●【トキの舞う島】(上)野生と共生不協和音(朝日新聞 2008年12月28日)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000330812290001

環境省トキ野生復帰専門家会合(座長、山岸哲・山階(やましな)鳥類研究所長)の方針:
  「原則として、放鳥されたトキに対するえさの補給は行わない」

泉田裕彦知事:
   「トキは、田んぼが身近にあって、人の営みの中で生きてきた。人の手の加わらない所でどれだけ生きられるかっていう、モルモットの実験みたいなことが本当にいいのか」

斉藤環境相:
  「トキが自然の中で繁殖し、増えていくために、科学的な研究、調査を行い、データをとっていくことが今回の大きな目的」

山岸座長:
  「給餌(きゅうじ)すれば動物園の延長になる」

日本野鳥の会佐渡支部の土屋正起さん(58):
  「これまで行政はえさ場の造成を推進し、市民に協力を求めてきたはず。これを否定するのか」

とき保護会顧問佐藤春雄さん(89):
  「水田で人々の『余り』をもらって生きてきたのがトキ。そのえさ場が減っているのだから、多少の補給をしてやる方が自然ではないか」


以下、記事のつづき。
  「58(昭和33)年、佐藤さんは初めて訪ねた山あいの集落で、地元農家の故高野高治さんと出会った。高野さんは、田んぼの隅でドジョウや沢ガニを増やし、遊びに来るトキのため、これらを辺りにまいていた。
 当時、島内で確認されていたのは6羽だけ。『いつかはトキも島からいなくなるだろう』。そう話した高野さんの寂しそうな表情が、今も忘れられないという。
 島内では今、空を舞うトキの姿をみた農家の何人もが、かつての高野さんのように自分の田んぼでドジョウを増やしたり、まいたりし始めている。」

●【トキの舞う島】(中)人造えさ場に姿見せず(朝日新聞 2008年12月2●日)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000330812290002

佐渡市新穂の農業山本雅晴さん(67):
  「えさが捕れなきゃ気の毒だ」

環境省トキ野生復帰専門家会合メンバー本間航介・新潟大農学部准教授:
  「機械的に造成したような場所はあぜの傾斜が急すぎて、トキが降りられない」
  「ただし大切なのは、冬から春にかけてだめな部分を手直しして、きちんと維持管理していくこと。不要だと決めつけるのは早い」

専門家ら:
  (えさを取るために舞い降りるのはいずれも、かつてドジョウを養殖したり、希少な淡水魚を保護していたりする場所であるため)「えさのある場所をピンポイントで見分けている」(と驚く)。

●【トキの舞う島】(下)看護学生も観察に参加(朝日新聞 2008年12月30日)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000330901050001

森林保護の仕事に長く携わり、今は島内で闘病生活を送る光井高明さん(48):
  「たかが鳥数羽のことでこんなに夢中になれるなんて幸せなことではないですか」
  「懸命に生き抜こうとする姿に、大げさではなく希望や励ましがもらえるんですね。トキを通してこれから、いろいろな出会いが待っているでしょう。まるでトキに操られてるみたいだ」

●マイECO・リポート:Vol.06 トキ野生復帰にかかわる環境対策 - 毎日jp(毎日新聞 2009.1.7)
http://mainichi.jp/life/ecology/myeco/report/news/20090107org00m100072000c.html

トキの野生復帰連絡協議会会長高野毅さん(65):
  「たとえ面積を確保しても、ビオトープは人の手を加えないとすぐに荒れてしまいます。島外の人に手を貸してもらうなど、維持していく仕組みづくりも必要です」
  「トキが絶滅したのは、佐渡が野生で生きられないような環境になってしまったから。里山も田んぼも少しずつ昔の風景に戻していくしかないのです」
  「トキは佐渡の風土とヒトとの中で生きていた鳥です。トキがすめる環境は人間にもいい環境ということです。豊かな自然を取り戻し、島民が幸せに暮らすことがトキの復帰には不可欠なのです」

佐渡市農業振興課渡辺竜五係長:
  「トキの生息環境を広範囲で持続的につくるためには、田んぼを利用することが大切。そのためには農家にもメリットがある施策が重要」

環境省佐渡自然保護官事務所岩浅有記さん(29):
  「トキは人里近くに生息する鳥で、そこにすむ姿は佐渡の原風景でもあります。飛来したことで、島民にそれを思い起こさせたのでしょう。トキの生息環境を整えることに多くの人が価値を見出し、その地域のためにもなることが野生復帰を進めるポイントになるでしょう」

●【探訪2009】トキ放鳥...想定外ずくめの4カ月 新潟県・佐渡島 - MSN産経ニュース(2009.1.18)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090118/trd0901180922006-n1.htm

日本野鳥の会佐渡支部副支部長土屋正起さん(58):
  「今までのトキの常識がすべて覆された日々だった」
  (水田が雪や氷に覆われても)「人間が餌を与える必要は全くない」

●“放浪トキ”230キロ...どこへ行く 新潟県境の魚沼に - MSN産経ニュース(2009.1.20)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/090120/scn0901202332008-n1.htm

佐渡とき保護会の佐藤春雄顧問(89):
  「中国のトキは冬場、標高1000?1200メートルのところに巣を作るので、中国産の放鳥トキが越後山脈を越える可能性は十分ある」

●トキ、天敵はヒト? 専門家と地元、対応に溝 (1/2ページ) - MSN産経ニュース(2009.2.9)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/090209/env0902091938001-n1.htm

1月に佐渡市内で開かれた「トキの野生復帰にかかる説明会」においての餌場を整備してきた地元の男性:
  「餌がなくなってからでは手遅れになる」と早い段階での餌やりやけがの手当てを訴えた。

環境省:
  トキへの保護感情の高まりに、同省は会合で「トキが餌をのみ込まなくなって6日以上経過すると餌やりを始めるなどの基準」を出した。

専門家:
  「ねぐらから飛び立たないなどの異常行動も保護基準に盛り込むべきだ」

●放鳥トキ、冬でも餌確保 繁殖に向けペア期待 (1/2ページ) - MSN産経ニュース(2009.2.23)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/090223/env0902230858001-n1.htm

「トキどき応援団」事務局長仲川純子さん(52):
  (佐渡の住民らが整備した餌場にトキがほとんど来ていないことに対し)「餌場を用意してきた立場としては残念だが、人間が特別なことをしなくても生きていけるということでもあり、安心している」

●「名前付けようと思ったのに...」トキが去って村民がっかり : 環境 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2009.3.10)
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090310-OYT1T00106.htm

長野県木島平村の地元住民:
  トキが去ったことについて、「村では、地元の小学校の子供たちに名前を付けてもらおうと考えていたところだった。地元の土産物屋でも、トキにちなんだまんじゅうやおやきを作ろうという話題が出始めていた」

芳川修二木島平村村長:
  「また自分の好きな所に帰っていった。彼女は優雅に生きてるよ」

●トキ:繁殖困難か...放鳥の雌3羽が本州へ 連れ戻し論浮上 - 毎日jp(毎日新聞)(2009.3.13)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090314k0000m040036000c.html

高野宏一郎佐渡市長:
  環境省に本州の雌3羽を捕獲して佐渡へ連れ戻すよう要望を佐渡市と新潟県が出したことについて「本州に雌だけ渡り、住民が繁殖の可能性に不安を感じている。移動先で(トキが定着、繁殖する)環境を作るには時間と費用、住民の支援が必要で難しいのではないか」

環境省関東地方環境事務所見上敏一野生生物課長:
  「かつて野生のトキを捕獲した時は、1年前から行動調査や餌付けをした上でやっとできた。現在の状態で(捕獲は)不可能に近い」

●asahi.com(朝日新聞社):本州に渡ったトキ3羽、新潟県と佐渡市が「島に戻して」 - 社会(2009年3月13日)
http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY200903130314.html
 
地元:
  「島ではえさを増やす努力もしており、安心して過ごせる」

環境省:
  「このまま見守る」

高野宏一郎佐渡市長:
  「本州側には十分なえさがないかもしれない。このままでは今春の繁殖も期待できない」

  なお記事には、
  「島では、かつての生息地を中心に、えさのドジョウなどがすめる場所を整備してきた。しかし、放たれたトキはそこには姿を見せず、広範囲に移動。」
  とあります。
  で、

観察する市民の驚きの声:
  「遠くまで飛ぶ鳥だったのか」

●本州トキ観察、マナー守って(新潟日報) - goo ニュース(2009年3月25日)
http://news.goo.ne.jp/article/niigata/region/1-158021-niigata.html?C=S

新潟県:
  (本州のトキが)「見物人から逃げようとして頻繁に広域の移動を繰り返している可能性もある」

●asahi.com:トキの足跡(上)古来、島と本州を渡る?-マイタウン新潟(2009.3.25)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000903250005

魚沼地方に古くから伝わる「鳥追い歌」:
  「ドウとサンギとコスズメと 柴をぬいて追ってった どこからどこまで追ってった  佐渡島まで追ってった」
  (ドウは、トキのことだ。田んぼで苗を踏み荒らすトキを佐渡島まで追い払った、と歌う)

佐渡トキ保護センター金子良則獣医師:
  (鳥追い歌について) 「春になると佐渡島から本州にトキが来る。迷惑だから追い返せ……。そんな意味があったのかもしれない」
  「トキは古来、島と本州を行き来していたのではないか」

●トキ:雌4羽目も本州に 雄4羽は佐渡 今春の繁殖困難に - 毎日jp(毎日新聞)(2009年3月28日)
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/03/28/20090329k0000m040047000c.html

佐渡トキ保護センター金子良則獣医:
「縄張りを形成する雄に比べ、雌は自由に動き回る傾向にある。トキにとって佐渡は狭過ぎるのかも」

●asahi.com:トキ雌だけ本州、なぜ-マイタウン新潟(2009年3月29日)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000903300003

佐渡トキ保護センター金子良則獣医師:
  「雄がなわばりを守って生活するのに対し、雌はパートナーを求めて移動する傾向がある」

日本野鳥の会佐渡支部土屋正起さん(58):
  「かつてのトキは人間に追われ、佐渡の山の中で群れで行動していた。だが、放鳥されたトキには迫害のすり込みはない。住みやすい場所を探して自由に飛んでいるのだろう」

佐渡とき保護会顧問佐藤春雄さん(89):
  「日本のトキと違って、大陸を広範囲に移動していた中国産トキの習性もしっかり見極める必要があるかもしれない」

●放鳥トキなぜ?メス全部海峡越え、佐渡はオスだけ...繁殖絶望 : どうぶつ広場 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞(2009年3月29日)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945694/news/20090329-OYT1T00469.htm?from=nwlb

トキ保護センター金子良則獣医師(51):
  「飼育下のトキは雌が雄を選ぶ傾向がある。相手を気に入らず、雄を求めて海を渡ったのかも知れない」

●故郷と“彼”忘れられず?本州飛来のトキ、佐渡に里帰り : どうぶつ広場 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2009年3月31日)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945694/news/20090331-OYT1T00904.htm?from=nwlb

環境省佐渡自然保護官事務所岩浅有記自然保護官:
  「雌が佐渡の地形と相手の雄を覚えていたのではないか。」

●asahi.com(朝日新聞社):放鳥トキ、雌1羽が佐渡へ戻る 繁殖へ再び期待 - 社会(2009年3月31日)
http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200903310315.html

佐渡トキ保護センター金子良則獣医師:
「古来は(本州と島を)往来していたのかもしれない」

●トキの山越え 関係者に驚き(2009年04月06日 朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000904060003

環境省関東地方環境事務所の見上敏一課長:
  「うまく谷筋を探したのか、それにしてもすごい」

●新潟→福島→宮城 トキ、1日に140キロ移動 (2009年4月5日 朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY200904040190.html

環境省の担当者:
  「これまでも海を越えたり一度に遠距離を飛んだりすることに驚かされてきたが、高い山々を越えたのにはさらに驚いた」

●<トキ>雌の1羽、宮城へ GPSで確認、1日160キロ飛行(2009年4月5日 毎日新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20090405ddm041040133000c.html?C=S

環境省関東地方環境事務所の見上敏一野生生物課長:
  「トキの飛翔(ひしょう)力に改めて驚いた」

●新潟→福島→宮城 トキ、1日に140キロ移動 (2009年4月5日 朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY200904040190.html

環境省の担当者:
  (当初、トキは島内のごく狭い範囲内に生息すると考えられていた。村上市と福島市の間には飯豊(いいで)山地など1千〜2千メートル級の山々が横たわる)「これまでも海を越えたり一度に遠距離を飛んだりすることに驚かされてきたが、高い山々を越えたのにはさらに驚いた」

●宮城で男性会社員がトキの撮影に成功
2009.4.6(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090406/trd0904061051002-n1.htm

会社員、早坂健一さん(38):
  「新聞などで市内にいることを知り、駄目もとで見に行った。飼育されていたものとはいえ、すごい生命力を感じた」

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トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)
                  (2008年12月中旬まで)
 トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)
 トキの試験放鳥について5(他の生物関連)
 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
 トキの試験放鳥について7(その他)
                  (2009年4月上旬まで)
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2008年12月15日

トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)

トキ試験放鳥に関する周辺記事のまとめ
(トキ関連エントリの一覧は末尾に)


■【新潟】佐渡トキ米 味、日本一 2008年12月3日
http://www.asahi.com/food/news/TKY200812030181.html
「トキを育む農法で栽培された佐渡産コシヒカリが、コメの味を競う全国大会「米・食味分析鑑定コンクール」で、最高賞の金賞に輝いた。ドジョウやカエル、タニシなどさまざまな生物と一緒に育った「トキ米」。その、おいしさが初めて証明された。」
「化学肥料や除草剤を使用せず、米ぬかやおからで土を育てる。冬場もトキのえさとなる生き物が生息できるように、田んぼに水を張る--。」
「一方、減・無農薬栽培は手間がかかる上、収量も落ちる。」
「「冬場のえさが少ない時期にはぜひ、うちの田んぼに来てほしいですね」」

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■餌補給せず、トキ専門家会合 2008年12月9日(火)12:00
http://news.goo.ne.jp/article/niigata/region/1-155893-niigata.html
「環境省は8日、トキの試験放鳥後の対応を議論する「野生復帰専門家会合」を放鳥後初めて東京都内で開き、餌が少なくなる冬季に餌場に餌を補給するなど人為的支援は原則として行わないことを決めた。」

■放鳥トキ餌付け、なぜダメ?
2008年12月10日
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000812100002
「環境省のトキ野生復帰専門家会合(座長・山岸哲山階鳥類研究所所長)が8日、「放鳥したトキには原則、えさを与えない」と決めたことに、佐渡島民から疑問の声が上がっている。」
「74(昭和49)年までは地元教育委員会が、トキのため冬場と繁殖期を中心に田んぼにドジョウをまくなどしていた。」
「地元農家も、庭先にやってくるトキに餌付けしていたことで知られる。」
「佐渡島では、水田の面積が減るなど、トキの生息環境は厳しさを増している」
「地元農家からは「何羽も死亡したら、島のイメージダウンになる」と心配する声も漏れる。」


■放鳥トキ、緊急時には捕獲もノ冬場は餌も不足 2008年12月16日(火)14:38(読売新聞)

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/science/20081216-567-OYT1T00417.html
「専門家会合では、自力での採餌が難しくなる冬場の対応を巡って意見が交わされ、自然下での生態に関するデータ収集を重視するため、給餌は原則として行わず、緊急時に限って、捕獲・収容することで一致」

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■島内で分散飼育検討へ トキの鳥インフル対策 佐渡市
2008年12月7日
http://www.asahi.com/health/pandemicflu/TKY200812080051.html

「鳥インフルエンザ対策のためのトキの分散飼育について佐渡市は、島内の別の場所での飼育の可能性を探る方針を固め、検討に入った。」
「現在、国が島外での候補地選考を進めているが、トキが移送されることに島民の反発が根強い」
「分散飼育は、鳥インフルエンザなどの感染症による絶滅を回避するための措置」
「国は昨年、佐渡トキ保護センターから4羽を初めて多摩動物公園に移送。次の候補地も近く決定される見通しだが、島内には「長年、トキ保護に携わってきた島民の気持ちを大切にしてほしい」などと反発する声も根強い。」

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トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)
                  (2008年12月中旬まで)
 トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)
 トキの試験放鳥について5(他の生物関連)
 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
 トキの試験放鳥について7(その他)
                  (2009年4月上旬まで)
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トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)

トキ試験放鳥関連の記事のまとめ
(このブログのトキ関連エントリのリンク一覧は末尾に。)

■トキ10羽、佐渡島で試験放鳥 27年ぶり日本の空に 2008年9月25日10時51分
http://www.asahi.com/eco/TKY200809250094.html
「国の特別天然記念物トキの試験放鳥が25日、新潟県・佐渡島であり、中国産のつがいを使って人工繁殖されたオス、メス5羽ずつの計10羽が空に放たれた。」
「10羽の行動を人工衛星による全地球測位システム(GPS)や目視で追跡し、データを今後の本格的な野生復帰に生かす」

■佐渡で放鳥のトキ、海渡る? 80キロ離れた本州で目撃 2008年10月29日16時57分
http://www.asahi.com/eco/TKY200810280345.html
「環境省は28日、新潟県北部の胎内市で、特別天然記念物のトキの目撃情報があったと発表した。」
「27日午前8時ごろ、胎内市富岡の胎内川河口近くを車で走行中の住民が目撃、県に通報した」。「放鳥したトキを識別するため羽に付けた緑色の塗料を見ていることなどから、同省は「トキの可能性が高い」としている」
「佐渡島と新潟本土は最短距離が約40キロ」

■トキ、本州で確認 佐渡で9月放鳥された1羽 2008年11月9日13時17分
http://www.asahi.com/eco/TKY200811090079.html
「環境省と新潟県は8日、新潟県北部の関川村で、特別天然記念物トキの生息を確認したと発表した。」「9月25日に約90キロ離れた同県・佐渡島で放鳥された10羽のうち、行方が分からなかった2羽のうちの1羽」「8日午前10時30分ごろ、関川村西部の休耕田で、県愛鳥センターの元職員がトキを目撃、撮影した。足輪の色や、羽根に付けた識別用の塗料の色などから行方不明だった3歳雌であることが確認された。」
「同省にはこれまで同市はじめ新潟市、新発田市、聖籠町など県北部を中心に計31件の目撃情報が寄せられている。」
「「2羽で飛んでいた」との情報もあり、同省は「行方分からなかった2羽が海を渡った可能性も捨てきれない」としている。」

■関川村の雪原でトキを確認 2008年11月20日(木)12:0
http://news.goo.ne.jp/article/niigata/region/1-151458-niigata.html
「関川村で20日、9月下旬に佐渡市で試験放鳥されたトキ1羽が確認された。以前に同村で見つかった雌」
「降雪で真っ白になった田んぼをしっかりとした足取りで移動し、首を上下に動かしながら餌を探すようなしぐさを見せていた。」
「トキがいたのは同村西部で、かつて付近でドジョウを養殖していたことがある場所」

■関川村のトキ、新潟市で確認 2008年12月5日(金)12:00
http://news.goo.ne.jp/article/niigata/region/1-155800-niigata.html
「佐渡市で試験放鳥され、11月上旬から関川村にとどまっていたトキが4日、約60キロ離れた新潟市南東部で発見された。」
「トキがいたのは平野部の田園地帯」

■本州のトキ、捕獲せず=生態を把握−環境省 2008年12月8日(月)22:30
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-081208X031.html
「同県内の本州側に渡ったことが確認された1羽について、環境省の専門家会合は8日、餌不足により越冬が懸念されるものの、トキの生態を把握するため当面は「静かに見守る」との考えで一致した」
「同省は原則、捕獲や餌付けは行わない方針。」

■佐渡のトキにけがの可能性 2008年12月9日(火)12:00
http://news.goo.ne.jp/article/niigata/region/1-155917-niigata.html
「佐渡島内で現在確認されているトキ8羽のうち1羽の行動に異常があることが9日、環境省のモニタリングで分かった。約6時間動かなかったことから、同省はけがの可能性もあるとみている。」
「異常がみられたのは、佐渡市の加茂湖周辺にいるペアのうちの1羽で、個体番号15番の雌。」

■メスの放鳥トキが足にけが?黒っぽい鳥に襲われ 2008年12月10日(水)13:00
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/20081210-567-OYT1T00394.html
「新潟県佐渡市で9月に試験放鳥されたトキ10羽のうち、市中央部の加茂湖周辺にいたメスの1羽が、足にけがをしている可能性があることが、10日分かった。」
「9日午前に「黒っぽい鳥に襲われ、餌場から動かなくなった」との目撃情報」
「同省によると、このトキは、9日午後から田んぼで長時間動かずにじっとしているなど、異常な行動が見られている。」
「観察員が約10メートルまで近づいても、うまく飛び立つことができなかった」
「このメスは10月下旬から、オスと行動を共にしていた1羽」

■<トキ放鳥>足にけが?餌場で5時間動かず−−新潟・佐渡 2008年12月10日(水)18:00
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20081210dde041040037000c.html
「市中央部にいた1歳のメス1羽が、足にけがをした可能性のあることが10日分かった。」「加茂湖周辺の田」
「観察員が数メートルの距離まで近寄ったが飛び立とうとせず、飛び立った後も木にとまろうとして失敗した」

■放鳥トキ、足けが?=水田にうずくまる−新潟 2008年12月10日(水)13:30
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-081210X355.html
「新潟県佐渡市で9月に試験放鳥したトキ10羽のうち1羽の足に異常が生じている可能性があることが10日、分かった。1歳の雌が9日午前11時ごろから、同市加茂湖近くの水田で約5時間うずくまったまま、ほとんど動かなかった。」


■頭部強打し失明? 試験放鳥トキ 2008年12月14日(日)08:05
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/m20081214020.html?C=S
「新潟県佐渡市で試験放鳥されたトキのメスが9日、佐渡島で野鳥に襲われた問題で、トキは頭部を強打し、左目の視力を失うようなけがを負った可能性の高いことが13日、産経新聞の写真を見た専門家の分析で分かった。」

■放鳥トキが死ぬ 10羽のうちの1羽 2008年12月14日(日)14:42
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2008121400930.html
「9月に自然界に放たれ、新潟・佐渡島で暮らすトキのうち1羽が死んでいるのが14日、発見された。5日前にえさ場の水田内で長時間、うずくまっているところを目撃された1歳の雌」
「その後行方が分からなくなっていた。」
「やぶの中に落ちて死んでいるのを観察ボランティアらが見つけた。」

■放鳥トキ、1羽死ぬ=動物に襲われる?−佐渡の山中 2008年12月14日(日)16:30
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-081214X193.html?C=S
「新潟県佐渡市で9月、野生に復帰させるため放鳥された10羽のトキのうち、1羽が14日午前、同市の加茂湖近くの山中で死んでいるのが見つかった。」
「足輪などから1歳の雌と判明」

■トキ、佐渡の山中で死ぬ 9月放鳥の1歳雌 2008年12月14日(日)20:15
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/nation/CO2008121401000184.html
「トキ10羽のうちの1羽が、同市の山中で死んでいるのが見つかったと環境省が14日、発表した。」
「死んだトキは1歳の雌で、同日午前10時半ごろ、地元住民が発見。現場に羽根が散乱し、肉がほとんどない状態で、個体識別用の足輪などから放鳥された1羽と判明した。」

■放鳥されたトキ1羽が死ぬ、佐渡市の加茂湖周辺で 2008年12月14日(日)20:58
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/20081214-567-OYT1T00322.html
「新潟県佐渡市で9月に放鳥された10羽のトキのうちの1羽(雌、1歳)が14日、同市中央部の加茂湖周辺で死んでいるのが見つかった。」
「死骸 ( しがい ) はほとんど骨だけの状態で、周辺約10メートル四方に、羽や骨が散乱していた。」
「環境省で監視態勢を強化していた。」

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トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)
                  (2008年12月中旬まで)
 トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)
 トキの試験放鳥について5(他の生物関連)
 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
 トキの試験放鳥について7(その他)
                  (2009年4月上旬まで)
タグ:トキ
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トキの試験放鳥について1

 2008年9月に佐渡島でトキが試験放鳥されました。
 このことについて、情報整理の意味で、いくらか書いておきます。
 トキは、日本の希少種保護に関する象徴的なケースとみていいかと思います。一つの種を守るための施策・行為としてはいささか極端な形かもしれませんが、よくも悪くも貴重な前例となることは間違いないでしょう。市民の関心や産業への影響という面での展開も注目に値するものだと思います。

 放鳥までの軌跡は、NBonlineの記事が周辺諸事情もふくめてわかりやすいので、下の方にリンクをはっておきました。
 この記事によると、野生復帰ステーションで飼われている29羽のトキが1日41キロの餌を平らげるそうですので、一日一羽あたり約1.5kgの餌が必要ということになります。その内容は、大分県産のドジョウ(3000円/kg)、四万十川のサワガニ(100円/匹)、カワエビ(40円/尾)。もちろんこれプラス送料となりますので恐ろしい程の費用がかかっていることになりますね。野生に放たれたトキは、自力でこれに代わる餌を探すことになるわけです。
 環境省は、2025年までに60羽の朱鷺を野生に定着させる計画に伴って、人工のエサ場の造成を進めているそうですが、60羽が毎日1.5キロを食べるとすると、必要な餌は年間30トン以上。島外から餌生物を持ち込むことによる遺伝子のかく乱の問題は、もはや今さらといいますか、トキという存在を前にしては言うだけ無駄な話になってしまっているのかもしれませんが、餌の出自がどこであれ、最終的には野生化したトキをまかなうに十分な量の餌生物が、トキの暮らすその土地で増殖し続ける状態にならないことにはなんともなりません。
 休耕田や借り上げ圃場を使ったビオトープがトキの餌のために用意されるようですが、面積規模からいっても一番のキーを握るには水田でしょう。けれども、トキの餌が増殖できるような水田と、今普通に稲作の行われる水田は別物であるという問題があります。トキの餌場と稲作を両立させるには、農法や水田管理の手法から変えなければいけなくなるわけです。
 記事では、「トキが住める環境の米」というブランド価値が佐渡の農家の行く末をも決定づけるとしてその取り組みも紹介していますが、トキの存在はすでにトキだけの問題ではなくなってしまっています。

 別エントリで、トキ放鳥後の関連記事を整理しておきます。
 トキの試験放鳥について2(試験放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(試験放鳥周辺記事まとめ

 他、このブログのトキ関連エントリのリンク一覧は末尾に。

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NBonlineの記事
宮嶋康彦氏のコラム:地方再生物語より

■朱鷺(トキ)と共生する里山作りが離島を救う
 莫大なコストを費やし回復させた自然環境が佐渡島を活性化

2008年9月24日 水曜日 宮嶋 康彦
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080922/171300/?P=1
・かつて農家に「害鳥」といわれた朱鷺
・田を荒らされたらノと不安を口にしながらも飛ぶことを祈る
・自然にこそビジネスモデルがある
・失われた自然の回復にはいくら掛かったのか
・エサのドジョウは人間が食べるのと同じ"高級品"
・高いエサ代を掛けてまでなぜ朱鷺を保護するのか?

■農業に望外の付加価値をもたらした朱鷺
 自然との共生という「ブランド」が島を潤す

2008年9月25日 木曜日 宮嶋 康彦
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080924/171503/?P=1
・朱鷺なしでは沈む佐渡島
・まだ朱鷺の放鳥は早い、飼育羽数はたった122羽
・だいじょうぶ、私は朱鷺を信じています

■"絶滅"した種はいかに再生されたのか
 朱鷺の人工飼育に挑んだ近辻宏帰さんの36年

2008年9月26日 金曜日 宮嶋 康彦
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080925/171631/?P=1
・上空を旋回し自らの棲家を探して飛び立った
・学校帰りに小鳥屋に寄るのが楽しみだった
・"絶滅"の日は朱鷺をねぎらう気持ちしかなかった
・中国の朱鷺の遺伝子は日本の朱鷺と同じ
・会見で釈明するのがものすごく辛かった
・ぼくは50億円も使ったのか


トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)
                  (2008年12月中旬まで)
 トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)
 トキの試験放鳥について5(他の生物関連)
 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
 トキの試験放鳥について7(その他)
                  (2009年4月上旬まで)

タグ:鳥類
posted by biobio at 12:40 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 事例・事件、法令関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月30日

談合関連記事メモ:元副総裁らと談合49社に89億円賠償請求 旧道路公団

元副総裁らと談合49社に89億円賠償請求 旧道路公団(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0730/TKY200807290358.html

「官製談合防止法は、発注側の役所や公的団体が談合を行った職員に損害賠償を求めるよう規定しており、公正取引委員会が同法を適用した事件で個人に対する請求は初めて。」


posted by biobio at 11:12 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事例・事件、法令関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月18日

諫早湾の環境アセスメントに関連する記事

諫早湾の環境アセスメントに関連するこんな記事があったので、メモメモ。

福田首相は諫早湾訴訟の控訴でサミット議長としての成果を逃した 週刊・上杉隆/ダイヤモンド・オンライン




posted by biobio at 22:31 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事例・事件、法令関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「環境省『生物25%減る』 愛知県の調査と逆 アサリ稚貝産地 六条潟周辺埋め立て」という新聞記事

「環境省『生物25%減る』 愛知県の調査と逆 アサリ稚貝産地 六条潟周辺埋め立て」という新聞記事

こんな新聞記事がありました。
2008年7月5日(土)、朝日新聞一面のトップ記事の署名記事(名古屋版で確認、その他の版は無しか未確認)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
環境省『生物25%減る』
愛知県の調査と逆 アサリ稚貝産地 六条潟周辺埋め立て

「愛知県が計画する三河湾『六条潟」周辺の200ヘクタールの埋め立てについて、環境書が独自に環境影響を調査し、『生物の生息密度が25%減少する』という結果が出ていたことがわかった。海域にすむ生物の4分の1がいなくなる恐れがあるという指摘だ。六条潟は国内有数のアサリの稚貝の産地。愛知県による調査では『アサリ幼生への影響はほとんどない』と報告されている。(林望、久土地亮)」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この手の調査結果には、方法論の問題、調査の質の問題、解釈の問題、検討委員会/アドバイザーまわりの問題、関係各所への配慮や圧力など、いろいろなことがかかわっていそうです。
 とはいえ、環境省=「生物の生息密度が25%減少」、愛知県=「あさりの幼生への影響はほとんどない」ということで、朝日新聞の「逆」というコメントが的確なのかどうかも、記事の情報だけからはよくよみとれません。
 実際のところは、どうなんでしょうね。

 ちなみに、記事中に書かれているの関係各所のコメントは以下のとおり。
愛知県:「入念に調査した結果を検討会に示して既に了承を得た。ふたつの調査結果の違いを精査するのは大変な作業になる」
漁業関係者:「複数の調査で違う結果が出たなら、県はその整合性を説明するべきだ」
環境省:「今回の調査結果が、そのまま環境省の見解というわけではない。しかし、地元が疑問を抱いているなら、県はきちんと説明責任を果たすべきだ」

 ところでこの記事、一面トップで出ていたにもかかわらず、今のところnetでは全く見つかりません。asahi.comにもなし。不思議。

追記:
この記事についてふれたブログを一件みつけました(7/18現在)。
諫早の有明湾に続いて三河湾も埋め立て、国産アサリはどうなる?/Limnology 水から環境を考える
posted by biobio at 13:50 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事例・事件、法令関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月15日

赤穂市入札 350万円を350円で

http://news.goo.ne.jp/article/kobe/region/T20080614MS01647A.html
 赤穂市の道路除草作業の入札で、市内の建設会社が「三百五十万円」とするところを、誤って「三百五十円」と記入し、落札していたことが十三日、分かった。
 (中略)
 赤穂市契約検査係は「どのような落札価格でも市の対応は変わらない。しっかり業務をこなしてほしい」としている。

http://blog.goo.ne.jp/snowbugs/e/28296d8fc3400375e03da487d9d0edfb
「パッシブ+ 『やくざな市やなあ』」

無償ボランティアでも調査しまっせと手をあげる人々のいる生物調査ばたけにとっちゃ、笑うに笑えない話。


posted by biobio at 23:30 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 事例・事件、法令関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月09日

環境アセス法

 環境アセス法、環境アセスメント法。
 正式名称は、「環境影響評価法」です。
 公布は、平成9年(1997年)6月13日。
 世界初の環境アセスメント制度は、1969年にアメリカにおいて制定された「国家環境政策法(NEPA)」ですので、日本はほぼ30年おくれとなります。

 ちなみに、生物多様性基本法案の成立は、2008年5月20日。

http://ja.wikipedia.org/wiki/環境影響評価法
posted by biobio at 18:27 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 事例・事件、法令関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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