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2009年09月02日

子ザルと親ザル?

親ザル

 ※掲示板に関連写真あり(ひとによっては見たくない画像と思われるため閲覧注意)

 先日、とある深い山の中の道を車で登っていたところ、行く手にニホンザルの姿が見えました。
 道の真ん中にいた彼or彼女の方が先に私たちに気付いたようで、すぐに道路脇の林の中へと姿を消しました。付近に他のサルの姿も気配もなかったのでハナレザルかなと思いながら車を進めたのですが、そのサルがいたあたりまでいくと道路の真ん中近くになにやら奇妙なものがありました。
 車を降りて確かめにいけば、それは死んだ子ザルでした。
 脚を広げて仰向けに横たわっていました。ちいさなおちんちんがついていました。たぶん、この春産まれの子ザルだろうと思います。
 口元あたりに無惨な傷があり、左の肩の下にも大きく切り裂かれた跡がありました。
 新しい死体でしたが、たくさんのハエがあたりを飛び回っていて、近づくのがちょっとためらわれるような状況でした。ですので、とりあえず記録写真を撮って道ばたによけておこうと思いました。そのままでは車が通れなかったからです。
 ちかくに転がっていた木の棒をつかってこのあわれな子を道の端によせようとしたとき、その小さな胸からお腹にかけての部分がふうっともちあがりました。まだ息があったのでした。
 とはいえ、既にたくさんのハエがあつまり肩の傷にはスズメバチまできています。ハエは卵を産みつけ、スズメバチはむき出しになった肉を噛みとって肉団子を作っているのでしょう。彼はまもなく最後の時を向かえるはずです。
 私たちは、彼の傷口の様子を見ながらいったい誰にどんなふうにやられたのだろうかとあれこれ想像をめぐらせ、また、まもなく死ぬであろう彼の始末といいますかその後の処理といいますか、そんなことについて考えていたわけですが、ふと、道路脇の林から何者かの気配を感じました。そのとき撮った写真が上の写真です。一匹の若い大人のサルが木の陰に身を隠すようにしてこちらを伺っていたのでした。
 私の視線に気付くとそのサルは二度三度と居場所をかえましたが、それでもずっとこっちを見続けています。お尻を見せてくれないので私にはオスメスの判定が出来ませんでしたが、おそらくは、このひん死の子ザルの母親なのでしょう。通常、不用意に0〜1歳程度の子ザルに近づいたりしたならば、母ザルの激しい威嚇や攻撃を受けてもおかしくないわけですが、やはり、母ザルにとっても事情が違うと思えているのでしょうか、枝もゆすらず、声もあげず、ただただじっと遠巻きにこちらの様子を伺っているだけでした。
 どうも状況からいって、どこかでだれかに攻撃されて死にかけた子ザルを相当長い時間連れ回した末に道路を横切って引きずっていたところのようでした。でなければ、なんらかの理由で重傷を負ってその道の上で動けなくなった子ザルに、大量のハエが集まってくるほどの長い時間よりそい続けていたのでしょう。どちらにしても、二匹で道の真ん中にいたところに私たちの車が近づいてきたため、そのオトナのサルはあわてて林に逃げ込んだといったふうでした。
 別の可能性としては、その大人のサルは母親でもなんでもなく、単に、おもちゃもしくは食い物(?)としてその死にかけた子ザルに執着していた、というのもアリかもしれませんが、それならば邪魔に入った私たちに向かって派手に騒ぎそうな気がします。なので、そのオトナのサルは子ザルの母親か、そうでなければ姉か叔母といった近しい関係にあるサルとみるのがよさそうに思います。
 2時間ほどおいて私たちが再びその場所へもどってきたとき、その子ザルは、私が道ばたによせた位置ではなく、もとの場所に近い道路の真ん中よりに横たわっていました。
 周囲を見回してみましたが、もうだれの姿も見当たりませんでした。

 ※ひん死の子ザルの写真はこちら
『うんこと死体の掲示板(人間以外)』
http://xbbs.knacks.biz/biobioenv1#a345
この手の画像が苦手な方はクリックしないで下さい。




posted by biobio at 22:45 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 動物調査の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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