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2009年01月13日

「北限のサル」下北半島のニホンザル1 大量捕獲開始

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 下北半島のニホンザルについて、十群270匹という大量捕獲が始まります。
 下北半島のニホンザルは、最も高緯度の地域で暮らす「北限のサル」であり、国の天然記念物になっているため、文化財保護法によって捕獲が禁止されています。が、今回の捕獲は、農作物への被害に悩む、むつ市、風間浦村、大間町、佐井村の要請によって青森県が文化庁へ申請していた現状変更(捕獲)の許可がおりたことによります。

#東奥日報「『北限のサル』270匹捕獲を許可」
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2008/20081212211357.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f

#gooニュース「「北限の猿」受難の年に 年明けから大規模捕獲」
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/region/20081230t23016.html?C=S

など。

 下北半島のニホンザル生息数は、四十四群1635匹(2007年度現在)とされていいますので、約6分の1という相当な数が捕獲されることになります。
 あまり意味のある例えではありませんが、東京都と大阪府で暮らす人全員が日本からごっそりいなくなるというくらいの規模ですね。
 捕獲されたニホンザルのうちの約20頭は、上野動物園引き取られるという話が出ていますが、それ以外は「処分」ということになりそうです。

#gooニュース「『北限のサル』処分計画、上野動物園が20頭に救いの手」
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/20090109-567-OYT1T00919.html

 1960年代には絶滅が危惧され、70年には国の天然記念物に指定された下北半島のニホンザルですので、その後半世紀ほどの間でずいぶん事情がかわったということになります。今後、何回かにわけて、そのへんを整理してみたいと思います。

 ところで、マスメディア等ではきちんと紹介されることがあまりないようなので念のため書いておきますが、下北のニホンザルが天然記念物指定されているというのは正確ではなく、「下北半島のサルおよびサル生息北限地」が天然記念物です。つまり、サルとその生息地の両方が指定されているということです。
 なお、ニホンザル関係の国の天然記念物は現在6件あり、以下の通りとなっています。
  下北半島のサルおよびサル生息北限地(青森県)
  高崎山のサル生息地(大分県)
  箕面山のサル生息地(大阪府)
  臥牛山のサル生息地(岡山県)
  高宕山のサル生息地(千葉県)
  幸嶋サル生息地(宮崎県)
 これを見るだけでも、下北ならではの猿害のやっかいさというのが伺えるかと思います。

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