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2012年10月07日

お願い









貴所属長以下全ての職員の方々へ、御伝達をお願いします。
もし「教育上、体罰が必要な時もある」「虐められる側にも原因がある」とお考えでしたら感情自己責任論 というwebサイトを御一読ください。
虐めや虐待・テロにも通じる「言って聞かなければ叩け」という体罰肯定論が抱える矛盾や社会に及ぼす影響等が解説してあります。
人権侵害に苦しむ人を一人でも減らすため、一人でも多くの方に御伝達くだされば幸甚です。
末筆ながら、今後益々の御健勝をお祈り申し上げます。返信不要匿名希望転載可
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2010年02月04日

球磨川、荒瀬ダムの撤去

 熊本県の球磨川にある県営荒瀬ダムが撤去されることなったとの発表がありました。撤去工事開始は2012年度。

 球磨川といえば、最上川・富士川と並ぶ日本三大急流の一つとしてその名が知られていますが、最近では支流の川辺川の方が有名になってしまったかもしれません。民主党政権発足直後、群馬の八ッ場ダムと共に川辺川ダムの問題が連日新聞テレビを賑わせていましたから。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/川辺川ダム
 川辺川ダムの当初の完成目標は1976年(昭和51年)だったようで、反対運動の歴史はなんと40年以上にもなるそうです。

 それはさておき、 とりあえず、ウィキペディアの球磨川と荒瀬ダムの項。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/球磨川
  http://ja.wikipedia.org/wiki/荒瀬ダム
 球磨川河口付近の干潟は日本の重要湿地500に選ばれていて、重要野鳥生息地(IBA)に指定されているそうです。また、荒瀬ダムの魚道には観察施設があるそうです。
 で、この球磨川本流にある荒瀬ダムが紆余曲折を経て撤去されることになった、と。
 ニュース記事は、たとえば以下など。
 http://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/politics/20100203_evn_003-nnp.html
 http://www.asahi.com/politics/update/0203/SEB201002030004.html

 撤去の理由のひとつに3月末で迎える水利権の失効が関係していますが、失効後はダム全体が河川に作られた「違法な工作物」ということになるため、法的意味合いにおいてきっちりとっぱらう必要が出てきます。
 が、一口にとっぱらうといっても、記事に「日本国内においてダム撤去は前例がないため、撤去工法、環境対策など様々な面から注目されている」とあるように、日本が全くの未体験ゾーンへの突入するわけですから、いったいどんなことになるのか非常に興味深いところです。
 ちょっと調べてみたところ、平成18年2月付けの「荒瀬ダム撤去方針に関する地元説明会」
の資料がネット上にありました。
http://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/1166.pdf
 前知事時代に一旦決まりかけた撤去話のときのものですが、今回の決定でも、撤去方針や工法に大きな変更はないだろうと思います。
 5年がかり。シルトの全量除去、土砂処理、希少生物の移植、環境のモニタリング。
 いやぁ、たいへんですね。
 1955年のダム完成以来半世紀にわたって形成された止水域の生態系を破壊することになりますので、路頭に迷ったり行き倒れたりする生き物も多く出るだろうと思います。
 派生的な影響もずいぶん出てくるでしょう。ダム下流や河口周辺の海へのインパクトも大きいでしょうし、撤去工事終了後もなんだかんだとその余波が長期にわたって続くと想像されます。
 希少種についてはダム撤去前に生息適地に移植するということですが、これ、考えてみればなかなか面白い話ですね。環境破壊の象徴のようなダムというものがあったからこそ、そこに生息できていた希少種ですので、そいつらとしてはダムの撤去こそ生息環境を破壊する行為だべ、ってことになりますので。
 多くのダムが寿命を迎えつつある時代となったと共にダム不要論も強く、今後は荒瀬ダムのように撤去されるものも増えてくるでしょう。
 数十年以上もの年月を経て原状復帰する工事が行われる場合、環境破壊と逆であるはずの原状回復という行為が希少種の生き延びる環境を奪うことになります。となりますと、希少種を保護すべしと主張する自然保護団体の悩む場面が多くなるかもしれません。
 対する役所側はどうかといえば、工事予定域に希少種が確認されたならば「とりあえず移植するのが安上がりなんちゃうん」みたいなやり方で保護したことにする例がこれまでも多かったわけですので、特に頭を悩ませるようなことはないのかもしれません。そもそも「違法な工作物」を撤去するという、正義の公共事業をやるだけのわけですし。

 とまあ、いろんな意味で今後に注目です。
 ふるさとの自然を子供や孫たちに伝えたいと考える人々がどう思っているのかも、ちょっと気になります。特に、ものごころついた時にはすでにダムがあり、ダムのある川で遊んで育ったという人たちの。



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2008年12月12日

関連記事:脱ダム高まる中「新たに100基必要」国交省が試算

脱ダム高まる中「新たに100基必要」国交省が試算
http://www.asahi.com/national/update/1210/TKY200812100186.html
「全国の1級河川でおおむね100〜200年に1度あるような規模の大洪水を防ぐためには、計画中のダム以外にもさらに100基以上造る必要があると国土交通省が試算していることがわかった。」(朝日新聞)

 関連業界ウハウハじゃないですか。
 どうせなら、どんな大洪水がきても大丈夫なように、日本中ダムだらけにして全ての町をダムの中にうかべとくってのはどうでしょうね。

 ま、それはともかく、「これこれこういう条件で数字を出してみて」といわれて足し算と引き算と割り算をやって「ハイ出ましたぁ」ってのがこの100基以上という数字でしょうから、これのみを真面目に相手にするより、この手の数字が一人歩きしないよう監視することの方が大事だと思います。ダムを作らなきゃたいへんなことになるぞ、なんていう脅しには便利な数字ですので。
 ダムより堤防の強化が先だってのは京大の今本博健氏の話として記事の最後に書いてありますが、他に、ダム以外の方法で洪水を防ぐ場合の試算とか、土砂で埋まったダムの扱いなんかも知りたいところです。
posted by biobio at 16:44 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 環境改変/施設建設の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月26日

関連記事:「長良川河口堰の水、徳山ダム導水路に」(2008.11.26朝日新聞)

 なかなかわけのわからんことになっております。

「長良川河口堰の水、徳山ダム同水路に
  渇水対策への転用計画」 (2008年11月26日、朝日新聞1面の記事)

「本格利用のめどが立たない長良川河口堰(三重県)の活用のため、国土交通省と愛知県や名古屋市などが検討している長良川と木曽川をつなぐ導水路計画の事業費が約60億円と資産されていることがわかった。東海3県の渇水に備え、徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の計画段階の導水路の一つと兼用施設にする計画だ。河口堰は洪水対策以外に工業用水など新規の水需要に対応することを主目的に建設されたが、事実上、渇水対策に転用する内容だ。」

「河口堰、徳山導水と兼用案
 転用つじつま合わせ」 (2008年11月26日、同関連記事)

「長良川河口堰でためた水を徳山ダムの導水路で
名古屋市などの水源になっている木曽川に渇水対策用に長そうという国土交通省の案には不自然さがつきまとう。」

 既に出来てしまったものは、壊すという選択ができないならば、可能な限り有効利用した方がいいとは思うのですが、これはどうなんでしょうね。少なくとも、長良川河口堰の存在に関して、今のままではいけないと考える人がいるということくらいはわかるのですが。

ちなみに長良川河口堰のホームページはここ。
http://www.gix.or.jp/~naga02/nagara/japanese/indexj.htm
徳山ダムのホームページはここ。
http://www.water.go.jp/chubu/tokuyama/

 最近は、堰やダムまでホームページをもつようになったんですね。
 近所の砂防堤やため池が、情報発信するようになる日も近いかもしれません。

 徳山ダムは10月13日に竣工式を迎えましたので、今後その名称や活動内容が気になる「徳山ダム建設中止を求める会」のホームページはここ。
http://tokuyamadam-chushi.net/

 ところで、この徳山ダムに関して、環境調査に関する法整備の前の計画であることが理由だと思いますが、環境影響評価法(環境アセスメント法)の指定を受けていないため、今言う形の環境アセスメントは行われていません。環境調査、動植物調査が全くやられていないわけではないのですが、その結果にはいくつか不可思議な点が見られるようです。例えば、工事予定の場所をきれいにさけてワシ・タカが暮らしていたとか。彼ら、将来ダムに沈んでしまうことを予知していたんでしょうかね:p
 この情報ソースも新聞なんですが、いつのものだったか失念してしまい、webでも見つかりませんでした。そこには猛禽調査の飛跡図等にねつ造が疑われるとありましたが、誰がデータをとり、誰の手を経て実際には誰がどんな形で報告書にしたのか気になります。
 猛禽調査においては調査対象種が飛んだのが見えればそれはそのまま地図に記録するわけですから(似たような飛跡が多過ぎるとか、渡りで通過しただけなのが明らか、とかの理由ではぶくことはあるでしょうが)、わざわざ重要な場所が見えないように調査定点を配置したか、どこかのタイミングでどこかの誰かが故意に都合の悪い飛跡を消したかということになりそうです。営巣に関する情報も闇に葬られたかもしれません。
 工事箇所にワシ・タカが暮らしている証拠がなければ大丈夫とかそういう話じゃないですね。
 そもそも、人がダムを作りたがるような場所と、クマタカなどが暮らしたがるような場所は、多くの場合でいっしょなんですから。

posted by biobio at 12:13 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 環境改変/施設建設の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月18日

魚道について

 生物のために人工的に作ったもののうち、とりわけ目立つものといったら魚道があげられるのではないでしょうか。
 川の流れの中にコンクリート製の階段状のものが作られていれば、大方それが魚道なわけですが、なかには完全に干上がっているものも。
 渇水で水位が下がり乾いてしまった場合もありますが、流れの変化を読み切れなかった、または制御出来なかった結果、完全な設計ミスとして川の流れと全然別のところに干上がった魚道だけがある、なんてことになっているものも見かけます。
 その他、細かくみればそこに生息する魚にとっての上りやすい魚道上りにくい魚道なんてのもありますので、魚道がありさえすれば魚が行き来できるはずだなんてことはありません。どんな魚が住んでいるか、また、その魚の生態はどうであるかなどといったことがわかっていないと、効果のある魚道の設計は難しいでしょう。
 せっかく魚道があるのに、魚道のわきをどんどん魚が上っている場合もあったりしますが、そんなのはもともと魚道なんて必要なかったところに、お金を使うために無理矢理作ったのかもしれないなどと思ってしまいます。

 いろいろな魚道の写真をお持ちの方、掲示板に貼付けていただけると嬉しいです。誰かが役立ててくれるかもしれません。
タグ:魚道
posted by biobio at 18:16 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 環境改変/施設建設の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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