が、時には日の出から日没までとか、季節にかかわらず5時から17時までといった無茶な労働を強いる調査もあります。
長くやればやっただけいいデータがとれるかというと、決してそんなことはありません。
猛禽の生態を少しでも知っていれば、そして調査員の動労者としての集中力に少しでも思いがいけば、いくら無知な役人といえどこんな調査計画は要求しないでしょう。
8時間以上調査したところで残業代が出たなんて話は聞いたことがないので、同じ日当を出すなら出来るだけ長く立たせとけってことでしょかね。でも、そんなことすら考えずに、鳥が見えるはずの明るい時間全部! だとか、昼は年間平均12時間/dayだから12時間! なんてシンプルすぎる思考だったなら、それもまた怖いです。
ニワトリさえまだ鳴かない暗闇で、寒さに震えながらじっと日の出を待つことこそがあんたに課せられた重要な使命なんだよ、と言われればそれはそれで頑張りもするでしょうがね。