現場の様子を写した写真だとか、調査しているフリというか調査風景の記録だとか。
調査で得られたサンプルの写真や確認した生物種の写真はもとより、調査員の集合写真や、朝礼をしている様子の写真まで必要な場合があったりするようです。
デジカメの時代になり、手軽に写真で記録が出来るというという理由はありますが、もともとこれは生物調査系の現場にあった習慣ではなく思います。調査と撮影は手間的に相容れない場合が多いですし。
早い話、建設現場の工程記録のノリですね。施行前、進捗状況、施行後等と書かれた看板を持って撮影するあれです。
分野外の方にしてみれば、生物調査、環境調査というと、地球環境のためとか、孫の代に豊な自然を伝えるための仕事等と想像する場合も多いかと思いますが、現実的にはただの開発事業の一工程だったりします。かつては、事業の一環として生物の専門家に調査を依頼するという形だったのでしょうが、今はまるまる建設業界の一部と考えてもいいでしょう。どちらかといえば、守る方でなく壊す方ですね。
これはアセス法以降顕著になった流れなのだと思います。それ以前と以降で調査精度があがったか下がったかについてはなんともいえませんが、調査することそのものに意義があるというようなルーチンワーク化は確実にしていると思います。だからこそ証拠写真がたくさん必要にもなるのでしょうが。
ところで、これらの写真は報告書の厚さを増すためにたくさん使うことになりますので、カメラを横に向けて撮影したものが混じるのは嫌われます。レイアウトが面倒ですから。
それと、明るさ等の修正やトリミングは偽造を疑われるのでダメ。撮影日や修正日のデータもチェック対象です。
アホクサと思いますが、とんでもない不正の例も現実にありますので。
作成した3次元形状はDXFやIGESでCADに読み込むことができます。
またインターネットで公開できるVRMLで出力することもできます。
よろしければご覧ください。
http://www3.plala.or.jp/SolidFromPhoto