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2012年10月07日

お願い









貴所属長以下全ての職員の方々へ、御伝達をお願いします。
もし「教育上、体罰が必要な時もある」「虐められる側にも原因がある」とお考えでしたら感情自己責任論 というwebサイトを御一読ください。
虐めや虐待・テロにも通じる「言って聞かなければ叩け」という体罰肯定論が抱える矛盾や社会に及ぼす影響等が解説してあります。
人権侵害に苦しむ人を一人でも減らすため、一人でも多くの方に御伝達くだされば幸甚です。
末筆ながら、今後益々の御健勝をお祈り申し上げます。返信不要匿名希望転載可
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2012年02月06日

小鳥が少ない

なんか、小鳥類が少ないっす。冬鳥。
ツグミなんかもほとんどみない。
どうしちゃったんだろう。
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2009年09月04日

死んだシカ

死んだシカ

前回のサルに引き続き、こんどはシカです。
里山の比較的大きな道を走っていたところ、道路脇の林の奥になにやら妙な物体が。
運転しながらでもこういうものに気がついてしまうのが私の因果な習性なのかもしれませんが薮の奥の薄暗いところに死んだシカが横たわっていたのでした。
その様子がどんなであったかについて、興味がある方は「続きを読む」からどうぞ。けっして勧めはしませんが。


続きを読む
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2009年09月02日

子ザルと親ザル?

親ザル

 ※掲示板に関連写真あり(ひとによっては見たくない画像と思われるため閲覧注意)

 先日、とある深い山の中の道を車で登っていたところ、行く手にニホンザルの姿が見えました。
 道の真ん中にいた彼or彼女の方が先に私たちに気付いたようで、すぐに道路脇の林の中へと姿を消しました。付近に他のサルの姿も気配もなかったのでハナレザルかなと思いながら車を進めたのですが、そのサルがいたあたりまでいくと道路の真ん中近くになにやら奇妙なものがありました。
 車を降りて確かめにいけば、それは死んだ子ザルでした。
 脚を広げて仰向けに横たわっていました。ちいさなおちんちんがついていました。たぶん、この春産まれの子ザルだろうと思います。
 口元あたりに無惨な傷があり、左の肩の下にも大きく切り裂かれた跡がありました。
 新しい死体でしたが、たくさんのハエがあたりを飛び回っていて、近づくのがちょっとためらわれるような状況でした。ですので、とりあえず記録写真を撮って道ばたによけておこうと思いました。そのままでは車が通れなかったからです。
 ちかくに転がっていた木の棒をつかってこのあわれな子を道の端によせようとしたとき、その小さな胸からお腹にかけての部分がふうっともちあがりました。まだ息があったのでした。
 とはいえ、既にたくさんのハエがあつまり肩の傷にはスズメバチまできています。ハエは卵を産みつけ、スズメバチはむき出しになった肉を噛みとって肉団子を作っているのでしょう。彼はまもなく最後の時を向かえるはずです。
 私たちは、彼の傷口の様子を見ながらいったい誰にどんなふうにやられたのだろうかとあれこれ想像をめぐらせ、また、まもなく死ぬであろう彼の始末といいますかその後の処理といいますか、そんなことについて考えていたわけですが、ふと、道路脇の林から何者かの気配を感じました。そのとき撮った写真が上の写真です。一匹の若い大人のサルが木の陰に身を隠すようにしてこちらを伺っていたのでした。
 私の視線に気付くとそのサルは二度三度と居場所をかえましたが、それでもずっとこっちを見続けています。お尻を見せてくれないので私にはオスメスの判定が出来ませんでしたが、おそらくは、このひん死の子ザルの母親なのでしょう。通常、不用意に0〜1歳程度の子ザルに近づいたりしたならば、母ザルの激しい威嚇や攻撃を受けてもおかしくないわけですが、やはり、母ザルにとっても事情が違うと思えているのでしょうか、枝もゆすらず、声もあげず、ただただじっと遠巻きにこちらの様子を伺っているだけでした。
 どうも状況からいって、どこかでだれかに攻撃されて死にかけた子ザルを相当長い時間連れ回した末に道路を横切って引きずっていたところのようでした。でなければ、なんらかの理由で重傷を負ってその道の上で動けなくなった子ザルに、大量のハエが集まってくるほどの長い時間よりそい続けていたのでしょう。どちらにしても、二匹で道の真ん中にいたところに私たちの車が近づいてきたため、そのオトナのサルはあわてて林に逃げ込んだといったふうでした。
 別の可能性としては、その大人のサルは母親でもなんでもなく、単に、おもちゃもしくは食い物(?)としてその死にかけた子ザルに執着していた、というのもアリかもしれませんが、それならば邪魔に入った私たちに向かって派手に騒ぎそうな気がします。なので、そのオトナのサルは子ザルの母親か、そうでなければ姉か叔母といった近しい関係にあるサルとみるのがよさそうに思います。
 2時間ほどおいて私たちが再びその場所へもどってきたとき、その子ザルは、私が道ばたによせた位置ではなく、もとの場所に近い道路の真ん中よりに横たわっていました。
 周囲を見回してみましたが、もうだれの姿も見当たりませんでした。

 ※ひん死の子ザルの写真はこちら
『うんこと死体の掲示板(人間以外)』
http://xbbs.knacks.biz/biobioenv1#a345
この手の画像が苦手な方はクリックしないで下さい。




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2009年07月19日

猛禽類 飛翔時の印象

 生物調査・環境調査の場でワシやタカといった猛禽類はいろいろな意味で重要な存在だったりします。バードウォッチャーに大人気なのはいわずもがなですが、建設業界、各種開発事業関係者、それ関連の国や都道府県の公務員ならば「なにそれ」では済まされないやつらです。
 とはいえ、実際の姿はかなりその気にならないと見られませんし(トビ以外)、たとえ見つけたとしても図鑑の写真のように見えるなんてことはまずありません。ですので、ちょろりちょろりの遭遇体験をもとに、主な種類の最も目に付きやすい姿、つまり、飛翔時の印象を無理矢理言葉にしてみました。完全に主観です。濃いいバードウォッチャーやベテランの猛禽調査員ならばどんなふうに表現するのだろう、なんてことを気にしながらとりあえず。
 飛んでいる様子を表現する言葉の中には、鳥好きな人の間で共通言語化しているものもあると思いますので、そんなのをご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただけると嬉しいです。

 一応、ぱっと見の色についても書いておきました。実際には遠目で空バックだとなんでもかんでも真っ黒にみえたりするわけですが、ちょっとした違いが見られるとしたらこんなところかな、と。( )内はお腹側が光に照らされて見えたときの色。模様は種や個体差でいろいろ。
 googleで画像検索したURLを書いておきましたので、写真をいろいろ見たい方はクリックして下さい。間違い写真が混じってないとは限りませんのでご注意。


●クマタカ 黒(白)
 四角 ぶわ ぱっさ わー
【写真】


●サシバ 茶
 美人さん うすっぺら ぱさぱさ サー ひもぶらさげ(餌持ち)
【写真】


●ハチクマ 黒など
 首ってる パサパサ よごれ 爆弾回収(餌持ち) パチパチ
【写真】


●ミサゴ 黒白まだら
 アオサギとんび へへ字 余裕だぜ 我が道 ミサイル装備(餌持ち)
【写真】


●ノスリ 黒 茶(白まだら)
 ふわり ひょい 出過ぎ 目玉(翼角の斑紋のはっきりした個体) 
【写真】


●イヌワシ 黒 茶
 でかぼろとんび、だがしかし
【写真】


●トビ 茶(茶)
 羽根へにゃ ちゅうー 尾羽かじとり たまにはとまれよ
【写真】


●オオタカ 黒(白)
 ハイタカみたい すー
【写真】


●ハイタカ 黒 青黒(白)
 オオタカみたい ぱたぱた
【写真】


●ツミ 黒(白)
 はやっ。
【写真】


●ハヤブサ 黒 青黒灰(白)
 とんがり まっしぐら どこいくのん? 弧 対向車線はみ出しぎみ パサパサツィー
【写真】


●チョウゲンボウ 茶
 とんがり スー ひらひら パタパタ
【写真】


おまけ
●カラス 黒
 へにゃへにゃへにゃへにゃへにゃへにゃスー

●キジバト 茶
 結構はやいじゃん 弾丸


ついでに、とまっているときの顔がみえたらこんな感じ。

●トビ
 タヌキ
●ハチクマ
 「ワタシ宇宙カラキマシタ」
●ノスリ
 「でぶじゃないもん」
●クマタカ
 たすけて!
●ハヤブサ
 「オクサンチョットヨロシイデスカ」
●チョウゲンボウ
 泣くなっ!
●オオタカ
 そう怒るなって 
●ハイタカ
 だから怒るなって 
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2009年04月11日

猛禽調査-おおざっぱにはこんな感じ

 一口に猛禽調査といっても様々な形がありますが、調査の仕事として最も多いのは、定点調査でしょう。
 その内容をごく簡単にご紹介。
 ちらりとかかわった程度の経験から書いてますので、詳しい話を補足していただける方が現れると嬉しいです。

 ちなみに、ここでいう猛禽調査の調査対象は、イヌワシ、クマタカ、オオタカ、サシバ、ハチクマ、ハヤブサ等といった希少猛禽であり、トビは含まれません。ノスリやチョウゲンボウは地域や場合によって含まれたり含まれなかったり。

 定点調査の多くは、道路やダム建設が計画されている地域に、希少猛禽類の出現が認められるかどうかを確認するところから始まります。
 つまり、一定の場所に決められた時間はりついて、見通せる範囲に調査対象種のタカが飛ぶのを延々待ち続けることになります。
 と書くと、極めて悠長で気楽そうですが、実際にはそうでもありません。
 肉眼で見えなくても、双眼鏡やプロミナ、フィールドスコープを目にあてれば見える場合も当然ありますし、逆にそれらの機材をつかうと視野が狭くなるので、肉眼で見えるはずのものが視野外を飛んでも気付かない、なんてことになってしまいます。なので、ただぼうっと空を眺めていればいいなんてはずはありません。

 また、空をバックに飛ぶ鳥はだれでも見えますが、山が背景になっていると気付きずらく、たとえその存在を確認できても種類までは見分けにくかったりします。
 とはいえ、よく訓練された調査員ならば、山バックであろうと、たいていタカが飛べばすぐ見つけますし、優秀な猛禽調査員は頭の上や後ろにも目がついていますので、背後や頭上を飛んでも即座にキャッチします。プロはやはりプロです。

 が、林内を移動する個体についてはなかなか見えるものではありませんし、短い距離の飛翔についても気付けないことが多くなります。ですので、ふと見たらいつのまにかタカが木にとまっていた、なんてこともあり得ます。なので、とまりそうな木や鉄塔、電柱などの頻繁なチェックはかかせません。
 その他、紛らわしい鳥がしょっちゅう飛ぶとか、タカ以外の鳥の確認を記録する必要があるとか、細々とした面倒なことが、だらだらだらだらと続いたりします。
 いつ鳥が飛ぶかなんてことはわからないので、弁当を食べるときもそれが休憩時間というわけではありません。以前は、弁当は下を向かずに食べられるおにぎり限定!とまでいわれることもあったようですが、実際、カップラーメンを食べながらよりは、おにぎりを食べながらの方が、突然のタカの飛翔の発見と対応はずっとしやすいです。
 そりゃそうですね。当然です。
 でも、笑っちゃうほど寒い日に、野外で食べるラーメンの魅力は相当なもんがあります。ラーメンを食べるために調査をするんだ! なんて思うほど。

 現在、大多数の定点調査は一定点一人になってます。
 誰からも見えないところで一人で孤独に観察を続けるわけです。
 そして、タカの飛翔なんて、渡りの季節を除けば、一日調査して一度も見られないこともないわけじゃありません。
 ということは、さぼり放題ともいえます。

 が、それはわりと困難です。
 他の定点から無線が入るからです。
「今オオタカがそっちへ向かったんでよろしく」とか、「尾根上のマツにとまったようだけれど、そっちから見えないか?」とか。
「今、そこの真上にいるんだけど見えない?・・・・・・こっちからだと左翼がデコボコして見えるけど、欠損ある?」
とか。

 まあ、そんな無線が入らなくても、そのうち書くつもりのとある事情があるので、さぼろうとする人なんていないでしょうが。

 ってことで、これをたいへんな仕事と見るか、お気楽な仕事とみるか。
 どうなんでしょうね。
 実際、調査中の調査員さんたちを見ると、緊張感でピリピリしてる人もいれば、でろんとしている人もいるしで、よくわかりません。このへんはまあ、経験とか要領の問題も関係するでしょうが、再現不能な一回限りの調査観察全般の基本姿勢として、適度にリラックスしていないと、いいデータを冷静にとれないということはあると思います。特にこれは、基本、長丁場ですし。

 そんなこんなで、対象種を確認したら各種データを記録するという作業を8時間とか12時間、または夜明けから日暮れまでといった長時間、一カ所にとどまって延々こなすのが、定点調査の仕事になります。
 決められた時間になって調査開始したとき、あたりがまだ真っ暗だったり、濃い霧で数メートル先も見えないという状況であっても、それは関係ありません。書類上きちんと定められた業務ですので、見えるはずがなくとも、観察していたという事実が重要です。

 というわけでこの猛禽調査、タカを見るのが大好きな人にはこの上なく楽しい仕事かもしれませんが、野外での仕事だけあって、アウトドアならではの様々な苦労もあります。
 たとえば・・・・暑い、寒い、死ぬ程暑い、死ぬ程寒い、花粉が舞う、くしゃみが出る、犬が吠える、近寄って来た近所のおしゃべり好きなおじさんの話がとまらない、風がふく、荷物が飛ぶ、三脚が倒れる、三脚を人に倒される、なにかの弾みで三脚を自分で倒す、記録用紙が濡れる、ペンのインクが出ない、日に焼ける、尿意を催す、便意を催す、手がかじかむ、息が凍る、いろいろ凍る、ハチが来る、犬のフンがある、クマの気配がする、クマが出る、のぞきと間違えられる、無線が聞き取れない、無線の相手の話がわけわからない、腕章をしてても「結構なご趣味で」といわれる、おじいさんおばあさんおじさんおばさんこわもてのおにいさん&近所のガキは近寄ってくるがおねいさんは絶対こない、雨が降る、雪が降る、霧にまかれる、雹が降る、雷が落ちる、おしっこしたい、うんこしたい、もれるもれる、などなど。
 さすがに土砂降りのときは車の中で待機、ということになりますが、だだっぴろい田んぼの中の定点に車無しで置いていかれた場合、迎えがこなければその場でどうにかするしかありません。
 そうそう、寒さに関しては、気温よりも風の強さの方が重要です。なめてかかるとひどい目にあいます。

 ずらずら書いてしまいましたが、猛禽調査にとりあえず必要だと思うのは、
・必要水準以上の性能を持った機材を使用しそれを使いこなせること ・地図が読めること ・猛禽に関する十分な知識があること ・場数を踏み、場慣れしていること ・言語明瞭であること ・文章力があること ・きれいに記録を書けること
 といったところあたりでしょうか。

 機材、特に光学機器の善し悪しは、絶対的に見え方を左右します。ケチって買った安物はまずダメです。雲台の質が悪ければ、刻々と位置を変える飛翔中の鳥を追いそこねます。それと、フィールドスコープの視野の中心で目標を瞬時にとらえるのは、初心者にはまず無理でしょう。腕も必要になります。
 地図が読めなければ話になりませんし、付け焼き刃の知識では瞬時の判断ができずデータをとりそこねます。光の加減で様々な見え方をする鳥を識別するのはなんといっても場数ですし、場慣れし落ち着いて観察できなければ、秒単位の場合もある観察時間の中で確実なデータをとるのは困難です。また、無線で的確な意思の疎通ができないと他の定点との連携がとれません。観察データを的確な文章で表現できなければ、とりまとめをする人が困りますし、そのデータは現場での手書きとなりますので、きれいに書けないと、あとでわけがわからないということになります。

 ざくっとまとめるならば、猛禽調査に必要なのは、経験とコミニュケーション能力、そして、機材ということになると思います。

 ということで、傍からみれば、きっと奇妙な仕事にみえるに違いない猛禽調査。そんな調査でいったいどんなデータをとり、それがどんなふうに使われるのかについては、別エントリで。

posted by biobio at 01:29 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 動物調査の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月22日

関連記事:「琵琶湖で新種発見=カイミジンコ11種」gooニュース

琵琶湖で新種発見=カイミジンコ11種−滋賀
2008年12月16日(火)15:30
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/science/jiji-081216X525.html
「滋賀県は16日、琵琶湖の湖底から新種のカイミジンコ11種類を発見したと発表した。同湖にしか生息しない固有種の可能性があり、400万年前に形成された琵琶湖の生物多様性や環境特性を探る手掛かりとして注目される。」

カイミジンコといえば、ちょこまかちょこまかと、動きがなかなか面白いですね。
しっかし、一気に11種ですか。
やるじゃん、琵琶湖。

より詳しい記事はこちら。
県政eしんぶん「琵琶湖からカイミジンコの新種(11種類)を発見しました」
http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/dc32/081216.html
posted by biobio at 15:15 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 動物調査の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月20日

gooニュース「幻のメガネザル捕獲 インドネシア、87年ぶり」

「幻のメガネザル捕獲 インドネシア、87年ぶり」
gooニュースより。

ちっさいですね。
「スラウェシ島の標高約2100メートルの森林で、体重約60グラムのピグミーメガネザル3匹を網で捕獲した」
とのことです。

網ってどんな網だんたんでしょうか。

タモだったりして。
有能な調査員は、タモでなんでもとっちゃいますからね。
タグ:タモ
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2008年06月25日

調査は誰がやるのか---特に猛禽類の定点調査について

 猛禽調査は短期集中的に多人数の調査員が必要となる場合が多いため、業務を請け負った会社の自前の社員だけでは調査にならない場合も少なくありません。
 ですので、他の調査会社や調査員グループ、フリーの調査員等に声をかけて、頭数をそろえる必要があります。形としては、下請けに出す形や協力関係にある会社との人員のやりくりの他、個人との直接契約の形となります。調査の多い季節には有能な調査員の取り合い状態になるため、各社、調査員確保のため様々な工夫をしているようです。
 とはいえ、必ずしも経験豊富で優秀な調査員ばかりを集められるとは限らないため、実際の調査にあたるのは次のような人たちとなります。
・現役で活動している調査スキルを持っている人
・知識や観察経験はあるが調査としては経験の浅い人に教えながら
・他分野の調査スキルはあるが、猛禽については経験の浅い人に教えながら
・知識も経験もない人に教えながら
・調査経験のあるシルバー

 具体的には以下のような状態にあるひとたちということになるでしょうか。

・よく訓練されたコンサルや調査会社の自社社員
・コンサルや調査会社の修行中の自社社員
・協力関係にあるコンサルや調査会社の社員
・協力関係にあるコンサルや調査会社の修行中の社員
・コンサルや調査会社を退職しフリーの調査員となった人
・フリーの調査員となった野生生物関連の専門学校卒業生
・フリーの調査員となった生物学や農学系、または教育学部理科の卒業生
・猛禽調査に従事していたコンサルや調査会社の定年退職者
・野生生物に興味がある生物学や農学系、または教育学部理科の学生の単発系アルバイト
・野生生物に興味があるその他の学生の単発系アルバイト
・野生生物関連の専門学校生の単発系アルバイト
・野生生物研究関連のODや就職浪人
・関連団体に所属する愛好家
・関連団体に所属しない愛好家
・フリー調査員化した愛好家
・調査スキルのある関係分野従事者の副業
・調査スキルのある他分野従事者の副業
・助っ人としての他ジャンルのフリー調査員
・経験や予備知識はないが仕事を覚える気はある長期のパート、アルバイト

 場合によっては以下が入ることもあるかもしれません。

・頭数あわせ目的の仕事を覚える気もないアルバイト
・ただの暇な人

 なお、かつては一定点に二人づつ配置する調査も多かったようですが、現在はほとんどが一人定点です。
 ですので、調査の質を維持しつつ調査員を育てるという点では、難しい面もあるようです。

 猛禽類の定点調査がどういうものかについては、別エントリで。

posted by biobio at 12:18 | 東京 🌁 | Comment(1) | TrackBack(0) | 動物調査の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月12日

猛禽調査の調査時間

 仕事として行う猛禽調査の場合、調査時間は9時から17時や8時から16時、場合によっては11時から19時や6時から14時までなどと、基本的には8時間の調査を季節や状況に応じて前後にずらして設定されるのが一般的のようです。
 が、時には日の出から日没までとか、季節にかかわらず5時から17時までといった無茶な労働を強いる調査もあります。
 長くやればやっただけいいデータがとれるかというと、決してそんなことはありません。
 猛禽の生態を少しでも知っていれば、そして調査員の動労者としての集中力に少しでも思いがいけば、いくら無知な役人といえどこんな調査計画は要求しないでしょう。
 8時間以上調査したところで残業代が出たなんて話は聞いたことがないので、同じ日当を出すなら出来るだけ長く立たせとけってことでしょかね。でも、そんなことすら考えずに、鳥が見えるはずの明るい時間全部! だとか、昼は年間平均12時間/dayだから12時間! なんてシンプルすぎる思考だったなら、それもまた怖いです。
 ニワトリさえまだ鳴かない暗闇で、寒さに震えながらじっと日の出を待つことこそがあんたに課せられた重要な使命なんだよ、と言われればそれはそれで頑張りもするでしょうがね。

posted by biobio at 15:36 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 動物調査の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月11日

魚類の採集方法概要

 魚類の採集方法は目的により様々です。特別な許可が必要となったり、業務によっては方法が細かく指定されていたりします。
 漁業で用いられる方法と同じものもあれば、魚類調査ならではの方法もあります。魚道調査等では現場の状況に応じた採集器具を作成する必要があったりします。

 ここでは、ごくおおまかにどんな方法があるかをリストアップします。個々の方法に関する詳細は別エントリで。
 なお、仔魚や卵は調査対象や現場の事情しだいで様々な工夫が必要になる場合が多いようです。

【網類を用いる方法】−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●ひき網
 船びきと地びきがあります。
 表層引き、底引きなど、引く層で捕れるものがかわる場合がほとんどです。
 底引きの場合、思わぬ鬱陶しいものがとれることがあります。
 ドレッジなどもこの類。

●刺網・流し網
 目的に応じて目合いの違う網を重ねる場合もあります。
 刺し網は固定して使うものの他、投げ網もあり。
 時間を置きすぎると死にます。また、網からはずす時のダメージが少なくありません。

●まき網・敷き網
 普通海で行われる漁法ですが、四つ手網も敷き網の一種。湖沼や水路等で便利に使えます。そこそこおおがかりになってしまうのが難。

●定置網
 大型のものから小型のものまで各種あります。現場の状況に応じて特注品が必要になることもあるでしょう。
 川の場合、入り口は下流側。
 カメが入る可能性のある場所は、袋網の一部を水面上に出しておく必要があります。溺れて死にます。
 ついでながら、定置網を陸上に張っておくとネコが捕れます。

●投網
 目合いや沈子の重さ、現場の状況や技術で成果が大きく左右されます。
 川底に網がひっかかりやすい条件の場合、ほとんど役にたちません。
 ひとによっては、丸、三角、四角、と自由な形に投げることができます。
 川で使うものは比較的小さく投げやすいように作られていますが、湖沼で使われるものは大型で重くなります。袋網がついていないものもあり、この場合はリング上のおもりを上から沈めて寄せた網が開かないようにします。
 河川の調査で、一地点何回と調査方法に定められていたりすることがよくありますが、定量性に期待する方がどうかしています。
 目合いと対象魚種の関係によっては、刺し網と同じく採集個体へのダメージが大きくなります。

●たも網、さで網
 河川や湖沼の岸辺で威力を発揮します。蹴り込みやすくいとりが主な使用法ですが、かぶせて使うと効果的な場合もあります。
 小型のたも網といってもいい、えびたもやかにたもも、特にハゼ類の採集に重宝します。
 なお、たも網は両生類、爬虫類、トンボ採りにも威力を発揮します。

●稚魚ネット、プランクトンネット
 浮遊生活を送っている仔稚魚や浮遊卵は、そこにいればこれで採れます。普通、船・ボートが必要。当然、目的によって目合いや曳航速度を選ぶ必要があります。

【トラップ類を用いる方法】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

●せん漁業
かごや筒を使用して獲る漁法。
もんどり、セルびん、カニかご等。餌を入れる場合と入れない場合があります。川や湖沼で便利。



【その他の採集法】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

●釣り・延縄
 釣りは漁獲努力面での評価がしずらいという難点があります。
 はえ縄は模型船でひかせる(沖へのばす)という手もあります。

●空釣り漁業
 空針にひっかけて獲る方法です。

●刺突漁業
 もりやヤス等で突き刺して獲る方法です。箱眼鏡があると便利。

●鉤引漁業(こういんぎょぎょう)
 ウナギ鎌など。

●挟捩漁業(きょうれいぎょぎょう)
 ウナギはさみなど。

●掻剥漁業(そうはくぎょぎょう)
 水底または砂泥中をかき起こして、貝類等を捕獲します。

●採泥器による方法
 シジミなどは採泥器でも採れないことはありません。
 が、エクマンバージは構造上不向きなようです。

●漬漁業
 柴漬け(枝葉の多い木の枝を束ねて水中に沈め、集まった小魚やエビ類をさで網などで受けてとります)。

●電気ショッカー
 感電して浮いた魚をタモですくいます。
 特に幅の狭い河川や水路で威力を発揮します。
 電流の強さや、パルス長、交流と直流で魚の反応や後遺症が違います。
 通電中に素手を水に入れると感電します(タモに入った魚を採ろうと思ってついやってしまいがちです)。
 穴のあいた胴長は論外。
 電極から遠くにいる魚は逃げてしまうようですので、必要に応じて網類の使用が効果的。
 仔稚魚がたまっているところでやると、一発で全部殺してしまいます。あーあ、といっても無駄です。
 カエルも浮きます。
 当然、特別な許可が必要です。

●手づかみ
 その気になれば結構とれるもんです。

●薬剤をまく方法、毒もみ
 薬をまいて浮いた魚を拾います。許可が出ることはまずないでしょう。

【ひとだのみによる方法】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

●漁協、市場で買う、もらう、拾う
 サンプルを得ることのみが目的ならば、なにも自分で採る必要はありません。
●釣り人をめぐって買い取る、もらう
 種類や数だけのデータが欲しいならば、びくをのぞかせてもらうだけで調査ができます。



タグ:魚類調査
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2008年06月10日

外来魚の種類について

主な外来魚には以下のものがあげられる。

アメウリディ科
 アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)
ガー科
 アリゲーターガー
カダヤシ科
 カダヤシ
コイ科
 アオウオ #分布:利根川
 コクレン(レンギョ) #分布:利根川
 ハクレン(レンギョ) #分布:利根川
 ソウギョ #分布:利根川
 タイリクバラタナゴ
カワスズメ科
 ナイルティラピア(チカダイ)
 モザンビークティラピア(カワスズメ)
 ジルティラピア
サケ科
 ニジマス(レインボートラウト) #降海型はスチールヘッドと呼ばれる
 カワマス(ブルックトラウト) #イワナと交雑する
 ブラウントラウト
 レイクトラウト #分布:中禅寺湖
サンフィッシュ科
 スモールマウス・バス(ブラックバス、コクチバス)
 ノーザンラージマウスバス(ブラックバス、オオクチバス)
 フロリダラージマウスバス #ノーザンラージマウスバスの亜種
 ブルーギル
トウゴロウイワシ科
 ペヘレイ #霞ヶ浦で自然繁殖
タイワンドジョウ科
 カムルチー(ライギョ)
 タイワンドジョウ(ライギョ)
ゴクラクギョ科
 チョウセンブナ
など。

通称外来生物法による特定外来生物指定第一次指定種は、
オオクチバス、コクチバス、ブルーギル、チャネルキャットフィッシュ

同法指定第二次指定種は、
ノーザンパイク、マスキーパイク、カダヤシ、ケツギョ、コウライケツギョ、 ストライプトバス、ホワイトバス、パイクパーチ、ヨーロピアンパーチ

同法要注意種は、
ニジマス、ブラウントラウト、カワマス、アオウオ、ソウギョ、ハクレン、コクレン
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ほ乳類の調査

 哺乳類には夜行性の種が多く、目視での観察が難しい。そのため、どんな種が生息しているのかを把握するにはフィールドサイン法による調査に頼らざるを得ない。
 フィールドサインとは、動物の残した糞,足跡,食痕,巣,爪痕,モグラ塚,坑道などといったもの。これらをたよりに、その調査範囲に生息するほ乳類種を確認する。ある程度数の把握が出来る場合もある。
 昼行性のニホンザル等の場合には目視観察が可能な場合もあるが、観察者の影響も大きく、やはりフィールドサインの調査は重要となる。
 特徴的なフィールドサインは確実性の高いデータとなるが、そのサインの発見と判断には熟練を要する場合も少なくない。調査者の技量により得られるデータが大きく異なる可能性が高い。
 その他、動物が通りそうな場所を狙って無人撮影装置をしかける方法による調査や、バットディテクターを用いてコウモリの発する超音波をキャッチする方法等が用いられる。
 ネズミやモグラ等の小動物は、各種トラップによる捕獲調査も多く用いられる。

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猛禽調査員はおにぎりをつくる

フリーの猛禽調査員は宿の夕食のご飯の残りをおにぎりにする確率が非常に高い。
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