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2009年04月18日

「苦痛」ってなんだろう。



 英国動物実験廃止連盟(BUAV)によれば、
「違法に捕獲された野生のサル類を待ち受けるのは、『過酷な苦痛の連鎖』だ。」
とありますが、この手の話を聞くたび、苦痛とはなんだろうと考えてしまいます。
 合法的に入手した生物を用いた実験にしても、論文にするときは残虐な実験を行っていないかどうか、苦痛を与える殺し方をしていないかどうかという点がチェックされるようになってきていますが、実験材料が哺乳類かどうかで様子はずいぶん違って来ると思います。
 いわゆる高等生物の場合、それが殺されるのを「見る」、または殺されることを「知る」のに苦痛を感じる人は多いと思います。で、なかには、トマトを切るのもつらいという人もいると思います。
 それは話が違う? 
 あ、そうなんですか。



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2009年04月14日

『北限のサル』下北半島のニホンザル6 ニホンザルの暮らしぶり

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 あちこち野外を出歩いていると、その気がなくても野生の哺乳類に出くわす機会がそこそこあります。リスやニホンザルは昼間に活動する動物なので、最も目にしやすい野生動物に数えられると思いますが、サルは大きいだけあって、いれば遠くからでも気付きます。
 先日、ある場所で見かけたニホンザルは、いやでも目につく民家の屋根の上にいました。やはり地元の人は迷惑がっていましたね。農作物の被害のことも言っていましたが、誰もいないはずの二階のベランダで突然ドタバタ音をたてられたら、心臓にも悪いってもんです。
 その地方でも、サルの出没が目立ってきたのは最近だといっていました。

 さて、予告していたように、ここらで、野生の猿の暮らしぶりをざっと整理しておきたいと思います。主には、あちこちで書かれていること、言われていることなどを大雑把につなぎ合わせたようなものなので、出典等は特に明記していません。

 以前のエントリで、ニホンザルにはボスザルを中心とした社会構造があるという見方が、大きく変わってきていると書きました。動物園等で、ボスザルという呼称からアルファオスという言い方に変わっているのでご存知の方も多いと思いますが、基本的に、ニホンザルの群れにはリーダー的役割を担うボスという存在は無いと見るのが良いようです。
 こんな見方が出て来た始まりは、伊沢紘生さんらによる白山の野生の群れの研究結果であり、簡単に言ってしまえば、野生のニホンザルの群れにはリーダー、またはボスというものの存在は認められなかったというものです。
 まあ、いわれてみれば、日本の森林環境においては、多くの場合で食べ物が広く分散しているため優先権を握るなどそもそも無理な話ですし、気ままに動き回る暮らしの中でのメスの独占にしてもしかりです。
 となると、動物園や野猿公園の群れで観察されていたボス社会はなんだったのか、という話になるわけですが、これも野生の群れと同様の解釈がされるようになりました。
 当然、体の大きさ等による強い弱いの違いが「順位」と見なされる行動となって現れますが、最も順位の高いものが群れを守るべく外敵に立ち向かうとか、群れを率いるといった、いわゆるリーダーまたはボスと呼べるような行動をとったりすることは、実は、動物園や野猿公園の餌付け群でも確実な確認ができていませんでした。ボスに見えたサルは、ぶっちゃけ、力の強さをいいことに威張っているだけのサルだったということです。
 研究者レベルでの表現はさておき、それまで広く浸透していたニホンザルの群れ観といえば以下のようです。
 強大な権力を有し、食べ物に優先権がありメスを独占出来るかわりに、群れを外敵から守り、秩序を維持して統治する役を担ったオスザルがボスとして君臨し、ボスの周囲にはメスや子ザルが位置してその庇護を受ける。群れの周辺をうろついている若者オスやハナレザルは、いつかボスの座を狙ってやろうとして修行中の存在である、と。
 これを基本形としていますが、必ずしも強いものがボスとみなされたわけでもないようです。
 例えば、ボスのくせにけんかに弱い情けないやつ、とか、ボスのくせに真っ先に逃げる臆病なやつ、とか。ボスの定義からいってわけがわからない形でもやはりボスはボスでした。世話役/監視員の「語り」のネタとしては、むしろこんなボスの方が物語になりやすかったのだと思いますが、そんなやつに対してでも「ボスの風格」なんことばをつければ、なるほどと思える瞬間もあったのでしょうから、人の目なんていいかげんなものです。
 ともあれ、この見方によるニホンザル社会は、極めて男権的な階層社会、かつ戦国時代的下克上社会であるわけですが、そんな見方は過去のものとなりました。同じものを見て、まるで違う解釈がなされるようになったわけです。
 ものの見方というのは、冷静で客観的でいようとする科学の目であっても、時代背景と無縁ではいられません。ニホンザルの研究は、「餌付け」というサルにとっては特殊な状況を作りだすことで始めて進展することが出来たという事情もあるわけですが、当時の男女役割分担観、家父長制意識、階級社会、戦後の気分、マルクスの「資本論」の影響なんてものも、強く関わっていたものと思います。特に、「社会」というものを原始的なものから高度に進歩したものへと、ひとつの一方向的矢印に沿って考えようとするのは、当時の流行だったといっていいようにも思います。

 動物園のサル山や野猿公園等の餌付けされたサルの場合、一定の場所で豊富な食べ物が与えらるために餌を探して動き回る必要などなく、そして、餌探しをしなくていいという意味で、暇です。が、決して呑気で平和ということはなく、多くの場合で過密であり、個体間の諍いも日常茶飯事です。野生では観察されないようなえげつない行動(弱いサルの口をこじ開けて、その中の食べ物を奪い取るとか)も結構みられるようで、力の強さ弱さの違いは、集団の中で生き抜くという意味において、野生の群れよりもずっとシビアな問題になっていそうです。
 そんな餌付けされた猿と野生の猿の暮らしぶりの両方を見、戦いの絶えない歴史を歩んで来た人間社会を振り返って「人間は、自分で自分を餌付けしたようだ」といったのは、前出の伊沢さんだっと思いますが、今、資料が手元になくて定かではありません。子供向けに書かれたものの中にあったと思います。

 話を本題にもどし、野生のニホンザルの暮らしぶりを整理してみます。
 ニホンザルの群れは、基本的には数頭から数十頭の母系の集団からなっています。
 普通メスザルは生まれた群れで母親に守られながら成長し、出産や子育ても群れにとどまったまま行います。一生を生まれた群れで過ごすわけです。
 それにたいして、オスは生まれてから数年間はその群れで暮らしますが、ワカモノザルと呼ばれる年齢になると、たいてい群れから出て行ってしまいます。
 つまり、群れにいるオトナのオスのほとんどは、どこかからふらりとやってきたよそ者ということになるわけですね。数ヶ月から数年ほどのスパンでなんとなく群れと行動を共にし、適当な時期にまたふらりと群れを離れてどこかへいってしまう存在です。単にメスを狙って群れから群れへと渡り歩く流れ者といった方がいいかもしれません。そして、オスのみの小さなグループ、または一頭のみで行動する、ハナレザルと呼ばれる存在になるわけです。一匹のみでいるハナレザルの場合、特にヒトリザルなんて呼ばれることがあります。
 そんなわけですので、子育てはもっぱら母ザルが行うことになります。実母でないメスが面倒をみることもあるようですが、父親が関与することはありません。というよりも、どうやらいったい誰が自分の子なのか、いったい誰が自分の父親なのかもわからないといった方がいいようです。観察/研究する側にしても、父子の判定はDNA鑑定によるしかないと聞きます。
 また、群れは通常、ほぼ一定の範囲の中を動き回って暮らしています。このエリアは遊動域と呼ばれ、他の群れの遊動域と重なりあわないような形でだいたい決まっています。群れ同士の遭遇を避けるような形で、自分たちが動き回る範囲を決めているといった方がいいかもしれません。そして、日々遊動域の中を集団で移動しながら、食事をし、休み、遊び、寝るといった暮らしをしています。
では、餌場から餌場、または寝る場所への移動は、いったい誰が決め、リードしているのでしょうか。
 オスザルはリーダーと呼ぶにはほど遠い流れ者的存在だったわけですが、となると、メスザルの中に群れを率いるボス役割がいるのかという仮説もたてられるわけですが、これについてはどうでしょう。
 サルたちが雪道を移動するときは特に統制がとれた行軍にみえ、そんなときは先頭のサルがリーダーシップをとっているかのようです。
 が、これは「誰かが歩いた跡の方が歩きやすいから誰もがそこを歩くだけ」と見れば、新雪の上を苦労して歩く先頭のサルは、ちょっとした貧乏くじをひいたやつでしかなく、後ろからせかされるままに歩いている、という形が実情のようです。実際、頼りなさの方が先に立つような若ザルが先頭にたっている場合が少なくなく、そいつがリーダーシップをとって群れを率いていると見るのは無理があるでしょう。
 つまり、このあたりはとても適当でいい加減と考えた方がよさそうです。経験豊かで地形や植生を熟知した年長のサルと若いペーペーではその振る舞いに違いはあるでしょうが、今いる場所に飽きて他へ行きたくなったやつが動き始めたとき、それについてくるものが多ければ群れ全体が移動することになり、だれもついてこなければ、その動きだしたやつはまたみんなのところに戻っていく、というような、場当たり的でいいかげんな移動の仕方のようです。その場を動きたいという衝動と、目的地がどこであろうが取り残されるのだけはなんとしても避けたいといった個体個体の思いの集合体が、結果として群れを動かすといったところでしょうか。

#最近、こんな記事もあって非常に興味深いです。
「群れの新理論††弱者が強者を率いる(ナショナルジオグラフィック ニュース 2009.2.12)」
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=48448643&expand

 こういったことは、ニホンザルが暮らす場所の事情、即ち、分布域の地形や植生、天敵の数といったものと当然関係しているはずです。
 また、オスザルが生まれた群れを離れ、他の群れを渡り歩くという行動は、個体の刹那的な衝動とは別の話として、遺伝子を広範囲に混じり合わせるという進化的に重要な役割をします。

 ニホンザルは植物性のものを中心に実に様々なものを食べます。が、餌となり得る動植物の分布は当然地域地域で異なっていますので、生息域の自然環境に応じた餌メニューとなります。その詳細ははぶきますが、広葉樹林や草はらや茂み、薮、植生が回復しつつある伐開地、ところによっては海岸等が餌あさりの場所となります。林床が暗くなるほどに生長したスギ、ヒノキ林等の針葉樹林は、寝場所としてはよく使われますが、餌場としては良い条件にないようです。
 ニホンザルは世界中で最も北に分布を広げたサルの仲間ですので、東北地方や北陸地方のように冬には深い雪で覆われる場所も住処としています。ただでさえ食料事情の悪くなる冬に雪が追い打ちをかけるわけですので、冬芽、草木の根や皮等、地味なものをかじってしのぐしかない場合も多くなります。

 群れでの生活は、他のサルとの様々な形での関係性と共になりたっているわけですが、特に冬は個体間の距離がぐっと近くなります。互いに寄り添って身を縮めてダンゴのようになっていれば厳しい寒いもしのぎやすくなるからです。
 逆に暑い夏は、それぞれに涼しい場所を探して、この上なくだらしない姿で昼寝をしていたりします。

 発情期は秋で、メスをめぐる激しい駆け引きにオスの気が立ってきます。顔やお尻もひときわ赤くなります。ケンカが多くなり、巻き込まれた小ザルが怪我をすることも少なくないようです。
メスを得られなかったしょんぼりくんの姿もよく見られます。彼らなりにいろいろなことがあるのでしょう。
 そうこうして、妊娠に成功したメスは順調にいけば翌春に出産します。通常一頭の子を産みますが、ときどきは双子もあるようです。
 出産の頻度は例えば下北半島では2年に一回ほどと言われていましたが、これは栄養状態等の事情により、毎年産むことになったりするようです。
 生まれた子供と母ザルの関係は、ほぼ一年、ときにはそれ以上、非常に密なものが有りますが、子ザルが満一才になる春頃に次の子供の出産があるかないかが大きくかかわってきます。
 死んだ子供をいつまで抱いていた母ザルの話が、親子愛の美談という文脈で語られることがよくありますが、こういった話は気にしすぎない方がいいと思います。他の生物の行動に人間社会の倫理や徳、教訓を求めようとする話はアリとキリギリスを出すまでもなく数多くありますが、倫理、徳、教訓を語ってみたくなった人の「ダシ」「ツール」というもの以上のところへは行き着かないと思うからです。もちろん、「死んだ子ザルを抱き続けた」という事実そのものには、なにがしかの方法で検討すべき意味があるわけですが。

 生まれるものもいれば当然死ぬものもいます。ニホンザルは長ければ30年以上生きますが、野生の暮らしでは病気や怪我、事故による死なども多いので、平均はもっとずっと短いでしょう。
 人間がらみの事故死としては、農地を守る電気柵やネット、イノシシ等害獣駆除用の罠が原因となる他、交通事故死もかなりの数になると思います。
 もうひとつ、死因で重要なのは飢餓、または栄養状態の悪化に起因するものでしょう。詳しい話は書籍や論文等をあたっていただきたいですが、冬を乗り切れずに死ぬ個体が相当数に上り、これと出産数が実際の個体数変動の支配的な条件であるといっていいと思います。ニホンザルが暮らす地域では、程度の違いこそあれ、どこも冬には餌が不足します。ですので、秋までに十分な脂肪を蓄えられたか否か、冬から春先にかけ、生き延びるだけの餌にありつけたか否かといったことが生死を左右します。特に体の小さな子ザルの生き残れる確率は、食べ物の問題が大きいとみていいでしょう。

 全国各地の猿害拡大と個体数の増加は密接に繋がったものであって、猿害を考えるときに、なら何故サルが増えたのか、という問題は避けて通れないものになります。
 個体数の増減は、群れ群れの事情、その土地その土地の事情で検討するべき話ですが、気にしてもいいと思うのは、サルが増えたと言われる時期がどこもほぼ一緒だということです。となると、全国一律で、死亡率を押さえる方向に働いた事情が何かあったかもしれないわけですが、このへんは今回の本題とずれるので次の機会に。

 ということで、ここではニホンザルの群れの暮らしぶりについて、ボス、ないしリーダーが存在するとした「同心円二重構造」社会という見方の否定と共に整理しました。
 伊沢紘生さんによれば、ニホンザルの群れは「仲間意識」によって支えられた集団ということになります。これにより、ボスザル論はセンセーショナルな形で否定されましたが、この「仲間意識」という見方もまた、今後修正される可能性があります。データの蓄積による修正や変更は当然あり得ることですが、それだけでなく、科学も時代の子供ですので、新たな見方、新たな言葉により、対象の捉え方やその意味合いには、今現在では計り知ることの出来ない変容の余地があると思うからです。



関連記事
『北限のサル』下北半島のニホンザル1 大量捕獲開始
『北限のサル』下北半島のニホンザル2 これまでの経過の整理
『北限のサル』下北半島のニホンザル3 餌付けと猿害
『北限のサル』下北半島のニホンザル4 観察者と捕獲
『北限のサル』下北半島のニホンザル5 「共存」というまえに
『北限のサル』下北半島のニホンザル6 ニホンザルの暮らしぶり

2009年04月11日

猛禽調査-おおざっぱにはこんな感じ

 一口に猛禽調査といっても様々な形がありますが、調査の仕事として最も多いのは、定点調査でしょう。
 その内容をごく簡単にご紹介。
 ちらりとかかわった程度の経験から書いてますので、詳しい話を補足していただける方が現れると嬉しいです。

 ちなみに、ここでいう猛禽調査の調査対象は、イヌワシ、クマタカ、オオタカ、サシバ、ハチクマ、ハヤブサ等といった希少猛禽であり、トビは含まれません。ノスリやチョウゲンボウは地域や場合によって含まれたり含まれなかったり。

 定点調査の多くは、道路やダム建設が計画されている地域に、希少猛禽類の出現が認められるかどうかを確認するところから始まります。
 つまり、一定の場所に決められた時間はりついて、見通せる範囲に調査対象種のタカが飛ぶのを延々待ち続けることになります。
 と書くと、極めて悠長で気楽そうですが、実際にはそうでもありません。
 肉眼で見えなくても、双眼鏡やプロミナ、フィールドスコープを目にあてれば見える場合も当然ありますし、逆にそれらの機材をつかうと視野が狭くなるので、肉眼で見えるはずのものが視野外を飛んでも気付かない、なんてことになってしまいます。なので、ただぼうっと空を眺めていればいいなんてはずはありません。

 また、空をバックに飛ぶ鳥はだれでも見えますが、山が背景になっていると気付きずらく、たとえその存在を確認できても種類までは見分けにくかったりします。
 とはいえ、よく訓練された調査員ならば、山バックであろうと、たいていタカが飛べばすぐ見つけますし、優秀な猛禽調査員は頭の上や後ろにも目がついていますので、背後や頭上を飛んでも即座にキャッチします。プロはやはりプロです。

 が、林内を移動する個体についてはなかなか見えるものではありませんし、短い距離の飛翔についても気付けないことが多くなります。ですので、ふと見たらいつのまにかタカが木にとまっていた、なんてこともあり得ます。なので、とまりそうな木や鉄塔、電柱などの頻繁なチェックはかかせません。
 その他、紛らわしい鳥がしょっちゅう飛ぶとか、タカ以外の鳥の確認を記録する必要があるとか、細々とした面倒なことが、だらだらだらだらと続いたりします。
 いつ鳥が飛ぶかなんてことはわからないので、弁当を食べるときもそれが休憩時間というわけではありません。以前は、弁当は下を向かずに食べられるおにぎり限定!とまでいわれることもあったようですが、実際、カップラーメンを食べながらよりは、おにぎりを食べながらの方が、突然のタカの飛翔の発見と対応はずっとしやすいです。
 そりゃそうですね。当然です。
 でも、笑っちゃうほど寒い日に、野外で食べるラーメンの魅力は相当なもんがあります。ラーメンを食べるために調査をするんだ! なんて思うほど。

 現在、大多数の定点調査は一定点一人になってます。
 誰からも見えないところで一人で孤独に観察を続けるわけです。
 そして、タカの飛翔なんて、渡りの季節を除けば、一日調査して一度も見られないこともないわけじゃありません。
 ということは、さぼり放題ともいえます。

 が、それはわりと困難です。
 他の定点から無線が入るからです。
「今オオタカがそっちへ向かったんでよろしく」とか、「尾根上のマツにとまったようだけれど、そっちから見えないか?」とか。
「今、そこの真上にいるんだけど見えない?・・・・・・こっちからだと左翼がデコボコして見えるけど、欠損ある?」
とか。

 まあ、そんな無線が入らなくても、そのうち書くつもりのとある事情があるので、さぼろうとする人なんていないでしょうが。

 ってことで、これをたいへんな仕事と見るか、お気楽な仕事とみるか。
 どうなんでしょうね。
 実際、調査中の調査員さんたちを見ると、緊張感でピリピリしてる人もいれば、でろんとしている人もいるしで、よくわかりません。このへんはまあ、経験とか要領の問題も関係するでしょうが、再現不能な一回限りの調査観察全般の基本姿勢として、適度にリラックスしていないと、いいデータを冷静にとれないということはあると思います。特にこれは、基本、長丁場ですし。

 そんなこんなで、対象種を確認したら各種データを記録するという作業を8時間とか12時間、または夜明けから日暮れまでといった長時間、一カ所にとどまって延々こなすのが、定点調査の仕事になります。
 決められた時間になって調査開始したとき、あたりがまだ真っ暗だったり、濃い霧で数メートル先も見えないという状況であっても、それは関係ありません。書類上きちんと定められた業務ですので、見えるはずがなくとも、観察していたという事実が重要です。

 というわけでこの猛禽調査、タカを見るのが大好きな人にはこの上なく楽しい仕事かもしれませんが、野外での仕事だけあって、アウトドアならではの様々な苦労もあります。
 たとえば・・・・暑い、寒い、死ぬ程暑い、死ぬ程寒い、花粉が舞う、くしゃみが出る、犬が吠える、近寄って来た近所のおしゃべり好きなおじさんの話がとまらない、風がふく、荷物が飛ぶ、三脚が倒れる、三脚を人に倒される、なにかの弾みで三脚を自分で倒す、記録用紙が濡れる、ペンのインクが出ない、日に焼ける、尿意を催す、便意を催す、手がかじかむ、息が凍る、いろいろ凍る、ハチが来る、犬のフンがある、クマの気配がする、クマが出る、のぞきと間違えられる、無線が聞き取れない、無線の相手の話がわけわからない、腕章をしてても「結構なご趣味で」といわれる、おじいさんおばあさんおじさんおばさんこわもてのおにいさん&近所のガキは近寄ってくるがおねいさんは絶対こない、雨が降る、雪が降る、霧にまかれる、雹が降る、雷が落ちる、おしっこしたい、うんこしたい、もれるもれる、などなど。
 さすがに土砂降りのときは車の中で待機、ということになりますが、だだっぴろい田んぼの中の定点に車無しで置いていかれた場合、迎えがこなければその場でどうにかするしかありません。
 そうそう、寒さに関しては、気温よりも風の強さの方が重要です。なめてかかるとひどい目にあいます。

 ずらずら書いてしまいましたが、猛禽調査にとりあえず必要だと思うのは、
・必要水準以上の性能を持った機材を使用しそれを使いこなせること ・地図が読めること ・猛禽に関する十分な知識があること ・場数を踏み、場慣れしていること ・言語明瞭であること ・文章力があること ・きれいに記録を書けること
 といったところあたりでしょうか。

 機材、特に光学機器の善し悪しは、絶対的に見え方を左右します。ケチって買った安物はまずダメです。雲台の質が悪ければ、刻々と位置を変える飛翔中の鳥を追いそこねます。それと、フィールドスコープの視野の中心で目標を瞬時にとらえるのは、初心者にはまず無理でしょう。腕も必要になります。
 地図が読めなければ話になりませんし、付け焼き刃の知識では瞬時の判断ができずデータをとりそこねます。光の加減で様々な見え方をする鳥を識別するのはなんといっても場数ですし、場慣れし落ち着いて観察できなければ、秒単位の場合もある観察時間の中で確実なデータをとるのは困難です。また、無線で的確な意思の疎通ができないと他の定点との連携がとれません。観察データを的確な文章で表現できなければ、とりまとめをする人が困りますし、そのデータは現場での手書きとなりますので、きれいに書けないと、あとでわけがわからないということになります。

 ざくっとまとめるならば、猛禽調査に必要なのは、経験とコミニュケーション能力、そして、機材ということになると思います。

 ということで、傍からみれば、きっと奇妙な仕事にみえるに違いない猛禽調査。そんな調査でいったいどんなデータをとり、それがどんなふうに使われるのかについては、別エントリで。

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2009年04月10日

メガマウスのココナツミルクソースソテー



 あのメガマウスが食われてしまったそうです。
 世界で41番目に発見された個体、体長4メートル、0.5トン。
 「WWFの助言もむなしく、解体された後に地元の美味ココナツミルクのソースでソテーされた」とのことですが、うまかったのでしょうか。
 他の魚と交換してやれば地元の人も喜んだのか、それともメガマウスだからこそ食ってみたかったのか、気になるところです。
 もう調理されちまったのならしかたあんめえ、ってことで、研究者なら自分でもその味をこっそり確かめてみたいと思うんじゃないかと思いますが、WWFの人はそんなことはしないかな。


トキの試験放鳥について7(その他)

「トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)」、「トキの試験放鳥について5(他の生物関連)」、「トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)」に引き続き、その他の話題をピックアップ。

関連エントリ
 ・放鳥トキについての関係者たちの見解等
 ・他の生物関連
 ・調査関連、周辺事情
 ・その他(このエントリ)

このブログのトキ関連エントリ一覧は末尾に。

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【その他】

●トキ分散飼育地に石川、出雲、長岡が決定 - MSN産経ニュース(2008.12.19)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/081219/scn0812191149000-n1.htm

「環境省は19日、国の特別天然記念物、トキの分散飼育地を石川県、島根県出雲市、新潟県長岡市の3カ所に決定したと発表した。」
「分散飼育は、鳥インフルエンザなどの感染症による絶滅の危機を回避し、安定的な繁殖を図るための措置。」
「昨年12月、第1弾として多摩動物公園(東京都日野市)に4羽を移送した。」

●トキ分散飼育地の3首長が環境相と懇談 - MSN産経ニュース(2008.12.19)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/081219/scn0812191747001-n1.htm

「それぞれの場所での放鳥は考えていないことを明らかにした。」

佐渡の取り組みを慮ってのことでしょうが、放っておいてもトキの方で飛んでくるかもしれないですね。

●【主張】放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要 - MSN産経ニュース(2008年12月22日)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081222/env0812220310000-n1.htm

「環境省は、トキの野生復帰とそれに伴う死の意味を、国民に広くしっかり説明すべきである。子供たちに生態学の一端と命の重さを教える機会にもなる。」


という話に続いて、下記。

「膨大な税金が投入されていることも忘れてもらっては困る。」

大事なことだと思います。

●自民党国対委員長が鳩山総務相を注意 「トキ」発言で - MSN産経ニュース(2009.3.11)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090311/plc0903111117003-n1.htm

鳩山総務相:
  (東京中央郵便局の再開発計画をめぐり、局舎を特別天然記念物のトキにたとえ)「焼き鳥にして食べないで、トキの剥製(はくせい)が残るような(外観を損なわない)形で再開発してもらいたい」


 この人の発言を真に受けると、余計な時間と余計な金(税金)と余計な気苦労ばかりかかる気がします。
 一国の大臣の言葉を真に受けない方がいいだなんて困った話なのですが、それはともかく、トキの肉はかつて女性の冷え性や血の道によくきく薬として利用されたのだそうです。

●新潟→福島→宮城 トキ、1日に140キロ移動 (2009年4月5日)
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/K2009040401900.html


これにはこんなブログ記事。

「鳥インフルエンザを防ぐのがいかに難しいかわかるな。」(パッシブ+)
http://blog.goo.ne.jp/snowbugs/e/716a9a0c3621182129e02953a6273e86



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トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)
                  (2008年12月中旬まで)
 トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)
 トキの試験放鳥について5(他の生物関連)
 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
 トキの試験放鳥について7(その他)
                  (2009年4月上旬まで)
posted by biobio at 09:44 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 事例・事件、法令関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)

「トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)」、「トキの試験放鳥について5(他の生物関連)」に引き続き、調査関連、周辺事情についての話題をピックアップ。

関連エントリ
 ・放鳥トキについての関係者たちの見解等
 ・他の生物関連
 ・調査関連、周辺事情(このエントリ)
 ・その他

このブログのトキ関連エントリ一覧は末尾に。
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【調査関連、周辺事情】

●【探訪2009】トキ放鳥...想定外ずくめの4カ月 新潟県・佐渡島 - MSN産経ニュース(2008.1.18)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090118/trd0901180922006-n1.htm

  「日々の行動を観察し続ける日本野鳥の会佐渡支部副支部長の土屋正起さん(58)は、『今までのトキの常識がすべて覆された日々だった』と、想定外ずくめの4カ月を振り返る。
 土屋さんは環境省の放鳥プロジェクトに協力するトキモニターボランティアの一人。昨年9月の放鳥以後、トキの観察を続けているが12月からは休みなしだ。」


 ボランティアとして観察している人と仕事として観察している人の両方があると思うのですが、両者の関係や連携がどうなっているのか気になります。

 おや? 考えてみれば「観察」の「ボランティア」ってのも珍しい話じゃないでしょうかね。
(トキモニターボランティアの方々の活動は素晴らしいものだと思いますが、こういった場面での「ボランティア」という言葉自体には、どうしてもひっかかりを覚えてしまいます。なので、以下、戯言。)
 「モニターボランティア」って結構なんにでも使えるかもしれない。趣味でもなんでも、生物の観察をやってる人はこれを名乗ってみたらどうでしょうか。人間活動を含めた生態系は極めて複雑ですから、どこかでそれが社会奉仕活動に繋がっているかもしれません。
 いやいや、もっと広範囲につかえるな。各種方面のウォッチャーさんがみな「モニターボランティア」を名乗りだしたら面白いかも。「裁判」とか「北朝鮮」とか「政治」とか、いっそ大雑把に「テレビ」とか。「赤ちょうちん」なんてのもいいですね。
 「街角ファッションモニターボランティア」なんていったら、結構きわどいのが含まれてしまいそうですが。

●【ふるさと便り】トキ1羽がメ雪の十日町モに飛来 新潟 (1/2ページ) - MSN産経ニュース(2009.2.10)
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/090210/sty0902102021008-n1.htm

「トキ専門家会合では観察マナーの悪さがトキの定着を阻んでいるという意見も出ており、十日町市では静かに見守るよう市民に呼びかけている。」


「鳥追い」やねえ。

●asahi.com(朝日新聞社):トキ、さらに1羽が本州に ペア期待の雌、雄と別れ - 社会(2009.3.10)
http://www.asahi.com/national/update/0310/TKY200903100337.html

「環境省は「本州への移動は想定外で観察態勢が追いつかない」とし、業者委託など新たな態勢を検討する。」


 ご予算はいかほどなんでしょうか?
 競争入札するんでしょうかね。ならばその経過も是非公開/報道して欲しいと思います。
 もちろん、入札しないならば何故しないのかも。
 もう、どこかにありますでしょうかね。

●asahi.com:「トキへ配慮を」 県が工事業者に求める-マイタウン新潟(2009.3.23)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000903230004

「佐渡島中央部のトキのえさ場近くで行われている土木工事について県は、トキを驚かさないよう配慮しながら工事するよう業者側に要請した。業者側も『トキが近づいてきたらできるだけ作業を控えること」などを現場に指示した』」
「工事を請け負う菊池組(佐渡市両津夷)は「初めてのケースで正直とまどっているが、当面はトキが近づいてきたら大きな音を立てないなど、様子をみながら作業を進めたい」。
「 同振興局は昨年11月から、『工事現場近くでトキを見かけた場合は、監督員に連絡する』などの項目を定めた『トキの試験放鳥を支援するための特別仕様書』を発注工事の設計書に添付」


 猛禽類の営巣場所まわりでも多くなってきている話ですが、どの程度の配慮がどの程度の効果に繋がるか、ってのが難しいところですね。その配慮が業務遂行をどの程度圧迫するのかってのは、簡単にお金で計算できることでしょうが。

環境省の岩浅有記自然保護官:
「住民の日常生活が制限されてはならないのが原則だが、トキとの共生のため関係者が歩み寄りを模索していくケースは今後もでてくるだろう」

 関係者が歩み寄っても、その外側の人たちや団体が歩み寄りを阻むというのが、ありがちな話なんじゃないかと。


●本州トキ観察、マナー守って(新潟日報) - goo ニュース(2009.3.25)
http://news.goo.ne.jp/article/niigata/region/1-158021-niigata.html?C=S

「本州に渡ったトキをめぐり、飛来地で混乱が生じている。トキを一目見ようと大勢が押しかけ交通事故や地元住民とのトラブルが発生。トキがおびえると心配する声もある。県は25日までに、緊急に「観察のルール」を県民に呼び掛け始めた。」
「県によると、本州側のトキの飛来地では週末になると100人以上の見物人が押し寄せ、飛来各地で迷惑駐車に対する苦情が出ているという。魚沼市では見物人が脇見運転したことによる物損事故も相次いで起きた。」
「県は本州のトキが『見物人から逃げようとして頻繁に広域の移動を繰り返している可能性もある』と指摘。」


こりゃ、たいへんですね。
と、思いますが、多摩川のタマちゃんの例で考えれば想定内。

「佐渡市では、放鳥前にルールを周知したため大きな混乱はなかった。」

さすがだと思います。
が、そもそも人が少ないのだろうとも思います。


●asahi.com:(中)平野部の住民に悩みも-マイタウン新潟(2009.3.27)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000330903270001

現在トキの生活圏となっている平野部の住民たちが企画開催した、「国仲・大佐渡中央部 トキを語らう集い」にて。

「住民からは、環境省のモニタリング(観察)関係者への不満が噴き出した。
 『(観察のスタッフらしき人から)トキを脅かさないよう農作業も隠れてやってほしいと言われた。住民の行動が制限されている』
『犬の散歩をしないでほしいと言われた』
 間もなく田植えのシーズンを迎える。田んぼに機械を入れなければならない。どう行動すればよいのか……。
 その場にいた環境省の担当者は『普段通り生活してほしい』と強調したが、『本当にそれでいいのか』と釈然としない表情の住民もいた。」


 仕事としての観察だとすると、「農作業も隠れてやってほしい」「犬の散歩をしないでほしい」とまで言う調査員の存在は、ちょっと信じ難いですね。保護への熱意にあふれた人、というより、周りがよく見えていないのではないかと。
 私の知るかぎり、プロの調査員ならば地元の人とのよけいなトラブルは極力さけようとする姿勢が染み付いていますから。

 実際の観察員の声としては以下。

「観察スタッフの側にもストレスはある。早朝からフィールドスコープ(観察用の望遠鏡)に張り付いて観察しているのに、見物人らが近づいてトキを飛ばしてしまう。「注意したら、露骨に嫌な顔をされた」と不満を漏らす。」

 これは、農作業や近所人の犬の散歩とは違うようですね。
 一見さんとしての見物人たちはそのとき限りの話かもしれませんが、観察スタッフの方は一日に何度も何度もそんなことがあれば、いやにもなりまさあね。トキへの悪影響というのは脇にどけたとしても、「やっていることを邪魔される」ということそれだけで。
 だいたい、データをとれなきゃ仕事にならないわけですし。
 あ、いや、データなんてとれなくとも定められた時間フィールドスコープに張り付いてさえいれば仕事をしたことになりますか、そうですか。
 でもまあ、今は、摂餌場所、摂餌方法、頻度と量、種類なんていうデータをたくさん集めておきたいところですね。

 今後、一部で問題になっていきそうだと思えるのは以下のこと。

「トキのえさ場近くで工事する業者は、トキが近づいたら作業を控えるよう県から要請された。」

 工期の遅れは、現実的な損失となって返ってきます。
 実際に、そのしわ寄せがいくのはどこかと言えば、下請け業者や職人たちといったところでしょうか。
 仮に県や市がその損失を補填したとしても、しわ寄せを受けたところまでそれが行き渡るかというと、それはかなり怪しいんじゃないかと。

「かつてトキが暮らし、耕作放棄が進んだ山あいには、人工の水たまり『ビオトープ』が整備された。だが、トキは市街地に近い、天然の水田を選ぶ。」
「自らの水田に連日、トキが来ている内海正明さん(55)は『実際に見れば、かわいいもの。あくまで自然体で、譲れるところは譲るしかないのかも』と話す。」


 かつて害鳥といわれていた頃の様子が蘇りつつあるということでしょうかね。

「本州側の観察体制について、4月以降強化する方針。現在は「県野鳥愛護会」に観察を委託しているが、委託先の団体を増やすなどして、生態調査に力を入れたい考え」

  委託とありますが、ここに仕事として業務委託しているということなんでしょうか。
「新潟県野鳥愛護会」の活動に関連する記事はたくさんみつかりましたが、会のホームページがみつからなかったので詳細不明。

 昨年の放鳥以来、トキの観察調査がものすごい密度で行われているようですが、これが、調査関係者にとって、ぶっちゃけ「おいしい話」なのかそうでもないのか、そのへんのことも知りたいと思います。
 おそらく、いろいろな形でずいぶん多額のお金も動いているでしょうから。

●余録:戻ってきたトキ - 毎日jp(毎日新聞)(2009.4.2)
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20090402k0000m070134000c.html

「佐渡の地元ではかねて本州に渡ったトキを島に連れ戻すよう要望し、一方で鳥の専門家は捕獲に反対して観察続行を求めていた」


 アバウトに書かれていますが、「地元」対「鳥の専門家」という構図にしてしまうのはいかがなものかと。

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トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)
                  (2008年12月中旬まで)
 トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)
 トキの試験放鳥について5(他の生物関連)
 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
 トキの試験放鳥について7(その他)
                  (2009年4月上旬まで)
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トキの試験放鳥について5(他の生物関連)

「トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)」に引き続き、他の生物関連の話題をピックアップ。

関連エントリ
 ・放鳥トキについての関係者たちの見解等
 ・他の生物関連(このエントリ)
 ・調査関連、周辺事情
 ・その他

このブログのトキ関連エントリ一覧は末尾に。
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【他の生物関連】

●新発見の新種カエル トキのエサ 佐渡 (1/4ページ) - MSN産経ニュース(2009.3.1)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/090301/scn0903010105000-n1.htm

「国の特別天然記念物のトキ10羽が放鳥された新潟県佐渡市で、新種の可能性の高いカエルが発見された。本州以南に広く分布するツチガエルに似ているが、腹部が黄色で鳴き声も全く異なるため、佐渡の固有種とみられる。放鳥トキの大切な餌になっている。脊椎(せきつい)動物の新種が国内で発見されることは珍しい。」
「島の北西部でこの腹の黄色いカエルが「ビューンビューン」と奇妙な声で鳴いているのに気付き、『鳴き声が違う変種はない。新種と確信した』と関谷さん。」


ビューンビューンという声が実際どんなものなのか気になるところですが、出ましたね。なかなか面白くなってきました。

「関谷さんは『偶然の発見から13年もかかったが、トキとともに保護してほしい』と話す。」

さあ、どうなるでしょう。トキの件が無ければ、鳥に食べられないように保護ゲージで囲うなんてのがありがちな話と思いますが。

●トキ放鳥でダニ復活に注目 (1/3ページ) - MSN産経ニュース(2009.3.5)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/090305/scn0903052123002-n1.htm

放鳥されたトキにトキウモウダニというダニが住み着いていたそうです。

「日本では、昭和56年のトキの一斉捕獲にともなってトキウモウダニも野生絶滅し、環境省から絶滅危惧(きぐ)種の指定を受けている。」

復活ですね。祝!
ダニ研究者にも朗報でしょう。

「飼鳥野鳥病院の長堀正行獣医師によると、トキが特別天然記念物に指定されてからは、トキウモウダニも十分な調査ができず、トキ周辺のダニなどの生態系研究が滞っていたという。」

このダニに限らず、特定種の保護活動による他の生物や生態系への影響というのは、非常に興味があるところです。

●トキ:「有機の里」長野・木島平村に3日滞在 佐渡で放鳥 - 毎日jp(毎日新聞)(2009.3.5)
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/03/05/20090306k0000m040071000c.html

「この日午後には芳川修二村長と佐渡市の高野宏一郎市長が電話で協議し、同市がドジョウの差し入れを申し入れたという。」


 まるで気分は「お母さん」ですね。
 けれども、トキで生き物について十分学んでいるはずの佐渡市なんですから、他地域へドジョウを移植してしまうことの是非まで気にして欲しいと思います(まあ、きっと起原は「トキのために」と、どこかから佐渡へと持ち込まれたドジョウなんでしょうが)。

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トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
 トキの試験放鳥について3(放鳥周辺記事まとめ)
                  (2008年12月中旬まで)
 トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)
 トキの試験放鳥について5(他の生物関連)
 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
 トキの試験放鳥について7(その他)
                  (2009年4月上旬まで)

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トキの試験放鳥について4(関係者たちの見解・コメント)

 放鳥されたトキの行方等については、詳しいサイトがいくつもあるため、ここでは、周辺事情等についてネットで読める記事をいくつかピックアップすることにしました。

 放鳥トキの情報サイト:
   例えば、「佐渡トキファンクラブ」
   http://toki-sado.jp/fanclub/
    トキのニュース
   http://toki-sado.jp/fanclub/0300/

おおまかに以下のように分け、別々のエントリにしました。
 ・放鳥トキについての関係者たちの見解等(このエントリ)
 ・他の生物関連
 ・調査関連、周辺事情
 ・その他

このブログのトキ関連エントリ一覧は末尾に。
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【放鳥トキについての関係者たちの見解等】
羅列してみるとそのままで結構面白いので、ちゃちゃ入れ無しで一気に行きます。
#木島平村の村長さんの言葉がちょっといいです。

●トキが舞う日(3)無農薬水田で餌場作り(読売新聞 2008.6.3)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/kankyo/20080530ft03.htm

「トキの田んぼを守る会」斎藤真一郎さん(46):
  「トキを利用するだけではなく、トキのために餌場を作ってあげる。持ちつ持たれつの関係なら、長続きする」

●山中に散乱するトキの羽根と脚輪・・・襲ったのはタヌキか - MSN産経ニュース(2008.12.14)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081214/env0812142252001-n1.htm

環境省佐渡自然保護管事務所岩浅有記自然官:
  「残念だが自然界のことなので想定していたこと。原因をしっかり追究し次の野生復帰の成功につなげることが重要」」

●「モルモットの実験」トキ放鳥で新潟県知事が批判 - MSN産経ニュース(2008.12.17)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081217/env0812171231002-n1.htm

泉田裕彦新潟県知事:
  餌を与えるなど人為的な支援はしないとする環境省専門家会合の合意について、「生物としての力を試すために放鳥したのではない。モルモットの実験のようなやり方で本当にいいのか」


なお、トキの野生復帰事業は、国が新潟県に委託し行っているそうですが、こちらの記事には放鳥の目的について、こうあります。

    【主張】放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要 - MSN産経ニュース(2008.12.22)
  http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081222/env0812220310000-n1.htm
    「今回の試験放鳥の目的は、日本の自然界から一度は消えたトキを復活させるための基礎データの取得である。」
    「今のトキに必要なのは「個体」の生命維持だけでなく、生態系の一員として生きていける「種」としてのトキの存続である。」


●【主張】放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要 - MSN産経ニュース(2008.12.22)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081222/env0812220310000-n1.htm

新潟県知事と佐渡市長:
  このトキの死を受けて、新潟県知事と佐渡市長は、環境大臣に要望書を送った。環境省の専門家会合が、厳冬期の暮らしもトキの自活力に委ねることにしている方針を「非情」とみて、その見直しを求める内容。

●asahi.com(朝日新聞社):放鳥トキ、200キロ「一人旅」 本州で1羽確認 - 環境(2008.12.25)
http://www.asahi.com/eco/TKY200812250278.html?ref=reca

記者:
  「トキが海を越えるとは誰も予想していなかった」

専門家:
  「えさの多い湿地をちゃんと見分けている」(と専門家らも舌を巻く)

トキがやってきた地域の声:
  「ずっと居着いてほしい」
  「できれば捕獲し、仲間のいる島内に連れ戻してやるべきだ」

●【トキの舞う島】(上)野生と共生不協和音(朝日新聞 2008年12月28日)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000330812290001

環境省トキ野生復帰専門家会合(座長、山岸哲・山階(やましな)鳥類研究所長)の方針:
  「原則として、放鳥されたトキに対するえさの補給は行わない」

泉田裕彦知事:
   「トキは、田んぼが身近にあって、人の営みの中で生きてきた。人の手の加わらない所でどれだけ生きられるかっていう、モルモットの実験みたいなことが本当にいいのか」

斉藤環境相:
  「トキが自然の中で繁殖し、増えていくために、科学的な研究、調査を行い、データをとっていくことが今回の大きな目的」

山岸座長:
  「給餌(きゅうじ)すれば動物園の延長になる」

日本野鳥の会佐渡支部の土屋正起さん(58):
  「これまで行政はえさ場の造成を推進し、市民に協力を求めてきたはず。これを否定するのか」

とき保護会顧問佐藤春雄さん(89):
  「水田で人々の『余り』をもらって生きてきたのがトキ。そのえさ場が減っているのだから、多少の補給をしてやる方が自然ではないか」


以下、記事のつづき。
  「58(昭和33)年、佐藤さんは初めて訪ねた山あいの集落で、地元農家の故高野高治さんと出会った。高野さんは、田んぼの隅でドジョウや沢ガニを増やし、遊びに来るトキのため、これらを辺りにまいていた。
 当時、島内で確認されていたのは6羽だけ。『いつかはトキも島からいなくなるだろう』。そう話した高野さんの寂しそうな表情が、今も忘れられないという。
 島内では今、空を舞うトキの姿をみた農家の何人もが、かつての高野さんのように自分の田んぼでドジョウを増やしたり、まいたりし始めている。」

●【トキの舞う島】(中)人造えさ場に姿見せず(朝日新聞 2008年12月2●日)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000330812290002

佐渡市新穂の農業山本雅晴さん(67):
  「えさが捕れなきゃ気の毒だ」

環境省トキ野生復帰専門家会合メンバー本間航介・新潟大農学部准教授:
  「機械的に造成したような場所はあぜの傾斜が急すぎて、トキが降りられない」
  「ただし大切なのは、冬から春にかけてだめな部分を手直しして、きちんと維持管理していくこと。不要だと決めつけるのは早い」

専門家ら:
  (えさを取るために舞い降りるのはいずれも、かつてドジョウを養殖したり、希少な淡水魚を保護していたりする場所であるため)「えさのある場所をピンポイントで見分けている」(と驚く)。

●【トキの舞う島】(下)看護学生も観察に参加(朝日新聞 2008年12月30日)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000330901050001

森林保護の仕事に長く携わり、今は島内で闘病生活を送る光井高明さん(48):
  「たかが鳥数羽のことでこんなに夢中になれるなんて幸せなことではないですか」
  「懸命に生き抜こうとする姿に、大げさではなく希望や励ましがもらえるんですね。トキを通してこれから、いろいろな出会いが待っているでしょう。まるでトキに操られてるみたいだ」

●マイECO・リポート:Vol.06 トキ野生復帰にかかわる環境対策 - 毎日jp(毎日新聞 2009.1.7)
http://mainichi.jp/life/ecology/myeco/report/news/20090107org00m100072000c.html

トキの野生復帰連絡協議会会長高野毅さん(65):
  「たとえ面積を確保しても、ビオトープは人の手を加えないとすぐに荒れてしまいます。島外の人に手を貸してもらうなど、維持していく仕組みづくりも必要です」
  「トキが絶滅したのは、佐渡が野生で生きられないような環境になってしまったから。里山も田んぼも少しずつ昔の風景に戻していくしかないのです」
  「トキは佐渡の風土とヒトとの中で生きていた鳥です。トキがすめる環境は人間にもいい環境ということです。豊かな自然を取り戻し、島民が幸せに暮らすことがトキの復帰には不可欠なのです」

佐渡市農業振興課渡辺竜五係長:
  「トキの生息環境を広範囲で持続的につくるためには、田んぼを利用することが大切。そのためには農家にもメリットがある施策が重要」

環境省佐渡自然保護官事務所岩浅有記さん(29):
  「トキは人里近くに生息する鳥で、そこにすむ姿は佐渡の原風景でもあります。飛来したことで、島民にそれを思い起こさせたのでしょう。トキの生息環境を整えることに多くの人が価値を見出し、その地域のためにもなることが野生復帰を進めるポイントになるでしょう」

●【探訪2009】トキ放鳥...想定外ずくめの4カ月 新潟県・佐渡島 - MSN産経ニュース(2009.1.18)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090118/trd0901180922006-n1.htm

日本野鳥の会佐渡支部副支部長土屋正起さん(58):
  「今までのトキの常識がすべて覆された日々だった」
  (水田が雪や氷に覆われても)「人間が餌を与える必要は全くない」

●“放浪トキ”230キロ...どこへ行く 新潟県境の魚沼に - MSN産経ニュース(2009.1.20)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/090120/scn0901202332008-n1.htm

佐渡とき保護会の佐藤春雄顧問(89):
  「中国のトキは冬場、標高1000?1200メートルのところに巣を作るので、中国産の放鳥トキが越後山脈を越える可能性は十分ある」

●トキ、天敵はヒト? 専門家と地元、対応に溝 (1/2ページ) - MSN産経ニュース(2009.2.9)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/090209/env0902091938001-n1.htm

1月に佐渡市内で開かれた「トキの野生復帰にかかる説明会」においての餌場を整備してきた地元の男性:
  「餌がなくなってからでは手遅れになる」と早い段階での餌やりやけがの手当てを訴えた。

環境省:
  トキへの保護感情の高まりに、同省は会合で「トキが餌をのみ込まなくなって6日以上経過すると餌やりを始めるなどの基準」を出した。

専門家:
  「ねぐらから飛び立たないなどの異常行動も保護基準に盛り込むべきだ」

●放鳥トキ、冬でも餌確保 繁殖に向けペア期待 (1/2ページ) - MSN産経ニュース(2009.2.23)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/090223/env0902230858001-n1.htm

「トキどき応援団」事務局長仲川純子さん(52):
  (佐渡の住民らが整備した餌場にトキがほとんど来ていないことに対し)「餌場を用意してきた立場としては残念だが、人間が特別なことをしなくても生きていけるということでもあり、安心している」

●「名前付けようと思ったのに...」トキが去って村民がっかり : 環境 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2009.3.10)
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090310-OYT1T00106.htm

長野県木島平村の地元住民:
  トキが去ったことについて、「村では、地元の小学校の子供たちに名前を付けてもらおうと考えていたところだった。地元の土産物屋でも、トキにちなんだまんじゅうやおやきを作ろうという話題が出始めていた」

芳川修二木島平村村長:
  「また自分の好きな所に帰っていった。彼女は優雅に生きてるよ」

●トキ:繁殖困難か...放鳥の雌3羽が本州へ 連れ戻し論浮上 - 毎日jp(毎日新聞)(2009.3.13)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090314k0000m040036000c.html

高野宏一郎佐渡市長:
  環境省に本州の雌3羽を捕獲して佐渡へ連れ戻すよう要望を佐渡市と新潟県が出したことについて「本州に雌だけ渡り、住民が繁殖の可能性に不安を感じている。移動先で(トキが定着、繁殖する)環境を作るには時間と費用、住民の支援が必要で難しいのではないか」

環境省関東地方環境事務所見上敏一野生生物課長:
  「かつて野生のトキを捕獲した時は、1年前から行動調査や餌付けをした上でやっとできた。現在の状態で(捕獲は)不可能に近い」

●asahi.com(朝日新聞社):本州に渡ったトキ3羽、新潟県と佐渡市が「島に戻して」 - 社会(2009年3月13日)
http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY200903130314.html
 
地元:
  「島ではえさを増やす努力もしており、安心して過ごせる」

環境省:
  「このまま見守る」

高野宏一郎佐渡市長:
  「本州側には十分なえさがないかもしれない。このままでは今春の繁殖も期待できない」

  なお記事には、
  「島では、かつての生息地を中心に、えさのドジョウなどがすめる場所を整備してきた。しかし、放たれたトキはそこには姿を見せず、広範囲に移動。」
  とあります。
  で、

観察する市民の驚きの声:
  「遠くまで飛ぶ鳥だったのか」

●本州トキ観察、マナー守って(新潟日報) - goo ニュース(2009年3月25日)
http://news.goo.ne.jp/article/niigata/region/1-158021-niigata.html?C=S

新潟県:
  (本州のトキが)「見物人から逃げようとして頻繁に広域の移動を繰り返している可能性もある」

●asahi.com:トキの足跡(上)古来、島と本州を渡る?-マイタウン新潟(2009.3.25)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000903250005

魚沼地方に古くから伝わる「鳥追い歌」:
  「ドウとサンギとコスズメと 柴をぬいて追ってった どこからどこまで追ってった  佐渡島まで追ってった」
  (ドウは、トキのことだ。田んぼで苗を踏み荒らすトキを佐渡島まで追い払った、と歌う)

佐渡トキ保護センター金子良則獣医師:
  (鳥追い歌について) 「春になると佐渡島から本州にトキが来る。迷惑だから追い返せ……。そんな意味があったのかもしれない」
  「トキは古来、島と本州を行き来していたのではないか」

●トキ:雌4羽目も本州に 雄4羽は佐渡 今春の繁殖困難に - 毎日jp(毎日新聞)(2009年3月28日)
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/03/28/20090329k0000m040047000c.html

佐渡トキ保護センター金子良則獣医:
「縄張りを形成する雄に比べ、雌は自由に動き回る傾向にある。トキにとって佐渡は狭過ぎるのかも」

●asahi.com:トキ雌だけ本州、なぜ-マイタウン新潟(2009年3月29日)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000903300003

佐渡トキ保護センター金子良則獣医師:
  「雄がなわばりを守って生活するのに対し、雌はパートナーを求めて移動する傾向がある」

日本野鳥の会佐渡支部土屋正起さん(58):
  「かつてのトキは人間に追われ、佐渡の山の中で群れで行動していた。だが、放鳥されたトキには迫害のすり込みはない。住みやすい場所を探して自由に飛んでいるのだろう」

佐渡とき保護会顧問佐藤春雄さん(89):
  「日本のトキと違って、大陸を広範囲に移動していた中国産トキの習性もしっかり見極める必要があるかもしれない」

●放鳥トキなぜ?メス全部海峡越え、佐渡はオスだけ...繁殖絶望 : どうぶつ広場 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞(2009年3月29日)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945694/news/20090329-OYT1T00469.htm?from=nwlb

トキ保護センター金子良則獣医師(51):
  「飼育下のトキは雌が雄を選ぶ傾向がある。相手を気に入らず、雄を求めて海を渡ったのかも知れない」

●故郷と“彼”忘れられず?本州飛来のトキ、佐渡に里帰り : どうぶつ広場 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2009年3月31日)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945694/news/20090331-OYT1T00904.htm?from=nwlb

環境省佐渡自然保護官事務所岩浅有記自然保護官:
  「雌が佐渡の地形と相手の雄を覚えていたのではないか。」

●asahi.com(朝日新聞社):放鳥トキ、雌1羽が佐渡へ戻る 繁殖へ再び期待 - 社会(2009年3月31日)
http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200903310315.html

佐渡トキ保護センター金子良則獣医師:
「古来は(本州と島を)往来していたのかもしれない」

●トキの山越え 関係者に驚き(2009年04月06日 朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000904060003

環境省関東地方環境事務所の見上敏一課長:
  「うまく谷筋を探したのか、それにしてもすごい」

●新潟→福島→宮城 トキ、1日に140キロ移動 (2009年4月5日 朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY200904040190.html

環境省の担当者:
  「これまでも海を越えたり一度に遠距離を飛んだりすることに驚かされてきたが、高い山々を越えたのにはさらに驚いた」

●<トキ>雌の1羽、宮城へ GPSで確認、1日160キロ飛行(2009年4月5日 毎日新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20090405ddm041040133000c.html?C=S

環境省関東地方環境事務所の見上敏一野生生物課長:
  「トキの飛翔(ひしょう)力に改めて驚いた」

●新潟→福島→宮城 トキ、1日に140キロ移動 (2009年4月5日 朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY200904040190.html

環境省の担当者:
  (当初、トキは島内のごく狭い範囲内に生息すると考えられていた。村上市と福島市の間には飯豊(いいで)山地など1千〜2千メートル級の山々が横たわる)「これまでも海を越えたり一度に遠距離を飛んだりすることに驚かされてきたが、高い山々を越えたのにはさらに驚いた」

●宮城で男性会社員がトキの撮影に成功
2009.4.6(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090406/trd0904061051002-n1.htm

会社員、早坂健一さん(38):
  「新聞などで市内にいることを知り、駄目もとで見に行った。飼育されていたものとはいえ、すごい生命力を感じた」

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トキ関連エントリ

 トキの試験放鳥について1
 トキの試験放鳥について2(放鳥関連記事まとめ)
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                  (2008年12月中旬まで)
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 トキの試験放鳥について6(調査関連、周辺事情)
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posted by biobio at 09:05 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 事例・事件、法令関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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